難解なものを わかりやすく 身近な存在に
株式会社ヒューマンサイエンスの創業は1985年。マニュアル制作とシステム開発をメイン事業として展開してきた同社だが、蓄積したノウハウを生かし、海外ソフトやマニュアルの翻訳、eラーニングコンテンツの制作などにも事業領域を拡大していった。
現在、同社が展開しているのは「ドキュメント制作」「ローカリゼーション」「コンテンツ制作」「システム開発」の4分野。約四半世紀にわたって同社がこだわり続けたのは、難しいシステムが誰にでも簡単に使えるように、1つの国だけでなく世界中の人にわかりやすく伝えていきたいという思い。高度な技術と長い歴史で蓄積されたノウハウを通じて、技術マニュアルのライティングや翻訳、eラーニングコンテンツ、システム開発を提供し、社会に貢献し続けている。
プロによる高品質なモノづくりが、大手企業からのリピートにつながる
「ドキュメント制作」では、パッケージソフトやハードウェアの取扱説明書などの各種マニュアルを専門のライターが制作。定期的に社内教育を受けライティングの技術だけでなく最新の知識を習得した高い専門性を持つライターが在籍していること、そして、マニュアル作成後の動作チェック用にあらゆるOS環境を整備していることが、同サービスの特徴。
「ローカリゼーション」では、海外メーカー製ソフトウェア・パッケージの日本語ローカリゼーションや、国内メーカー製の家電製品などのマニュアルやオンラインヘルプなどの多言語展開を行なっており、翻訳、レビュー、テクニカルチェック、DTP編集、UIローカリゼーション、マルチメディア化など一連の工程を一括で提案できることが特徴。
これら翻訳関連の業務における同社の最大の強みは、他社に先駆けて早い段階から多言語展開に着手してきたことだ。もともとは英→日翻訳をメインとしていた同社だが、2004年頃から多言語展開をはじめ、現在では中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、ロシア語など40言語以上に対応している。
このような先駆的な取り組みが評価され、同社のクライアントにはアップルコンピュータ、マイクロソフト、キヤノン、日本電気など国内外の大手企業が名を連ねている。
これまでは主にIT関連製品を扱ってきた同社だが、近年はメディカル分野にも進出、事業の拡大を目指している。
「コンテンツ制作」では主にeラーニングコンテンツの制作を行なっている。マニュアル制作ノウハウを生かした「本当に分かりやすい教材」の制作に力を入れている。また、単なるコンテンツ制作だけで終わらず運用後のメンタリングまで行なえること、社内に専任スタッフが複数在籍していることが同サービスの特徴だ。コンテンツの制作だけでなく、システム開発事業と協同し、オープンソースを利用した配信システムの構築にも力を入れている。
「システム開発」は創業当初から手がけてきた事業の一つ。事業内容としてはWebアプリケーションの開発を中心に、様々な規模・ジャンルのシステム構築に携わっている。最大の特徴はほとんどの案件がユーザーとなるクライアントからの直接受注だということ。これは、ローカリゼーションやドキュメント制作を通じて顧客となった企業から直接依頼が入ってくることが多いためだという。同社に対するクライアントの信頼の高さがうかがえるエピソードだ。ユーザーに近い場所で全体を見ながら開発できることは働く側にとってもやりがいにつながることに加え、開発を行う上での同社の強みである。
「AI・アノテーション事業」2019年に自然言語処理や豊富なリソース管理のノウハウを生かし、アノテーション部門を立ち上げた。新規事業にも積極的にチャレンジしている。
年間取引者数は約100社という同社だが、そのほとんどがリピートオーダー。クライアントの信頼を勝ち得てきた最大の要因は何なのだろうか?その質問に代表取締役の熊澤氏はこんな風に答えてくれた。
「『高品質』であることにこだわり続けてきたからだと思います。仲介を行うだけで実際の業務は外部に丸投げしてしまう会社も少なくありませんが、当社では常に、実務を行えるプロフェッショナルを社内に置いてきましたし、そういった人材の育成を続けてきました。効率以上に『しっかりしたモノづくり』を重視してきたことが、長きにわたってお客様と取引を続けてこられた理由だと思います」
堅実で誠実な事業運営を大切にしてきた同社。今後についても、短期的な視野で事業を始めたり止めたりするのではなく、長期的な視野を持って4つの事業を大事に育てていきたいと熊澤氏は語っている。
落ち着いて長く働きたい人にオススメの職場です!
同社が誇る高品質のモノづくりにはそれを実現する人材の存在が不可欠だ。そこで同社では、社員が長く安心して働けるような環境づくりに力を入れている。
ワーク・ライフ・バランスを重視し、業務が立て込む時期以外の社員の月の平均残業時間は15時間程度に抑え、フレックスタイム制を導入。さらに、残業時間が一定条件を超えると産業医との面談を義務付けているという。中途入社のH氏(開発部 プログラムリーダー)はこの制度を知り、「社員に優しい会社なんだなと思いました。そのことが入社の決め手の一つになりました」と語っている。
育児休暇制度なども設けられており、実際に複数名の女性が育児休暇を2度以上取得している実績があり、復帰後は引き続き活躍中だという。実際に話を聞くと「仕事と家庭を両立できるのが嬉しいですね。また、みんなで助け合おうという風土がある会社なので、非常に働きやすいです」と笑顔で語ってくれた。
制作会社、IT業界というキーワードから想像されるような、極端にハードな職場環境や騒々しい雰囲気は同社にはない。取材に対応してくれた社員の方たちもみな対応が丁寧で、落ち着いた雰囲気の人が多いようだ。社員からも、「穏やかな人が多く、声を荒げるような人は見たことがない」S氏(ローカリゼーショングループ リーダー)、「みんな物腰が柔らかで、紳士的な雰囲気の男性が多い」Y氏(ドキュメント企画グループ リーダー テクニカルライター)といった意見を聞くことができた。
以前は比較的部署ごとに独立した形で仕事をしていることが多かったという同社だが、最近は1クライアントに対し様々な提案を積極的に行なっていることもあり、部署の垣根を越えた交流も活発になってきているという。今後もこの流れを大切にして、提案の幅を広げていきたいと語る熊澤氏。
そんな同社が求めるのは「コミュニケーション能力」と「向上心」を持つ人材。「社内外の様々な人と一緒に仕事をしていく必要がありますので、コミュニケーション能力は不可欠ですね。特に社内の様々な部署との連携も密になってきていますので、そういった意味でも重要です。また、知識や技術力の求められる仕事でもありますので、向上心を持って物事を追求していける人であることも重視しています」(熊澤氏)
最後に、熊澤氏から応募者へのメッセージを紹介したい。
「社員一人ひとりに自分の能力を発揮してほしいと思っていますので、あまり細かな規則で縛ったりしない自由な職場にしたいと思っています。『良いモノづくり』を目指すという思いは共有したいと思っていますが、そのやり方は自分次第。ぜひ当社で、あなたの力を最大限発揮してください」
広々と開放感のある空間です。
TOPの写真がオフィスから見た風景です。天気が良い時は富士山も見えます。
お昼ご飯やちょっとした息抜きに利用されています。