株式会社ユーシス

創業以来、システム開発会社である株式会社ユーシスは、社員全員が経営者意識を持って会社を動かし、成長を目指す『分社化戦略』を最大の特徴として歩んできました。

分社化戦略とは、
社員が一定の経験を積んだ後、オーナー経営者として独立、新たな会社を設立することを支援する独自の制度です。
この制度によって、私たちエンジニアは技術者としてだけでなく、営業としてクライアントとの接点を創り出し、実行するためのチームメンバー集め(採用)を学び、経営者視点で企業を成長させるノウハウを学ぶことができます。
そんな当社では、自身の能力を最大限発揮できるプロジェクトを自ら獲得することが奨励されています。

事業領域は、
ITコンサルティングからシステムの開発・運用まで、業種・業界も制約なく広範囲に及びます。それは私たちが「これから広がっていく最先端の領域や、自身が強みを発揮できる分野を自らリサーチし獲得していく」といった考えを持つからです。
もちろん、新人のエンジニアは、はじめから実力以上の案件を担当することはなく、既存のプロジェクトチームで経験を積みながら、自身の得意領域や専門性を見つけ実力をつけていきます。

主要取引先は、
情報機器・ソリューションの大手ベンダーや大手SIerで、基幹システムの開発から運用まで、各チームが担当しています。特に大手SIerでは、エンドユーザー向けプロジェクトと、SIer自身の業務支援という2つの領域があり、業務支援ではAWSに特化した技術支援とシステムパフォーマンス向上の専門チームを設けています。業務形態はSES（準委任契約）と受託（請負契約）が半々ですが、いずれもクライアントへの最大価値の提供を追求しています。

主な実績としては、
次のようなプロジェクトが進行中です。
●コンサルティングおよび技術支援
・金融機関向け　プライベートクラウド構築
・情報通信会社向け　AIシステム基盤構築
・金融機関向け　商用DB移行
・官公庁　省内システム性能設計支援
●システム開発
・電機メーカー向け　商談・契約管理システム
・ガス会社向け　託送管理システム
・MDMシステム
・公共団体向け　税務管理システム

当社は、資本関係を持たない『オーナー経営者』を、5年ごとの分社化で輩出しています。実際に2022年には設立メンバー2名が新社長として独立を果たしました。次の2027年に向けても、既に分社の準備を進めています。
分社化の具体的な仕組みは明確です。一定の能力を身につけたリーダーは、メンター（現在は代表）と共に自身のビジョンを練り上げていきます。独立時には最低10名の仲間を集めることを条件に、1人あたり100万円を目安とした資金支援を行います。これは出資ではなく、真にフリーハンドで経営ができる"支度金"として提供します。当社自体がこのプロセスで誕生した会社だからこそ、この仕組みを大切にしています。

分社後も、それまで担当していたクライアントとの取引継続を認め、資金、顧客、人材を確保した状態でのスタートを支援します。さらに、WITH GROUPとして緩やかな企業グループを形成し、プロジェクトの共有や分業といった協力関係を維持していきます。

「独立する者には、あくまでも"オーナー経営者"になってほしい。当社は分社化で金銭的利益を得ることはありませんが、それ以上の大きなメリットがあると考えています」という代表の考えは、そのまま当社の文化となっています。

この文化のもと、全社員に会社の財務状況や個別プロジェクトの契約内容を公開し、経営者としての意識を育てています。社員は営業としての仕事創出も担当し、顧客への価値提供を意識したプロジェクト推進を学んでいきます。

また、定期的な分社化は組織に新たな変化をもたらします。社歴の長いリーダーの独立により、若手メンバーが中心となる活気ある組織風土が継続的に生まれていきます。

代表は「60歳での引退までに3回の分社化を着実に実行し、人材を輩出していく。その結果として、クライアントへの高品質なサービス提供を実現していきたい」と語ります。

当社は、経営者育成を強く意識した独自の組織運営を行っています。その一環として、部長や課長といった役職を置かないフラットな組織構造を採用しています。
プロジェクトのチームリーダーポジションがありますが、役職や年次に関係なく、一人ひとりの意見がリーダーや経営に即座に反映される環境を整えています。

そして、当社の「幹部社員」制度も特徴的です。エンジニア業務を効率的にコントロールし、リーダーシップを発揮できる人材は幹部会議で承認され、幹部として活動します。新卒入社の場合、早ければ3年目で幹部になることが可能であり、2024年10月現在、全社員26名の半数以上が幹部として活躍しています。

そして、人事考課は幹部会議で決定され、半期ごとに各社員が目標を設定し、期末に自己評価とプロジェクトメンバーからの他己評価を実施。その結果は幹部会議で議論され、評価が決定されます。

早期から人事考課に参画し、経営の要である人材評価に関わることは、経営者育成の重要な要素です。
実践的な経営知識の習得機会も充実しています。全社員が広報、社内イベント、資産管理といった委員会活動に参加し、会社運営に必要なスキルを学びます。

社員主導の技術勉強会も活発で、毎回半数以上が参加しています。
さらに、以下の5つの勉強会が代表を講師として定期的に開催されます：

1. 経営塾：意思決定のケーススタディ等
2. IT業界動向とビジネスポイント
3. SEのキャリアデザインとスキルアップ
4. アプリケーション開発プロセス
5. AI講座（外部のAIエンジニアを招聘）

月1回、週末に開催されるITビジネス勉強会では、2人1組のチームで新規サービスの企画からプレゼンテーションまでを実施。経営スキルの習得と社員間の意見交換の場となり、貴重な学びを提供しています。
コミュニケーションを重視し、勉強会や月例全社ミーティング後には懇親会を実施。社員同士や経営陣との交流を深め、活気ある職場環境を維持しています。

求める人材は、積極性と責任感を持ち、当社の経営方針に共感できる方。経営者を目指し、多様なスキルを持つゼネラリスト志向の方との出会いを楽しみにしています。