「面白い仕事」「成長させる仕事」だけを集めたMSP
アントラス株式会社は、世界的なデータベースメーカーであるオラクル社をスピンアウトした3人の技術者が、「技術者のための」会社を志向して立ち上げたMSP(Management Service Provider)である。MSPとは、企業が保有するサーバやネットワークなどが円滑に運用されるように、設計・構築~運用全般までを請け負う事業者だ。同社では、顧客のシステムの設計・構築から運用・障害対応、評価、レポート、企画・運用設計コンサルティングなどに至るまで、幅広いサービスを手掛けている。
2000年の設立以来、無借金経営を貫き、また毎年右肩上がりの売上成長を続けている同社。その秘密は、「技術者が技術者のために創った会社である」ということに集約される。すなわち、「面白い仕事」「成長させる仕事」だけを集めていることによる社員のモチベーションの高さと、それにもとづいた社員一人ひとりの成長、技術的・人間的スキルの高さ、そして経営陣の業界内での人脈などが成長の原動力となっているのだ。※現在手掛ける案件のうち、7割は顧客から元請け(プライム案件)として契約している業務になります。
「『基盤システムの運用管理に特化した日本一の会社』を目指し、顧客との信頼関係をベースに一歩ずつ着実に成長し、いずれは世界に打って出る」。そんな夢を、経営陣だけでなく、社員全員が共有しながら、同社は一丸となって業務を推進している。
一流企業のシステムをサポートするエキサイティングな仕事
同社では、プライム案件が7割を占め、各企業向けの大規模基盤システム運用支援、設計・構築支援、パフォーマンスチューニングといった業務を、サービス契約を交わした顧客の代わりに行なう。その実績は数多く、また顧客は大手が中心となっており、エンジニアにとっては大きな挑戦の場が常に用意されている状況のようだ。社員達は、必ずチーム体制で顧客先に常駐し、現場で顧客と一体となって主導的な立場で業務を行なう。たとえば、国内最大手セキュリティベンダー向けASP基盤の設計・構築・運用支援業務、大手放送局向けN/W運用支援・設計・構築業務、金融企業向け社内情報仮想化支援業務、米国系大手インターネット検索企業での課金システム運用支援業務など、ここで名前を出すことはできないが誰もが知っているような大手企業のシステムを同社が預かっているのだ。
このようなエキサイティングな仕事を通して、同社のエンジニア達は、自己成長を急ぎ、また誇りを持って業務に当たることができる。問題にぶつかったときには、部署の先輩に相談することはもちろん、社長自身も技術の話ができるため、安心して相談し、解決することができるようだ。また、そのような試行錯誤のプロセスもしっかりと評価しているため、社員は安心感・納得感をもって仕事と向き合うことができる。
新卒学生や業界未経験者の採用も積極的に行なっており、教育ノウハウは社内に豊富に蓄積している。これを強みに、同社では今後も多くの人材を、一流企業のシステムを設計~障害対応までシステムのライフサイクル全般を見ることができる自立した技術者に育て上げていく方針だ。
「エンジニア」を大切にする会社
同社では、今後もさらに活動範囲を広げることで、急ぎすぎることなく、しかし着実に成長を続けていく予定だ。具体的には、IT関連業務のより幅広い領域をアウトソーシングしてもらえるよう、業界の流れをリードしていくこと。オラクルの本国でもあるアメリカでは、社内のITをすべてアウトソースするケースも多いという。同社では、日本においてもそのような潮流が起きることを予測し、それに対応できる十分な実力をつけていきたいと考えている。
もうひとつは、新規事業を立ち上げて新たな可能性も模索することだ。そのようにすることで、社員達は、自分の希望するキャリアのあり方を自分で考え、選択することができる。何らかのIT技術におけるスペシャリストを目指すか、あるいは新規事業を立ち上げて事業家になるか。一生の仕事を選ぶのに、その選択肢が多いのはプラスであろう。
これは、同社が何よりも「エンジニア」を大切にしてきた会社だからこその発想だ。未経験者でも充実した仕事とジョブローテーションを通して幅広いスキルを身につけさせ、さらにやる気をそこなわないしっかりした就業体系と、モチベーションを向上させ続ける面白い仕事を提供し続ける。社員同士も互いに尊敬しあう風土を育んでいるため、チームワークも良い。
だからこそ、同社が求める人物像は、明確である。それは、「自分の夢がある人」だ。夢がある人は、そこにたどり着くまでのプロセスを逆算して計画的に進んでいくことができるためだ。それこそが、人にとっての成長に不可欠なものであり、人の集合体である企業の成長にとっても重要なものなのである。