株式会社テー・オー・ダブリュー

確かに1976年に設立されてから30年以上の間、数え切れないほどのイベントを手がけてきたＴＯＷ。同社の手がけたイベントを、私たちもきっと一度は日常生活の一コマとして目撃しているはずだ。

これまでの実績の一例を挙げると、
・「ウォークマン」（第一号モデル）の発売キャンペーン
・「六本木ヒルズ」のオープニングレセプション
・「FIFAワールドカップ」閉会式
・「愛知万博」のパビリオン
等、時代を代表するような大がかりなイベントが多く、その企画・制作・運営・演出のすべてに対応してきた。


ジャンルも限定されることなく、自動車、携帯電話や化粧品、行政・文化・スポーツ等、日本の宣伝広告費ベスト100に入る有名企業を中心とした企業ニーズ、メディア向けPRなど、あらゆる領域で顧客のニーズに応える体制を築いてきた。

同社の強みは、幕張メッセ、東京ビッグサイト等、大型会場でのイベントを単独で受注し、対応できる制作力・資本力があること。電通、博報堂、アサツーディ・ケイ等、国内外の大手広告代理店10社以上と取引をしており、その影響力は大きい。実際、年間を通じて全国各地で約1,300本（単独企業では日本最大級）のイベントを実施しており、「毎日どこかで同社が関わるイベントが行なわれている」といえるほどの規模だ。

2001年には、ノベルティグッズの企画・制作、2007年にはWebプロモーションの企画・制作等を新しくスタートさせるなど、トップの座に甘んじることなく、常にさらなる成長を目指して進んできた同社。

商品の多機能化・複雑化によりマスメディアだけでは伝えきれないものが増えていること、消費者のライフスタイルの多様化により1媒体では的確に伝えられないケースが多くなってきたことなどから、広告業界は「複合媒体時代」に入ったと考えている。これからのプロモーション会社は、広告主や商品ブランド、ターゲットとなる消費者の組み合わせにより、最適なメニューをコーディネートする力を備えている必要があるのだ。

そこで同社は、Web、プレミアム（オマケやトライアル、キャンペーン商品等）、印刷ツール（POP、チラシ、カタログ等）等も取りそろえ、従来の「イベント・SP制作会社」の枠にとどまらない「総合プロモーションカンパニー」として新たに存在感を示している。大手広告代理店から見れば、専門分化する広告主からの依頼を一括で発注することができる同社は強力なビジネスパートナーとなる。

さらには、一般的なイベント・SP制作会社と異なり、同社では企画と営業・制作を分け、完全に分業体制としている。企画に特化した20名のプランナーが年間約3,000本の企画を送り出すという方法で、他社との差別化を図っている。

同社では、社員が業界や仕事について解説する書籍を出版したり、培った技術やノウハウを生かし、プランナーの育成を行なう「TOWプランナーズスクール」を開講したり、イベント制作会社としては日本で初めてISO14001を取得するなど、業界を代表する企業として発信を続けている。

また、社内においても、多くの取り組み（プロジェクト）を行なっている。
社員研修用のシミュレーションソフトの開発・導入。業務に有効な情報を共有するためのナレッジシェアリング。ディレクタークラスと若手で編成されて社内報や会社案内などの制作を行なう「広報委員会」などだ。

また、家庭と仕事の「両立支援」として育児手当て、出産一時金、学資保険料の会社負担などの充実した制度が整えられている。出産後の女性が復帰するのはもちろん、育児休暇を取る男性もいるという。

同社では、すべての社員が年齢・性別に関わらず平等なチャンスを得、成果を出せばきちんと給与に反映される。誰もが安心してはたらける環境を整備することで、業界をリードする優秀な人材が長く働けるようにしているのだ。