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株式会社ニッサンキコー

  • 製造・メーカー系

“一品受注”が強み。シュリンク包装機械を日本で初めて開発したパイオニア

企業について

株式会社ニッサンキコーは、1977年、自動包装機械の開発・製造・保守を行う会社として設立された。日本で初めて、シュリンク包装機械(熱を加えると収縮するというプラスチックフィルムの特性を利用した包装機)を開発し、以来、包装機械のパイオニアとして産業界に貢献してきた。
同社の特徴は、“一品受注方式”を貫いてきたことにある。薬品・食品・家電製品など消費財の内包装・外包装材や、アルミサッシ、網戸など建材の運送用保護フィルム、また、樹脂板やマットレスなど化学・繊維資材のクラフト包装、といったように、被包装物の大きさや形状、包装の目的など多岐に渡る要望に応じて1台ずつ専用の包装機械を製作しているのである。

一般的に包装機械が使われる分野は、食品と医薬品が多いが、同社ではさらに雑貨、物流、電気、建材といった分野、つまり大型で複雑な形状を持った製品を被包装物とする包装機械の開発を依頼されるケースが多い。1点ずつ顧客の要望を聞いて構想を練るところから入る同社の製品は、納期がかかりコストも高くなるが、付加価値の高い包装機械として高い評価を得ている。

今までに無い高能力・省エネ・省資源の機械、特殊な包装機械など「実現が困難な機械でもニッサンキコーなら何とかしてくれるのでは」という顧客の期待に応え、一品ずつ顧客ニーズに適応した能力と品質の機械を実現しているのである。

同社は、建材、住宅、光学機器、家電、製菓、化成、医薬、雑貨など、各分野の名だたる企業200社以上に対し、年間約220台程度の包装機械を納品している。顧客のニーズに応じて一品ずつ生産される同社の包装機械は、量産される他社製品と比較すると高付加価値であるが故に安くは無い。したがって、同社の顧客は、商品を大量に生産したり、流通させたりする大手企業が中心となる。

同社が設立された1970年代は、産業界では省エネルギー・省力化が課題となり、簡易包装のニーズが高まっていた。同社のシュリンク包装機械は、そのような時代の要請に応じて生まれたものだ(同社が設立された年には、通産省の「自動省力化機械開発賞」を受賞している)。

それでも、設立当時はなかなか信用も得られず、創業メンバーは日曜日も休まずに修理などの仕事を請け負って、自分達で事業資金を調達していたという。代表取締役社長・大浦之博氏は、歴史を振り返り、苦難の時代を回顧する。

「今日の経営基盤を築けたことは、会社設立当初から継続して受注を頂いた富山の大手企業様をはじめ、これまでのお得意先のご支援の賜物と感謝に耐えません。また、バブルに沸いた時代も本業に専念し、地道な経営をコツコツと行ってきた。そのような苦労の積み重ねが、安定した経営基盤を実現してきたのです。」(大浦氏)

フィルム包装という分野を中心に、一貫して一品受注方式を貫いて来た同社には、高い技術力とニーズへの対応力が蓄積されている。また、アフターサービスの面でも、しっかりした対応をしてきたことなどから、顧客からの信頼も厚い。さらに、極端な規模拡大には手を染めず、安定した生産量を維持してきたため、経営も安定している。

その安定した経営基盤は、実質的な「無借金経営」といった優良な財務体質にも現れている。

同社の生産キャパシティには限度があるものの、難度の高い案件も少なくない。そこで同社は、少数精鋭による“信頼されるものづくり”を維持しつつ、業界ナンバーワンのブランドを守り抜くために、プレイングマネージャーとしての役割を担える営業職の育成に取り組んでいる。

京都府宇治市の本社、東京支店の2拠点で事業を展開する同社。東京支店は営業拠点で、東日本を中心とした営業と修理などの技術サービスをおこなっている。
西日本を中心とした営業やアフターフォロー・設計・購買・製造は京都の本社工場で行われている。ここで設計・製造にあたる技術者は、設立以来の熟年技術者をはじめ、30代で転職してきた技術者、大学の機械工学系の学部や専門学校を卒業してすぐに入社した技術者など経歴は様々だ。
中途入社の社員で、自動包装機械の設計や営業に携わって来た人材はほとんどいない。
設計の場合は、機械工学の知識はあっても自動包装機械の知識を習得するためには2年から3年はかかるため、OJTの他、通信教育や各種研修会など、外部の研修を受講する機会を設けている。
営業の場合も、一品受注で包装機械を売るためには、顧客に提案できる包装の知識を習得する事が必須であり、一人前になるには相当の時間が必要となる。
入社後2~3年経過して基礎的な知識を習得した社員には、同社が加盟する(社)日本包装機械工業会が主催する「包装学校」に通わせている(終了時には設計の場合は「包装機械設計士」、営業の場合は「包装機械相談士」の資格認定が受けられる)。
こうした教育と現場での経験を経て、技術の核を担う人材へ、さらに幹部へと育っていくのである。

自社の技術者について、管理部チーフ・八木茂氏は次のように語る。

「当社の社員に共通するのは“機械いじりが好き”だということです。機械に対する愛着が、良い物を作ってお客様に喜んでもらうという意識に繋がっています。それが長年に渡って事業を継続できる要因です。」(八木氏)

創業当時から“自由奔放”な社風が根付いており、自分の“想い”を表に出す社員が多く、大浦氏ら経営陣も自己実現の発想と行動力を奨励してきた。

「“自分はこんなアイデアがあるので作りたい”と言えば、前向きに受け止めます。機械の開発・改良に挑戦したいという社員の希望は可能な限り叶えたい。」(大浦氏)

様々な業界と接点を持つため、多種多様な包装機械に関わることが出来ることも魅力の1つ。営業担当者や技術者の情熱と柔軟な発想力を活かせる会社である。

インタビュー

株式会社ニッサンキコーのインタビュー写真
<strong>代表取締役社長・山下登氏</strong> 立命館大学経済学部卒。30年間の金融機関勤務を経て、当時の取引先でもあり大学の先輩でもある2代目社長に誘われ、1998年にニッサンキコー入社。経理部長的なポジションで、財務系のエキスパートとして蓄積したノウハウを発揮。 2000年6月に就任した専務職を経て、2003年4月、代表取締役社長に就任。 趣味は無類の野球狂であり、また読書にも時間をかける。

── 30年以上にわたって黒字経営を維持されていますが、安定した経営基盤を維持する秘訣はありますか?

フィルム包装は多岐に渡っており、カップヌードルの外装材から工業用資材を結束して輸送するための保護包装まで含まれます。商品が移動する時には必ず包装されるので、自動包装機械を必要とする業種は非常に幅広く、あらゆる業種からの引き合いがあり、一つの業種の景気に左右されないことが安定の一つの要因ですね。また、昔から包装機業界は「すき間産業」と言われていますが、上手くユーザー様の要望を引き出し、要望にかなった包装機を完成させてきたことが成果として実っているのだと思います。

営業的には、これまでは先方からの引き合いが多く、ある程度決まった顧客を相手にビジネスを展開す... 続きを読む

企業情報

会社名

株式会社ニッサンキコー

業界

製造・メーカー系 > 電気・電子・機械・半導体

資本金

4,000万円(2006年3月末現在)

売上(3年分)

201231,287百万円

201131,166百万円

201031、218百万円

設立年月

1977年07月

代表者氏名

代表取締役社長 大浦 之博

事業内容

1、自動包装機械及びその前後ラインの設計・製造・販売
2、上記部品販売及びメンテナンスサービス
3、包材(フィルム)の販売

株式公開(証券取引所)

非上場

主要取引先

YKKAP、ロッテ、キヤノン、東芝、明治製菓、江崎グリコ、三菱電機、パナソニック、大塚製薬、JA他200社余り

従業員数

62人

平均年齢

41.7歳

本社住所

京都府 宇治市槙島町吹前107番地

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