アタラ株式会社

最先端のデジタルテクノロジーに寄り添いながら、マーケティングに特化したソリューション＆サービスを提供することをミッションに、2009年に設立されたアタラ株式会社。

創業者の杉原剛氏はオーバーチュア社（現ヤフー株式会社）とグーグル社の2大検索エンジンプラットフォームで主要なポジションを歴任し、デジタルマーケティングの最先端で活躍してきた人物だ。日本におけるデジタルプラットフォームビジネスの第一人者として専門書の執筆や主要カンファレンスなどでのスピーカーを多数務めている。

会長の佐藤康夫氏はグーグル日本法人の立ち上げメンバー、COOの石永孝士氏はオーバーチュア出身で事業会社のマーケティングや広告代理店、EC企業での経験も豊富である。業界黎明期から日本のデジタルマーケティングをリードし、新たなトレンドを創り上げてきた人物たちである。豊富なキャリアと技術力で現代的なオペレーションを提案する同社は、常に業界のパイオニアとして注目を集める存在だ。

現在同社は、マーケティングコンサルティング事業とデータマネジメント事業を2本柱としてビジネスを展開している。

マーケティングコンサルティング事業は、企業の事業拡大のためのマーケティング戦略の立案から実行までの支援し、持続可能な成長と競争力の向上をサポートする。まず、事業成長に向けて取り組むべき課題や市場環境を整理し、マーケティング戦略の全体像と重要指標を設計。施策の実行に向け具体的なアクションプランに落とし込み、スケジュール設計やタスク管理をサポートしながら施策の実行を支援。施策ごとの効果検証や改善点の洗い出し、打ち手の検討を行う。

また、アタラはマーケティングのインハウス支援サービスを提供するパイオニアでもある。インハウス体制とは「変化し続ける市場環境や顧客ニーズに応えていくための組織能力を持つこと」と定義し、100社以上の実績を元に「中長期的な外注費削減（適正化）を図るセカンドオピニオン型のサービス」をコンセプトとした支援している。中でも実践で使え、結果につながるナレッジを得るためのマーケティングに関する各種トレーニングは定評がある。

データマネジメント事業では、広告レポート業務の自動化を実現するプラットフォーム「glu」を提供。サービス開始以来、大手広告代理店や広告主を中心に多数の企業に導入され、業界トップシェアを誇る。また、gluのデータに加え、その他さまざまなマーケティングデータを統合したり、BIツールで可視化するプロジェクトも数多く手がけている。現在は新規事業として、広告の効果測定を支援するツールやデジタル上の活動を競合と比較できるツールなどを開発中だ。

現在のマーケティング環境は複雑化し、メディアが乱立することで断片化が起きている。消費者接点の数はどんどん増え、それだけ施策が求められる。こういった時代には広告代理店をはじめとしたパートナーに支援を仰ぎつつ、自社でも知識・ノウハウを身に付け、多くの経験を自らしていくことで自社戦略をスピーディに実行したり、パートナーを適正に評価し、プロジェクトを最適化ができる。アタラでは、企業のそういったニーズに寄り添い、伴走型で支援サービスを提供している。

アタラの強みは、何といってもマーケティング全体戦略を立案し、最大限の効果を引き出すノウハウと実行能力をバランスよく持ち合わせ持っていること。

「どうしても施策単位で考えがちですが、最大限の効果を引き出すには、事業目標に沿ったマーケティング戦略が必要です。それができてしまえば、おのずと実施すべき施策はわかってきます。ネット広告、SEO、ウェブ制作、CRM、MAなど、施策の幅は必要になってきます。優先順位をつけながら、実施できるものを選定し、相乗効果を見込めるような設計も行います。」（杉原氏）。

「今はマーケティング受難の時代」だという杉原氏。そのなかで常に顧客のニーズを先読みし、新たなソリューションを提供し続けることが同社の存在意義だ。

「ネット広告だけをみても、メディアやプラットフォームは毎月のように増え続けています。企業がリーチしたいオーディエンスはどこにいるのか、日々考えながら、新しいメディアと提携したり、海外で先行している手法を取り入れ研究したりしています。

また、現在はプライバシー保護の観点から、シグナルロスが進んでいます。これによる影響として、一つは顧客増が見にくくなっています。顧客や見込み客に関する解像度を上げることで、施策を効率的・効果的に実行するための分析ツールを開発しましたが、クライアントには大変喜ばれています。もう一つの影響としては、購入などの成果があったかも、レポートでは欠損してしまい、せっかくの予算を投下していても施策が過小評価されてしまいます。それを解決するような効果測定支援ツールを現在開発しています。

次々新しい取り組みが生まれる業界ですが、アタラや業界全体にとって意義のあるものであればどんどん挑戦していきたいと思います。」（杉原氏）。

アタラという社名には「『ATARA（新）しいもの』、『ATARA（新）しいアイデア』、『ATARA（あったら）いいな』を実現したい」という想いが込められている。

「創業からもうすぐ17年目。これまで生み出してきたビジネスを、変化に寄り添いながら一歩一歩積み上げていくフェーズに入ってきています。これからのアタラを一緒に創っていきたい、と本気で思って下さる方と一緒に働きたいと思います」（杉原氏）。

採用にあたっては「これまでどんなに素晴らしいキャリアを築いてきたか」よりも「これからどのように成長し、どのような価値を生み出していきたいのか」を重視したいと考えているという。

求める人物像は「自分が強みと感じる領域を持ちたい人」。
「現時点で何かの専門家でなくても構いません。ただ、将来的には様々な分野の専門家が集まり、常にエッジのきいた最先端のサービスを提供できるような企業、業界にインパクトを与え続けられるような企業として成長していきたいと考えています。自分の専門性を追求しながら、新しいアイディアを生み出していく、前向きな視点をもった方と一緒に働きたいですね」と杉原氏は語る。

個人のパフォーマンスを最大限に引き出す自由なワークスタイルも同社の特徴。基本的には「いつどこで働いてもOK」で「チーム毎にリアルで情報交換をする時間を自主的に作っている」という。また、「TGIF」という、特に新入社員の入社時に、半生を語る「ロング自己紹介」をピザを囲みながらのカジュアルな雰囲気で聴き、お互いの理解を深める社内イベントなども不定期に実施している。
「小さな所帯で、シンプルに、迅速に、臨機応変に」を信条に、毎日決められた時間に決められたオフィスに出社しなくてもコミュニケーションをしっかりと取り合い、皆で定めた目標に対し一丸となって進んでいけるような組織づくりを目指しているのだ。自由な分、自らの役割をしっかりと把握し、自律することが必要だが、これまでやりたいことに思うように挑戦できなかった人にとってはとても魅力的な環境だろう。