株式会社セゾンテクノロジー

百貨店、スーパー、物流などの流通ソリューションおよびグループ会社であるクレディセゾンのカードシステムから発展してきた、株式会社セゾン情報システムズ。１９７０年の創業以来、４つのコア事業を中心に高い専門性を持ったシステムインテグレータとして成長を続けており、情報システムの企画・設計・開発だけでなく、お客様の情報資産の管理や運用まで、お客様のニーズに合わせた高品質なサービスをトータルに提供している。<br /><br />「おかげさまで、IT業界は再び、好況にあります。当社も仕事が継続的に舞い込んでくる状態で、今後の事業拡大も見越して採用活動を行っています。」と笠井氏は語る。<br /><br />同社を発展に導いてきたのは、最も長い歴史とノウハウのある「流通システム事業」。流通サービス業向けに、流通統合ソリューションを提供する。その実績と業務ノウハウ、あらゆる業態に関する知識は業界屈指で、「インターネットEDIサービス」、「ＭＤマネジメントサービス」、「生鮮ナビ」、「LogiQ」などをパッケージソフト化し、短期導入を実現している。<br /><br />次に生まれたのがカードシステム事業。2,279万人の利用者を持つ「セゾンカード」の情報システム構築と運用管理までを行っている。<br /><br />また、徐々に競争力を増してきた、人事・給与システムのアウトソーシングサービス「Bulas」は、1998年の発売から既に115社を数え、着実に導入社数を増やしている。<br /><br />そして、高い技術力の裏づけになっているのがファイル転送ツールのデファクトスタンダードとなったパッケージソフトである、TCP/IP企業内・企業間通信ミドルウェア「HULFT」。他のIT企業とのアライアンスで同製品のラインアップは増え続け、4,700社の導入実績を積み重ね、常に進化しつづけているという。

そんな同社の特徴であり、魅力でもあるのは、社員の「派遣」によるビジネスがほとんどないことだという。<br /><br />「当社では、客先への派遣や常駐といった形でのシステムの構築は行っていません。」と言う同氏。受注、開発を行った上で、そのシステムをマシンごとそっくり同社のシステムセンターで預かり、維持運用・管理まで、ワンストップで面倒を見るという形を取っているため、同社のエンジニアは95パーセント以上が社内で仕事を行っている。このため、顧客の都合に振り回されることなく自分のキャリアパスを描くのが可能な点は、エンジニアにとって嬉しいことであろう。<br /><br />また、営業としてHULFTを担当する場合、代理店を経由しそのサポートを行うことでパッケージ販売を推進する部隊と、他のシステムインテグレータとタイアップして提案を行っていく直販部隊があるため、一つの仕事の中にも複数のキャリアパスを描ける可能性がある。<br /><br />今後数年は、現在の４事業を軸に展開を図る予定であるが、HULFTに関しては、次期商品を開発することも重要なミッションである。今後は、新商品開発に携われる可能性もあるなど、同社での仕事は限りなく広がっていく。

このようなエンジニアにとっての働きやすさを実現するには、会社のバックアップも不可欠である。<br /><br />同社では現在、社員の健康面を考え、残業を減らす取り組みを全社的に行っており、かつ、健康管理施策にも手厚い。たとえば、４０歳以上の社員は人間ドックを受診することになっており、また、原則全員に対してインフルエンザの予防接種を行っているという。また、エンジニアとして活躍中の女性についても、育児休暇制度がきちんと機能しており、常時１０人前後が取得している状態だ。<br /><br />社内の雰囲気は、全社的にカジュアル化を導入していることもあり、社員同士もフランクで、真面目な人が多く、チームとしてまとまって仕事をしているという。<br /><br />「学びに対して積極的な方に来ていただきたいと思います。与えられることを待つのではなく、自分から積極的に知識を吸収できる方にこそ、この世界では活躍の場が開けます。」と語る笠井氏。また、ソリューション事業に共通して言えることとして、顧客のニーズを聞き出し、要件定義や設計を行っていくには、明るくて、コミュニケーションをスムーズに取れる資質が必要だ。<br /><br />４つのコア事業に関しては、歴史・経験・実績のどれをとっても自信があるという同社。ソリューション系の流通・金融・人事給与に関しては、維持運用を伴うため、ストック型ビジネスとして安定した収益を築く基盤となっている。HULFTに関しては、「次」を作り出す面白さも秘めている。ITエンジニアまたはそこに関わるソリューション営業としての実力をつけるのに申し分ない環境だと、笠井氏は語った。