株式会社インフィニットループ | インタビュー

マネージャー・五十嵐進士氏

現在の業務内容とそこで得られる面白味は何ですか？

マネージャーとしてメンバーの管理をしつつ、プロジェクトの一員としてゲームサーバの開発も行っています。面白味は、高負荷大規模システムの構築ノウハウを身に付けられるところですかね。 Webサイトのよくあるシステムではデータの読み込みが多く、この場合の負荷分散は簡単です。データベースを沢山並べて、そこに同じデータを入れておけばいい。しかし、多くのユーザーが遊ぶゲームでは、そうはいきません。ゲームではユーザーがスマホを頻繁にタップし、そのたびにデータの変更、書き込みが大量にデータベースへ入ってきます。しかも、しばしば書き込んだ内容が、即座に他のユーザーにも反映されないといけません。この負荷を分散するのは非常に難しいです。そういうデータベースをいじめるような書き込み負荷が大量にある厳しい条件下で、いかに負荷分散するかを学び、試して、適用していく――そんな難しい仕事ができるところが面白味の一つですね。

インフィニットループには、それを味わえる環境があると？

はい。今のゲーム開発はとても規模が大きくなっています。開発には何年もかかるし、何十人というプログラマーが毎日フルタイムで開発に従事します。しかも、非常に優秀な方ばかりですから、この方々を拘束するには相当の費用が必要です。このような状況ですから、開発会社としては実績のあるところにしか仕事を発注できません。結果、デキる会社に仕事が集中し、そこでしか技術を身に付けることができないという状況が生まれています。そんな会社は、日本の中では多くないのが現状です。また、ゲームはコードの規模も非常に大きくなります。率直に言うと、100行、1,000行、１万行規模のシステムなら適当に書いても動くんです。ちょっと面倒なことになっても気合を入れれば、どうにかなります。しかし、ゲーム開発となると、適当にやったら完全にシステムが破綻します。つまり、システム規模の大きさに対応した技術を積める環境も、当社にはあるというわけです。

ゲーム開発経験がなくてもできますか？

大丈夫です。ゲームをつくるといっても、サーバ側は言語にせよDBMSやWebサーバにせよ、他の多くのWebシステムとほぼ同じものを使ってつくっています。それらの知見をお持ちの方でしたら何も捨てるもの等はなく、100%生かせます。やっていることは、サーバにリクエストを送って、どういうレスポンスを返すかという部分をつくり続けているだけですから、他のWebシステムとそこまで根本的に違うわけではありません。ゲームの場合、多少要求が厳しくなる部分はありますが、経験そのものはほぼそのまま活用できます。何なら、ゲームサーバをつくっている間、注意しないと自分がゲームを作っているのだということを忘れそうになるくらいです。たとえゲーム開発の経験がなくても、ゲームをつくってみたいという気持ちがあるなら挑戦してほしいですね。

インフィニットループで得られる仕事のやりがいは何ですか？

学んだことを価値に繋げやすい環境がある点でしょうか。この業界にはインターネット上で技術が共有されることが多いという特徴があります。よくベストプラクティスといわれるような知見もその一部ですね。しかし、会社や扱う内容によっては、世間的なベストプラクティスが全く適用できないケースもあります。その場合、何をどう学べばいいのか、どうやってキャリアを積んでいけばいいのか分からない状況に陥ることもあるでしょう。先が見通しづらいというのでしょうか。でも、当社が手掛けている案件では、世間的なベストプラクティスは遠い世界のものではありません。どのように学びを進めていけばいいのか設定しやすく、周りからのアドバイスも受けられます。そのため、学んだことを価値に繋げやすいと感じています。また、とてもホワイトな環境で、障害対応等のどうしようもないイベントがなければ、残業は１時間程度のものです。会社の雰囲気として残業圧力のようなものはありませんので、就業時間で帰ろうと思えば帰れる環境でもあります。

インフィニットループの魅力は何ですか？

今まで話したこと以外でいえば、かなりの部分がエンジニアの論理で動いているところですね。合理的で、とても透明度が高い。エンジニアがつくった会社であり、社員の多くがエンジニアだから、自然とそういう環境が出来上がっているのだと思います。それと、これは人によりますが、社員同士の距離が近く、「一緒にやっていこう」という雰囲気があるところも魅力だと思います。技術的に尖ったものを持っている人が多く、いろいろな人が多様な形で価値を発揮していますが、決して一匹狼の集団というわけではありません。チャット上のコミュニケーションが盛んで、困った人がいれば誰かしらヘルプしてくれる風土があります。だから、周りの人達とよろしくやっていこうという考えの人であれば、成長機会に恵まれている会社だと思いますよ。