花咲けピクチャーズ株式会社

「アバター」、ネットに慣れ親しんだ人にとって、その存在はいまや欠かせないものとなっている。

花咲けピクチャーズ株式会社はアバターの企画・制作、3Dキャラクター開発会社の先駆けともいえる存在。アバター黎明期よりその可能性を見出した同社。現在は大手ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」を運営するヤフー株式会社をはじめ大手企業が取引先に名を連ねる。直接受注を受けるケースが大半を占め、顧客からの信頼も厚い。

花咲けピクチャーズというインパクトのある社名には、「キャラクターを通し、世の中に幸せや喜びの花を咲かせたい」という思いが込められている。その思いのもと、多くの企業を唸らせるような魅力あるアバターの数々を同社は世に送り出してきた。

※アバター：チャットなどのコミュニケーションツールにおいて、自分の分身として画面上に登場するキャラクター、またはそのサービスの名称。

アバターを活用した事業として同社が展開するのが、アバターナビゲーションシステム「アバナビ」。Webページ上を自在に動き回るキャラクター（人物）が訪問者をナビゲートし、Webサイトの効果を最大化させるプロモーションツールだ。文字情報だけではなかなか伝わりづらい内容であっても、キャラクターが画面上を動き回り語りかけることでユーザの視覚と聴覚にアプローチし、情報伝達をサポートするのだ。
バナー広告のクリック率（CTR）は通常0.2～0.3%といわれているが、現在稼動中のアバナビの平均クリック率は約4%強。従来の広告に比べ圧倒的に高い数値をたたき出している。Webページでユーザに驚きを与えると同時に、サイト内容を分かりやすく説明できるツールして注目を集めているという。
何といっても強みは、アバターのデザイン性の高さだろう。同社の作るアバターは、ファッションスタイリストやヘアスタイリストが企画に参加し、髪型や服装をはじめ、小物、靴に至るまで細部にまでこだわり抜いた緻密なもの。その完成度の高さがアバター制作会社のトップ企業たる所以である。

アバナビは今までに、大手ビール会社、アミューズメント企業、映画会社、生命保険会社などに導入されており、幅広い業界において実績を積み上げてきた。Webサイトにインパクトを持たせるツールとしてだけではなく、その高いクリック率(CTR)により、収益アップを意識したマーケティングツールとしても利用が見込まれている。

今後は、例えばショッピングサイトにて特売やセールなど誘導を強化したい企画ページにおけるツールとしての活用や、インターネットメディアの新しい広告商品としても提案を行う予定とのこと。フィールドの拡大が期待されるサービスだ。

「成長のターニングポイントには、必ず『壁』が存在しています。成長する人は自ら壁をつくり、越えていく」と語るのは社長の勝野氏。成長するということは「壁」にぶつかることであり、その「壁」を超えた時にはじめて、人に感動や喜びを与える仕事ができるのだと勝野氏は言う。そして、目標を達成することはもちろんのこと、その達成のために試みたプロセスこそが人を成長に結びつけると同社は考える。

そんな同社では、社員の成長をサポートするべく充実した社員研修制度を設けている。例えば、2ヶ月に1度開催する外部講師を招いての研修会、年3回の講演会の公聴、外部の若手コンサルタントによる指導など、盛りだくさんの内容だ。自ら成長しようとする人間を同社は歓迎する。

社員の働きやすい環境づくりにも同社は積極的だ。例えば、「社員食堂」。しかしこれはただの「社員食堂」ではない。専属シェフが毎日ランチを作っているのだという。従業員10名程度の会社でありながら、なんとも贅沢な話だ。その他、社員全員で取り組んでいるのが「花咲けCo.プロジェクト」。会社をより良い環境にするため、例えば「しゃべりBAR」（社内におけるコミュニケーションの活性化を図る仕組みづくり）や「オフィスおもちゃ箱」計画など、アイディアと知恵を発揮したプランを実施している。

決して大きくはない会社だからこそ味わえる成長の醍醐味、臨場感、緊張感が同社にはある。自らの成長に対する意欲が高く、仕事の完成度に熱意とこだわりを持ち、常に前進する姿勢を持った人にぜひ参画してほしい。