『nimaru』は、農業流通現場における紙の手書きやFAX、電話などのアナログなインフラをアップデートする農産物の流通分野特化型SaaSです。
■『nimaru』について
国内における農業総産出額は約9兆円に上り、生産された農産物は様々な流通経路を通って生産者から消費者のもとに届きます。しかし多くの流通現場業務は、紙の処理や電話、FAXといったアナログな方法で行われています。その結果、非効率な流通による機会損失やフードロス、人材の流出が深刻な課題となっています。
このような課題へのソリューションとして、現場向けDXサービス『nimaru』を開発・提供しています。出荷者と流通事業者間で日々おこなわれる集荷や販売、取引に伴う関係書類の作成などを電話やFAX、手書きといった手段を使うことなく、スマホで手軽にどこででも行えます。
■サービスの価値
生産者がデジタル化に対応できず、システムの導入・普及が頓挫するケースは少なくありません。一方で、『nimaru』は、LINEを窓口としており、アプリのインストールや登録作業は不要で、QRコードを読み取るだけで登録作業ができるようにしています。
また、農産物の業界標準コードが実質上存在しておらず、各事業者のシステムが持つマスタがそれぞれ異なっていることも農業流通現場でデジタル化が進まない要因のひとつです。『nimaru』は、業界初となるマスタマッピングによるデータ連携を可能としており、事業者間におけるデータ連携が可能です。
これにより、産地、流通、小売による密なデータ連携を実現できており、消費者への最適な提案や流通の組み立てを人が生み出せる流通現場を実現しています。
■サービスの将来
流通データの蓄積による農産物流通の新しい価値創造、データを活用した新規事業への展開を目指します。
最適な流通を生み出すために、各地域・事業者における需給データをもとにした適切なプライシングの提案や、他産地・他事業者を含む相対的な受注・出荷データをベースとした最適な出荷先の提案などの機能実装を検討しています。
■導入事例
現在では、利用事業者は全国で80社を超え、8,000名以上の生産者を中心とした出荷者に日々活用頂いています。