ご略歴をお教えください。
神戸大学工学部市民工学科を卒業後、大学院工学研究科市民工学専攻の修士課程に進学しました。いわゆる土木工学を専攻する領域で、大学院ではAIの活用を研究しました。AIで土壌の硬さなどのパラメータを求めるという研究で、そのパラメータを用いた流体解析で震災時の液状化の発生を予測し、土木工事現場の土壌に最適化した工法の選択に活用するといった研究です。 また大学院在学中に大阪にあるAI開発のベンチャーで機械学習エンジニアのアルバイトを始めました。修士課程1年の時に就職活動を始めて、ある会社から内定をもらった際にアルバイト先の社長に報告したところ「自分で事業を始めることに興味はないのか?」と聞かれたのです。その時まで具体的に起業を考えたことはありませんでしたが、興味はありました。そしてさらに社長から「興味があるなら仕事も出すし、やってみて向いてないと思えば就職してもいいんじゃないか?」と畳みかけられて、ならば独立してみるか、と。そして、内定先にお断りをして、大学院の修了後、フリーランスとして仕事を始めました。その半年後の10月に当社を設立したという流れです。
御社をどういう会社にしていこうと考えていますか?
会社を設立した根底には、システム開発ベンダーとエンドユーザーとの関係に対する問題意識がありました。アルバイトとフリーランスでの仕事を通じてシステム開発業界を垣間見た時に、両者間の距離が離れていると感じたのです。SIerはシステムを納品すればそれでOKで、納品したシステムがユーザーにとってどれほど価値があるものになっているかはお構いなしといった関係性があるのではないか、と。納品したシステムが現場で使われず、現場では勝手に違うシステムを使っている。ユーザーが投資した金額に見合う付加価値が得られていない、利益相反しているケースもあるということです。 そうではなく、開発ベンダーが提供したシステムがユーザーの利益増大に貢献するプラスサムの世界を目指すべきではないかと思いました。そのやりようはあるはずで、そんなビジネスを目指す会社をつくろうと思ったことが当社設立の動機となったわけです。 従って設立以来お客様とは直接やり取りできる直取引にこだわっています。お客様からは基幹システムを任せていただくケースが多く、企画設計工程で半年から1年かけ、時には激しく議論しながらもとことん必要とされるシステムをつくり、納入後もその活用を徹底的にフォローアップできていると自負しています。
山﨑さんの仕事観をお聞かせください。
息をするように仕事をしている、という感じです。人生そのものであり、生活時間の中で仕事のことが頭から離れるという瞬間はほとんどない感じがしています。それが当たり前になっているので、特段仕事とオフを分けて意識しているということもありません。
社員に対して、御社でどんな人生を過ごしてほしいかの思いをお聞かせください。
メンバーそれぞれが自分の進むべき道を突き詰めて、魅力的な人になってほしいと思っています。会社として期待することやサポートすることとしては、Value・行動指針で掲げるものを実践・体現し、約束を守るという人としての基本を押さえた上で、仕事を通じてスキルアップに励んでほしいですし、そんなメンバーに沢山の仕事の機会を提供したいと思っています。そして、仕事を通じてお客様への価値提供に貢献し、その分をしっかり稼いで豊かになってほしいと願っています。 求職者の方にお伝えしたいのは、当社は裁量がとても大きく、責任持って仕事できる環境があることです。受託案件をPM兼エンジニアとして丸ごと任せているので、最上流のヒアリングや業界・企業研究から設計、開発・実装、納品後のフォローアップまでの全てを手掛けてもらいます。ですから、ユーザーの役に立っていることがダイレクトに実感でき、折衝力や技術力、業界知識が身に付くやりがいを感じられるでしょう。魅力的な環境が備わっていると思いますので、ぜひ確かめに来てください。
オフタイムは、どういった過ごし方をしているのでしょうか?
休日は友人と、時にはお客様の接待でゴルフを月1~2回やっています。スコアはもうすぐ100を切るという状況で、やればやるほど上達していく感覚があって楽しいですね。 あとは、買い物に行ったり音楽を聞いたりと、一般的な過ごし方をしていると思います。