エンジニアキャリアのスタートは?
2002年に大学を卒業して、大手ソフトウェア開発会社に就職して1年後にはクライアント常駐エンジニアに推奨され人事異動で日本法人で働くことにになりました。 2008年に金融業向けITソリューションの開発を目指し、株式会社ニュートラストシステム(現株式会社SOZONEXT)という会社を立ち上げるのですが、それまで同じ会社でエンジニアとして技術を磨きました。長年、大手外資系金融業の大規模システム開発のエンジニア、プロジェクトマネージャーを経験しました。ソフトウェア開発はもちろん、インフラ構築や業務要件のコンサルも手掛け、時には営業や経理の業務も私がやっていたので、これなら独立しても同じだと考え、仲間5人とニュートラストシステムを創業しました。
株式会社SOZONEXTを立ち上げた理由は?
「革新的なITソリューションで新たな価値創造をする」をミッションに、「日本と世界をつなぎ顧客満足の最大化をすること」を目指し現SOZONEXTを立ち上げました。 受託開発で培った技術力を駆使して、不動産テック領域で新しいコンセプトである「RaaS」(RealEstate as a Service)を実現するためです。2008年設立当時、本当は受託開発ではなくFinTechサービスを開発したいと思っていましたが、その時の思いを今は不動産テック領域で花開かせたいです。
SOZONEXTの今後の事業展開は?
不動産テックのテクノロジーを活用して「地方創生」と「空き家問題」に取り組んでいます。観光立国としてインバウンドを重視した政策を採ったおかげで、日本には多くの外国人観光客が訪れるようになりました。しかし、インバウンド需要で潤っている町もあれば、その恩恵にあずかれない町もあり、インバウンド効果は二極化しています。インバウンド需要の恩恵を享受できない大きな理由が、宿泊施設の不足です。当社はバケーションレンタルの運営で培ったノウハウと不動産テックのテクノロジーを駆使して、地方の宿泊施設をローコストで運営します。そのために、地場の企業と連携を進めています。 当社で地方創生を進めているので、地方出身のエンジニアが入ってくれると面白い展開ができるかもしれません。当社のテクノロジーとノウハウで、生まれ育った町の活性化にチャレンジできるかもしれません。まだまだブラッシュアップしなければならない点が多いですが、システムやサービスを一緒に開発して、いつか故郷の創生に繋げられる。そんな夢のある仕事だと思います。
エンジニアがSOZONEXTで働くメリットは?
キャリアアップできる環境がある点だと考えます。生成AIが進化した現代では、エンジニアは「開発」だけを仕事にするのが難しくなっていくと思われます。そう遠くない未来、プログラミングの仕事はAIが担当する、そんな世界が訪れることでしょう。そうなった時ITエンジニアに求められるのは、開発の上流フェーズのスキルです。受託開発なら、クライアントのニーズを掘り起こして解決策を提案する力。自社開発の場合は、社会課題を発見してビジネスを興す力が求められます。受託と自社開発、両方を手掛けている当社でなら、そのどちらのスキルも磨くことができます。 ITエンジニアが市場価値を高めるには、コミュニケーション能力が必須だと思います。コミュニケーション能力は、陽気で社交的に誰とでも仲良くするスキルではありません。必要なことを過不足なく伝えることです。私もエンジニアだから分かりますが、エンジニアはロジカルに考える生き物です。それを正しく伝えるのがコミュニケーションです。口数が少ない物静かな性格でも、必要な情報を的確に共有することはできます。コミュニケーションとは、必要な情報を共有する術だと思います。
仕事をする上で大切にしていることは?
何事も「やり抜く」ことです。失敗でも良いので「結論」をしっかりとアウトプットするのが重要だと考えます。チャレンジに失敗はつきもの。失敗しても反省して次に繋がれば、それでいいと思います。けれども、成功か失敗か「結論」が出ないと次に進めません。だから、失敗かもしれないと思っても、途中で投げ出さず「やり抜く」ことです。そうすると、次に繋がり、未来を創造できます。 社名にもある通り、当社は「創造」を大切にしています。エンジニアが個人事業主で生活できる職種になった今、会社に所属する理由は、仲間と一緒に「創造」にチャレンジできるからだと思っています。業務をこなして対価を得るだけなら、フリーランスで十分に稼げます。エンジニアは「職人」のイメージがあるかもしれませんが、当社のエンジニアは私も含めて「クリエイター」だと思っています。面白いことを創造し、それをグローバルに展開する。当社をそんな会社にしていきたいと考えています。