株式会社メタトロン

製薬企業の成長の源泉となる新薬の開発。しかし新薬開発をめぐっては、国際競争の激化や研究開発コストの増大など、依然厳しい状況が続いており、各製薬企業にとっては新薬開発に欠かせない臨床開発部門での機能強化が重要な課題となっている。

このような時代を背景に、製薬会社やＣＲＯにて長年新薬開発や教育研修に携わったメンバーにより、2009年3月に設立された株式会社メタトロン。「真の臨床開発プロフェッショナルを育成したい」という強い想いのもと、現在、臨床開発担当者の教育研修サービスと臨床開発担当者の特定労働者派遣サービス及びＣＴＤメディカルライティングサービスを3本柱に事業を展開している。

同社の代表である中村氏は、1974年に東京大学薬学部を卒業後、三共株式会社（現第一三共株式会社）の新薬開発部門にて、28年に渡り臨床開発やプロジェクトリーダーを経験。その後、日本初のCROであるシミック株式会社にて、臨床開発担当者の育成業務や、治験モニター等の特定派遣事業の実現化に携わってきた。製薬業界にて35年以上ものキャリアを持つ人物である。

製薬会社とCROの両方でキャリアを積んできた同氏は、長年のキャリアの中で、両方の組織の良さ、そして両方の組織の限界を経験。そのなかで、「製薬会社、CROといった壁を超えて、真に臨床開発、薬の評価のことがわかる人材の育成を行いたい」、また「組織を超えたところでなければ、本当に薬の評価をできる人材が育たないのではないか」との思いを募らせ、同社の設立を決意したという。

「新薬開発に貢献出来る人材育成を続け、お客様へより良いサービスを提供し、感動を分かち合えるサービスプロバイダーを目指すこと」を企業ミッションとして掲げる同社。日本にCROが誕生してから約30年。次世代の新薬開発を担う人材の育成を目指し、今まさにスタートを切ったところである。

新薬の開発は非常に奥が深く、大きな社会貢献ができる可能性がある反面、一つの副作用を軽んじることで、社会に大きな損害を与えてしまう危険性もはらんでいる。同社は、臨床開発担当者として活躍するためには、「ノウハウ」ではなく、「マインド」が一番大切だという強い信念のもとでサービスを展開している。「高い倫理観なくして、臨床試験なし」--この姿勢が、同社の大きな特徴であり、質の高い人材を育成する上での大きな強みとなっているのだ。

製薬企業は、莫大な投資を行って新薬の開発を行う。多くの症例を集め、統計解析でその有効性を実証し、新しい薬を世の中に出すことが臨床開発の重要な役割ではあるが、その一方で、決して目先の利益優先にならず、多忙な中でも、「新薬の開発は、あくまでも人命に関わる高尚な仕事である」という高い倫理観をもって仕事に臨むことこそが、臨床開発担当者の使命だという。治験に参加する被験者の一人ひとりの安全性にしっかりと目を向け、たった１つの副作用も見逃さない、その姿勢が臨床開発担当者の存在意義に繋がると考えている。

そんな同社は、教育研修サービスの中で、臨床開発担当者として必要な知識はもちろん、働く上で絶対に忘れてはならない倫理観をどのように身につけていくかを繰り返し伝え、参加者に様々な「気づき」を提供することを最も大切にしているという。

また、臨床開発担当者派遣サービスにおいては、一人ひとりの社員がクライアントのオフィスで臨床開発モニタリングを行うなかで、常に「組織が何を目指しているのか、どうしてこの薬が必要なのか」という原点をしっかり見ながら、業務に臨んでいるという。

益々成長が期待される製薬業界、そして次々と続く新薬の開発。業界を取り巻く環境が目まぐるしく変化するなかでも、同社は「新薬開発においては、安全性と倫理をしっかりと追求していくことが何よりも大切である」というメッセージを、一貫して出し続けていきたいと考えている。

「感謝、思いやり、社会貢献、感動」という企業理念を掲げる同社。代表の中村氏は、これまで新薬開発に携わってきた中で、様々な感動と喜びを得てきたという。臨床開発に携わる多くの人々この感動を感じて欲しい、そして多くの感動を与えられる人材が沢山育つような会社を創っていきたい、という熱い想いが同社の成長の原動力になっているのだ。

そんな同社が求めているのは、社会貢献したいという強い想いを持っている人材。また、自分なりの信念、理念をしっかりもって仕事に臨める人材。

臨床開発の仕事は、ただ目の前の業務をこなしているだけでは、自分なりのキャリアを描き、実現していくことは難しいという。しかし、上記のような姿勢をもっている人材にとっては様々なキャリアの可能性を考えることができるフィールドだという。

特に同社には、プロジェクトリーダーとして新薬臨床試験の開始から終了まで全て経験した豊富なキャリアを持つメンバーが集まっており、日常的に知識を身に付けることができるという。また、教育研修サービスを提供している企業だけあり、社内においても充実した内容の研修や指導を受けることができる。更に、社員には落ち着いた気持ちで長く働いてほしいという想いから、一人ひとりの仕事と家庭の調和、またメンタルヘルスをサポートする制度もどんどん充実させていきたいと考えている。

まだスタートしたばかりの同社。まさに自分の成長が会社の成長に直結する、非常にやりがいを感じられる環境である。組織としてはこれからだが、しっかりとした理念を持ち、経験豊富な人材が集まるこのフィールドで、これまでの臨床開発の経験を活かすと共に、真の臨床開発プロフェッショナルを目指してみてはいかがだろうか。