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株式会社アイキャット

  • IT/Web・通信・インターネット系
  • 製造・メーカー系

歯科医療のトータルソリューションで世界を目指す

上場を目指す
自社サービス製品あり
シェアトップクラス

企業について

株式会社アイキャットは大阪大学歯学部の研究成果を基に歯科医療におけるトータルソリューションの実現を目指して設立された大学発ベンチャー企業だ。

同社は長年に渡ってインプラント治療に携わってきた臨床医・十河基文氏とTLOコーディネータとしてベンチャー設立支援に携わっていた西願雅也氏が2003年11月に設立した。現在、十河氏は代表取締役CTO、西願氏は代表取締役CEOを務める。

その出発点はインプラント治療を安心・安全に行うためのインプラント手術支援システムである。同社が提供するシステムは、歯科医が製品開発に携わっているからこそ開発できる機能を武器に、安心・安全に精度の高いインプラント治療を行いたいと考える歯科医に支持され、国内市場においてトップシェアを獲得するまでに成長した。

それを足掛かりに、2010年からは自社開発による次世代再構成ソフトを搭載した歯科用CT装置を販売開始し、その後歯科用画像診断機器のラインナップを拡充することで歯科医院の画像診断システムの構築までをトータルにサポートするまでに成長。さらに、2011年より海外の最先端医療機器の個人輸入代行サービスを開始し、事業の多角化を推進。現在、株式上場や海外進出、さらには歯科業界のリーディングカンパニーを目指している。

同社が提供するインプラント手術支援システム「Landmark System(ランドマークシステム)」は2005年の販売以来、累計3,000件近くの医院に導入され、症例数2万件以上に使用され業界トップシェアを獲得している。

その最大の強みは、同社の製品が“歯科医の歯科医による歯科医のためのシステム”であり、歯科医が本気で作ったからこそ実現したアイデアや機能が凝縮された“オンリーワン”のシステムであることだ。

「他社のシステムはソフトの受託開発から生まれたものや産業用のモデリング技術を転用したもの。当社の製品は、より安心・安全な手術を行ないたいというニーズを持つ歯科医の方々から“これが欲しかったんだ”という声が寄せられています。モノを売る上で大前提となるプロダクトの良さが、契約数を飛躍的に増加させた第一の要因です」(西願氏)

その後、同社は持ち前の高い技術力をベースに高画質な歯科用CT装置を開発するなど先進的な歯科用画像診断機器を次々とラインナップ。同時に海外の最先端医療機器の個人輸入代行サービスを開始するなど、スピーディーな多角化を推進。その動向は業界内でも一目を置かれる存在となっている。

同社に所属する社員は32名(2013年12月現在)。男性22名、女性10名、平均年齢は37.4歳で、28歳から64歳までの多様な年齢の社員が所属している。
社内には、明るく、誰もが気軽にディスカッションできる雰囲気が漂う。「”健全なる経営は健全なるディスカッションに宿る”と考えていますので、役員、マネジャー相手でも気後れせずに議論して欲しいですね。」と西願氏。風通しの良さ、働きやすい環境に配慮していることが伝わって来る。

「歯科医の先生方やエンドユーザーである患者さまに対しては製品・サービスによって幸せを提供できる自信がありました。だからこそ、社員自身も幸せになる環境を全員で作り上げて行ける職場作りを目指して来ました。ベンチャー企業なので多くの制度は未整備ですが、社員やその家族を大切にしたいという気持ちから家族手当と誕生日祝いだけは創業期から支給しています。男女共に既婚者の割合が高いのも特徴の一つかも知れません。」(西願氏)

テクノロジーを駆使したサービスを提供する一方で、人間力というアナログな要素に大きな価値を置くアイキャット社。国内トップシェアを維持しつつ、製品ラインナップの更なる拡充、新規事業の立ち上げ、株式上場、海外進出という大きな目標を掲げる。今後のさらなる躍進に注目したい。

インタビュー

株式会社アイキャットのインタビュー写真
代表取締役・西願雅也氏 大阪大学大学院経済学研究科を終了後、NEDOフェローとしてTLOコーディネータに着任、数多くの大学発ベンチャーの立ち上げに携わる。その活動を通し、当時大阪大学歯学部教官だった十河氏と出会い、2003年にアイキャットを設立、今に至る。

── アイキャット設立に参画したきっかけを教えてください。

大学院時代、子供の頃から経営者になりたいと思っていた私は、いくつかのビジネスプランを書いていました。しかし、学生が個人で裸一貫から出来る事業は、ヒューマンリソースやサービス業に限られます。これらの分野で新規性のある事業を始めて成功しても、大資本に参入されると勝てない。逆に大資本に食われない事業というのはそこまでの事業ということ。このままだと、スケールするようなビジネスは扱えないという壁にぶつかりました。
また、大学発のベンチャー企業が上場したなどといった話を聞く一方で、大学内に目を向けてみると優れた技術がほとんど世に出ていない。その状況に強い閉塞感を感... 続きを読む

企業情報

会社名

株式会社アイキャット

業界

IT/Web・通信・インターネット系 > ソフトウェア/パッケージベンダ

製造・メーカー系 > 医薬品・医療機器

IT/Web・通信・インターネット系 > システムインテグレータ・ソフトハウス

企業の特徴
上場を目指す、自社サービス製品あり、シェアトップクラス
資本金

9,500万円

設立年月

2003年11月

代表者氏名

代表取締役CEO 西願 雅也

事業内容

(1)医療用手術支援シミュレーションソフトの開発、販売、製造、輸入、輸出、保守、賃貸
(2)医療用材料、医療衛生用品の開発、販売、製造、輸入、輸出、保守、賃貸
(3)医療機器、その他医療用機械器具の開発、販売、製造、輸入、輸出、保守、賃貸
(4)医療に関する講習会・セミナーの開催
(5)医療用金融商品の取扱いに関する代理店業務
(6)前各号に附帯関連する一切の事業

株式公開(証券取引所)

非上場

従業員数

32人

平均年齢

37.4歳

本社住所

大阪府大阪市淀川区西中島3-19-15 第3三ツ矢ビル6F

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