株式会社トプスシステムズ

製造・メーカー系
IT/Web・通信・インターネット系

世界をリードする「ヘテロジニアス・マルチコアのHW/SW研究開発ベンチャー企業」

グローバルに活動

企業について

国際的に注目を集める「マルチコア型超低消費電力マイクロプロセッサ」

トプスシステムズは、研究学園都市・茨城県つくば市に本社を置く、世界をリードするヘテロジニアス・マルチコアのハードウェア・ソフトウェアの研究開発を行うベンチャー企業だ。情報科学博士であり、DSP、x86互換、スーパースカラ、マルチコア･アーキテクチャ等のプロセッサ開発20年のキャリアを持つ松本祐教氏が1999年に創業した。

最高技術顧問として工学博士の中村維男氏を迎え、強い研究開発体制と情報発信力を持つ同社。松本氏・中村氏のほかに、2名の社員が博士号取得者。優秀な人材を獲得し、事業を展開している。

社員は10名（2009年7月現在）と少数精鋭の同社だが、既にトヨタや日本ユニシス、富士通、シャープなどの大手企業と共同で研究開発を行なったり、日経新聞、日経エレクトロニクスやインターネットの海外メディアなどに頻繁に紹介されるなど、業界で存在感を現している会社である。

エネルギー効率の高いTOPSTREAM（TM）テクノロジー

同社の保有する技術を紹介しよう。主軸となるのが、松本氏が生み出したTOPSTREAM (Task Oriented Parallel Stream)テクノロジー。低い周波数で動作するヘテロジニアス型のマルチコア･プロセッサだ。TOPSTREAMテクノロジーを駆使したIPやチップを用いることにより、従来にない超低消費電力の携帯情報機器が実現可能になるという。

同社の省エネ型LSI関連技術は、独立行政法人NEDO（新エネルギー・産業技術総合開発機構）の「省エネルギー革新技術開発事業」の先導研究テーマにも採択されており、産総研（産業技術総合研究所）との共同のプロジェクトで、消費電力を10分の1以下に抑えられるLSIを、10年以内の実用化を目指して開発している。

また、2009年7月にはGoogle社のモバイルOS「Android(TM)」を搭載した携帯電話端末の消費電力と処理性能を開発の初期段階から分析できるソフトウェア「Android On VisualSim」を、米国のミラビリス・デザイン社と共同で開発・発表した同社。

日本の大手企業との共同研究プロジェクトも複数件、走っている。トヨタ自動車・日本ユニシスとの協業により、3DCGにおける画像レンダリング手法の一種「レイ・トレーシング（光線追跡）」をリアルタイムで行なうための専用LSIのプロセッサアーキテクチャを設計するなど、大手企業からも注目を浴びる同社の技術の底力は計り知れない。

幅広い知識を求められる、チャレンジ可能な環境

これまで見てきたように、同社では、高いスキルを持つチームの中でチャレンジングな仕事に携わることができるのが、大きな魅力といえる。

2009年4月には、同社初となる新卒社員が入社したが、「中村先生のエネルギーに強くひかれて、大手はやめて入社を決意した」というだけに、全社一丸となって大きな情熱を持って研究開発に取り組んでいるようだ。

同社では、業務が細分化された大手企業と違い、ハードウェア、ソフトウェア、アルゴリズムなど各方面において幅広い知識が求められる。それだけに大変なことも多いが、すべてを自分で把握して何か作ってみたいといった思いを持つ人にとっては、最高の環境といえるだろう。