プラットフォームも、ジャンルも幅広い実績
PS VITA、PSP(プレイステーション・ポータブル)、PS3(プレイステーション3)、ニンテンドーDSといった家庭用ゲームから、スマートフォン向けゲームアプリまで。株式会社アクワイアは、幅広いジャンルのゲームの企画・開発を手がけている。社員数90名、秋葉原に本社を構える、勢いのある会社だ。
同社の家庭用ゲームの代表的なタイトルは、「侍道」シリーズ、「AKIBA'S TRIP」シリーズ、「剣と魔法と学園モノ。」シリーズ、「勇者のくせになまいきだ。」シリーズなど。
スマートフォン向けゲームアプリでは、「ROAD TO DRAGONS」、「Divine Gate」、「宇宙の寿司」など、続々とリリースしている。
「和風」のゲームが最も得意だが、ファンタジーやSFなど、その他のジャンルでもヒットタイトルを抱える同社。ジャンルにとらわれず、プラットフォームに縛られることもない懐の深さこそが、同社の最大の特徴であり、働く人にとっての魅力でもある。
また、モーションキャプチャーの専用スタジオを所有し、アクションゲームの開発に活かしているほか、他社への貸し出しなども行なっている。開発環境についても常に次世代のゲーム機に対応できるように整備しており、制作をストレスなく行なえるようになっているのが自慢だ。
オリジナリティーを大切に。社員一人ひとりが主役の開発
同社がゲーム開発において何よりも大切にしているのが、オリジナリティー(独創性)である。ゲームと一口に言っても、上記のように昨今では様々なジャンルが生まれており、ユーザの限られた時間を奪い合っている状況だ。そのような中で、ユーザを振り向かせ、夢中にさせる要素が一つひとつのゲームに求められているのだ。他のどこにもないオリジナリティーや、さらには「奇抜さ」を追求することで、感動を生むことができる。同社はそのように考え、常に常識の枠から逃れ、新しいアイデアを生み出すべく、挑戦し続けている。
同社では、個々の社員が持っているアイデアを実現させることができる。企画からリリースまですべての工程を自分で見届けることができるのだ。大手ゲーム会社では、開発の一部分しか担当できないことが多く、ジレンマを抱える人も少なくないが、同社ではそのようなことはない。一人ひとりが主役となって、好きなゲーム制作に取り組むことができるのだ。自分の興味がある分野にじっくりと取り組むことで、自分自身が楽しみながら成長することが可能な環境といえるだろう。
一人ひとりの自然体での魅力にも注目
同社が採用において求める人物像は、以下のとおりだ。
・モノ作りに対して真摯に向き合えること
・真面目にバカ(良い意味で)ができること
・チャンスに対して貪欲であること
・円滑なコミュニケーションがとれること
技術だけでなく、一人ひとりの自然体での魅力にも着目するというのが、同社らしさだろう。
例えば、「なんとなく余裕を感じる人、妙に人懐っこい人、ひたむきな人、 無理した感じのない人」など、現場との相性も重要視しているという。仲の良い社内の雰囲気が伝わってくる。
オフィスの中央には、色々なゲームを実際に遊んでみることができるスペースが配置されており、畳とちゃぶ台が置かれている。企画の会議など、かしこまらずに柔らかい頭で考えたい時などに、よく利用されているものだ。これも、「アイデア」を何よりも大切にする同社ならではの配慮といえるだろう。