ITソリューション部　チームリーダー　西田太郎氏 ある時期はSIerやSESに勤務するシステムエンジニア、またある時はメーカーの社内SEやフリーランスとして、様々な立ち位置で延べ15年にわたって身に付けた多様な開発経験を評価され、2019年、株式会社カイショーに入社。基幹システムの構築をはじめ、社内IT環境の整備やサーバー管理、セキュリティ対策等、社内システムに関わる業務を一手に担っている。2023年3月、ITソリューション部発足と同時に同部の責任者に。

まずはITソリューション部発足の背景について教えてください。

当社の売上の源泉であるタイヤ買取サイトは、設立翌年の2012年に開設されたもので、オンラインによる査定・買取・販売という今に至る当社のビジネスモデルのひな型になりました。現在では、こうした各事業領域のWEBサイトの開発・運用は全て社内のWEBチームが担当しています。 一方、これはベンチャー特有の事情でもあると思いますが、社内システムの整備については会社の成長に追い付かない面があり、実質的には、私が入社した2019年から基幹システムの整備に着手した経緯があります。以来、販売管理システムや在庫管理システムの開発に取り組みながら、セキュリティ対策やサーバー管理、社員が使うPCの管理や回線管理といった社内IT環境の整備を進め、ようやく社内システムの基盤作りに一区切りついたかな、というところです。このタイミングで社内SEを増員し、チームとして本格的な社内システムの整備を進めるべく、ITソリューション部発足に至りました。

ITソリューション部のミッション、担うべき役割について伺います。

「DX以前の段階」と表現すると、弊社の現状がイメージしやすいと思います。例えば販売管理システムや在庫管理システムについて言えば、主力のタイヤ買取部門に関してはデータベース管理が進み、自動化が大きく前進していますが、それ以外の事業部ではエクセルベースの手入力のプロセスが至るところに残っている状況です。一事が万事で、システム化によって効率化できる余地は大きい…というより、まだまだ始まったばかりの段階であり、まさにその部分がITソリューション部に期待される役割ともなっています。 ITインフラ関連の構築、セキュリティ構築、サーバー管理、入社時のPC購入やセットアップといった一連の業務も担当しますし、「OSのアップデートでエラーが」といった社員からのSOSにも対応します。要は社内のITに関して全方位的に頼りにされるポジションですね。WEBチームをはじめ社員と接する場面も多く、けっこうアクティブな毎日になると思いますよ。

これからジョインするエンジニアに期待することは？

ベースとなる経験や知識はさておき、より求めたいのは、課題解決のプロセスを楽しめる感性、それとユーザー目線の発想でしょうか。最初にお話ししたように、社内にはITで効率化できる業務が多く、システム開発を進める過程で「このプロセスは効率化できそうだ」と気が付く場面がしばしばあります。直近では、従来は紙ベースでやり取りされていた買取同意書をデジタル化し、時間・コスト両面の効率化と転記ミスの予防に繋げようという動きもあります。こうした課題発見、解決策の考案・開発・実装という一連のプロセスを「面白そうだ」と思える人なら、当社はそれこそ宝の山のようなものだと思いますよ。 ユーザー目線というのは、使いやすさにこだわる姿勢と言い換えてもよいでしょう。例えば受注登録画面のリニューアルに際して、使用頻度が高い発送機能を新たな画面にしたほうが使いやすそう…そんなプラスアルファの発想ができると、日々の業務をより楽しめると思います。

近い将来、例えば2年後の部内のイメージはいかがでしょう？

2年後…そうですね、5、6人ほどのチームになっていて、今は開発途上の各種業務システムがデータベース管理やAPIとの連携も含めてほぼ完成し、現状ではほぼ手つかずの棚卸関連のシステム等も実装段階に。社内IT環境の整備や社内のトラブルシュートも含め、通常業務はチームリーダーを中心に日々円滑に進んでいるでしょう。 弊社のシステムは原則として内製で、現状の私は日々の開発業務で手一杯なのですが、2年後には個別の開発実務はメンバーに任せて、社内の状況を俯瞰的に見て改善点を探し、全社的なIT環境の底上げを図っている…と、そんなイメージでしょうか。またシステムとは直接結びつきませんが、社内にはホイール洗浄、検品、梱包等、中長期的に自動化による効率化を検討すべき課題が少なからずあり、ITの知見が役立つ場面もありそうです。 ともあれ、これから入社する方は、いわばスターティングメンバー。存分に力を発揮してほしいと思います。

最後に、社内の雰囲気やワークライフバランスについて教えてください。

一言でいえば働きやすい会社、それに尽きますね。とりわけ休日休暇が充実しています。休みは土日固定ではなく、毎月シフトを組む際に休みたい日を自己申告で選べるので、ある週は土曜に出社して平日に休んでやりたいことをやる、といった休み方も自由自在です。また4日あるGWとお盆休みの3日、計7日は1年を通じていつでも取得できます。募集データの「年間休日数115日」だけでは測れない自由度が魅力で、社員も思い思いに活用しています。 社内は20代の社員が多く、若手のエンジニアなら一緒に成長していける職場であり、私のような中堅から見ると、「もっとサポートしてあげたい」という課題解決欲が刺激される環境です。頑張って成果を出した人への処遇も厚く、私も入社初年度に比べるとずいぶん厚遇していただけていると思います。個人的には、毎年開かれる社内表彰制度に部のメンバーを推薦するのが目下の目標。できれば今年、実現したいですね。