社会インフラとしてのデータベースを監査・チューニング
アクアシステムズは、1998年の創業以来、一貫してOracleデータベースに特化した事業を展開してきた技術者集団だ。専門領域は、データベースチューニングやデータベース監査。ニッチなこれらの分野だからこそ、他の大手ベンダーにない独自のノウハウと技術を蓄積し、成長を続けてきた。
各産業分野においてITの利用が普及し、経営戦略の重要な一角を占めるようになっている。当初はひとつのパーツだったデータベースも、大量のデータが行き交い、そのマネジメントが大きな意味を持つようになった今、非常に重要な社会インフラとして認識されている。この12年の間にOracleパートナーとしてOracleに特化し、関連するハード・ソフトベンダー、SIerとの良好な関係を築き、多大なノウハウを蓄積してきた同社は、業界においても大きな存在感を持っている。
あたかも鉄道のように社会インフラのひとつとなったデータベースの“守り神”として、同社は各企業のデータ基盤を監視し、最適なマネジメントを提供することで、社会に貢献をし続けていく。
Oracleの専門家集団として高付加価値なサービスを展開
同社が提供するサービスは、Oracleの専門家を志して入社してきたエンジニア達による高付加価値のOracleコンサルティングサービス、Oracle構築・運用支援、および独自パッケージ製品の導入だ。これらを通じて、データベースの堅牢性とパフォーマンスの向上を追求している。
鍵となるのが、同社が独自に開発したデータベース監視・チューニングのパッケージソフトだ。「全方位・全角度のログ取得」を実現し、優れた機能性と高いユーザビリティを備えた統合型データベース監査ツール「AUDIT MASTER」。パフォーマンスデータを収集し、システムの稼動状況やボトルネックをレポートする監視ツール「Performance Analyzer」。さらに、SQLチューニングツール「SQL Analyzer」が加わり、大規模データベースを運用する企業のニーズにきめ細かく、コストを抑制しながら応えることに成功している。
同社の強みは、日本オラクル社のパートナーとして、人的な交流を含めて常にOracleに関する最新情報をキャッチアップしていること、そして業界内で関係する各ベンダーと強いパートナーシップを培ってきたことだ。このような信頼関係から、同社には、最新技術を利用する案件や高度なセキュリティを求められる案件など、厳しい要求事項のあるプロジェクトが集ってくる。Oracleデータベースに特化した会社として、難しい案件にチャレンジすることでさらに実力を伸ばし、常に最先端のニーズに応え続けることができるのだ。
のびのびと自己表現をし、スキルアップ
同社の人材育成のキーワードは「自己表現」だという。各自の思いや考えを表現することで少しずつ形にしていくということだ。そのために必要な風通しの良いフラットな職場環境を整えていくと、代表の 赤間氏は語っている。また、パートナー企業や顧客とも良好な関係を築いているため、社員達は社内外でのびのびと自己表現をし、スキルアップすることができるという。
同社の技術者に求められるのは、技術力はもちろんだが、それだけではない。社会の基盤のひとつとして確立されたデータベースという分野で、それが今後どのように変容し、進化していくのか、何が求められるのかといったことを広く見通し、適切な判断をして提案をする「提案力」が求められるのだ。先端技術を追うばかりでなく、社会の動きに目をむけ、それについてどう感じるかという知性や感性を高めてほしいと、赤間氏は考えている。
仕事に真摯に取り組む技術者にとって、同社のような専門特化した環境でひとつの技術を極めていくのは面白くやりがいに満ちたことだろう。