オークリージャパン株式会社

米国カリフォルニア州に本社を構えるスポーツ＆ライフスタイルブランドOakley(オークリー)は、1975年にジム・ジャナード氏によって設立された。300ドルの資金で設立された同社は、今や世界最高峰と謳われるアイウェア製造技術を誇る一大企業に成長、世界各地に支社を置き、その事業は現在アイウェア、ゴーグル、アパレル、フットウェア、ウォッチ、めがねの製造販売と多岐に渡る。

オークリーというブランドが生まれてから30余年におよぶ研究開発の過程で数々の新しいテクノロジーが生み出され、科学と芸術の融合を体現する製品が世に送り出されてきたが、ジャナード氏が作った小さな会社は今や世界中で540を超える特許を取得し、性能に一切の妥協を許さないブランド“オークリー”として確固たる地位を確立している。

Oakley(オークリー)の100%出資子会社として、1997年2月に東京都目黒区に設立されたのが、オークリージャパン株式会社だ。1997年5月よりオークリー製品の日本での販売とサポートを開始している。主にサングラスやゴーグル等のアイウェア製品、フットウェア製品、およびアパレル製品等を販売している。

その後、さらなるサービス向上と業務拡大をはかるため、2006年10月に、直営店第一号店を東京・原宿にオープンした。著名なアスリートへのプロダクトサポートを通じて行なう独自のプロモーション手法で、日本におけるオークリーブランドを確立している。

「あらゆる状況下においてどのように眼を守るか？」を社是として技術開発を行ってきた企業姿勢は、長きに渡ってアイウェア業界のリーダー的存在として名を馳せる結果につながっている。まさに同社が世に送り出す製品のひとつひとつに“Technology Wrapped in Art（テクノロジーをデザインというアートで包み込む）”という設立当時からの一貫した企業精神が息づいているという。

同社では、製品の開発に際し、まずは物理的に不可能なことから再検討を始めるという。同社では不可能な事象などないという信念があり、新しいアイディアを実現するために新しいテクノロジーが必要ならば、テクノロジー開発から取り組むべきと考えている。そして、慣習や型にはまったアイディアに囚われず、常に新しいデザインを探求し、デザインとマテリアルの両面から開発アプローチを行う。技術革新こそが問題解決へつながると考える同社だからこそ、これまでトップアスリートたちの様々なリクエストに応え、新しい技術を開発してきたと言える。

また、同社では技術革新が進化し、世の中に“発明”だと認められる可能性があると信じて製品を開発し、さらにはテクノロジーとデザインを融合させ、芸術に至らせることで最高の技術革新へと発展できると考えているという。同社にとって「予想を裏切る」、それは即ちテクノロジーとアートの融合であり、新しいスタイルと機能を生み出すことを意味する。この頑ななまでの製品に対するこだわりが、オークリーというブランドを明確に定義している。

同社は1998年からアパレル、フットウェア、そしてウォッチ市場への本格参入を果たし、2004年には世界初となるデジタルオーディオアイウェアの開発に成功、エレクトロニクス分野に参入した。また、2006年からは本格的にWomen'sコレクションを発表、“Uniquely Oakley”をテーマにアパレルからアイウェアまで幅広く展開し、スポーツ＆ライフスタイルブランドとして着実に成長を遂げている。