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インタビュー画像代表取締役 川﨑 孝幸氏 大手広告代理店で経験を積んだ敏腕ディレクター。企業や商品・サービスのプロモーションからイベント制作、Webサイト制作まで、幅広く手掛ける。クライアントと長期にわたる関係を持続するスタイルで、企業の成長やイベントの成功を追求する姿勢を崩さない。常に「なぜ?」を大事にするマインドで、クライアントから絶大な信頼を獲得している。1967年生まれ。福岡出身。

これまでのキャリアは?

大学を卒業後、プロモーション会社に就職。イベントやキャンペーンの仕事に就きましたが、1年で独立。その後はフリーランスでプロモーションの仕事を手掛けてきました。新卒で入った会社の元上司が、大手広告代理店に転職し、プロモーションを担当する人材を求めて声を掛けてくれたのをきっかけに、常駐して働くことになりました。それから3年ほど大手広告代理店の名刺で働いていました。 当初はプロモーション担当でしたが、私の所属する部署がクロスメディアを扱う企画チームになったのをきっかけに、デジタルを含めた各種メディアを使ったユーザーコミュニケーションやプロモーションを手掛けるようになりました。ディレクションをする中で、制作の仕事を自社に振れば利益になると考え、30歳の時に個人事務所を設立。4年後には有限会社として法人化。2003年頃には、色んなところから仕事が入るようになり、自分で常駐して働くのを止め、2005年からWeb制作を本格的に手掛けることになりました。2006年には株式会社に組織変更し今に至ります。

なぜクライアントと長期の関係を重視するスタイルなのですか?

制作において単発の仕事をメインにすれば、会社の売り上げは規模、特に社員の人数で決まり、労働集約型に陥りがちです。労働集約型ではなく価値提供型のビジネスをするには、毎年毎年、プレゼンをして新規顧客を取り続けるよりも、長く仕事をできる関係を作ることが重要だと考えています。 20年間の会社経営で、どこかのタイミングで営業部隊を作って新規顧客の獲得をやらせ、一般的なWeb制作会社になる道もあったかもしれませんが、自分には向いていないと判断しました。新規顧客を取り続けているWeb制作会社は、5年間は調子が良くても、10年後には消えている会社が大半。長期にわたって社員を幸せにするなら、クライアントに信頼されて長い取引の中でお互いに力を尽くすのが最善だと思っています。 知り合いのCMクリエイターも、大手広告代理店から独立して会社を立ち上げましたが、会社を大きくしようとしません。シリーズ物を長く手掛けている人で、いくつかの連続するシリーズとして企画を考えたり、CMを作ったりすることにこそ、モノづくりの喜びや充実感を感じると言います。全く同感です。

仕事には何を求めていますか?

クライアントとユーザーが心の中で握手をする瞬間。あるいはその瞬間がもたらす充実感です。クライアントは、常にユーザーと握手をしたがっているものですが、ユーザーの方は、信頼できる相手なら握られた手を握り返しますが、なかなか慎重です。クライアントがユーザーに信頼してもらうためにできることは沢山ありますが、私達にできるのはWeb制作とプロモーション。2つの手法でどんな助けができるか想像を働かせて、クライアントに提案し、それが結果に繋がった時は、最高の充実感を得られます。私達にしかできない形でクライアントとユーザーがしっかりと握手をしているのを見ると「頑張った甲斐があるな」と感じます。 当社にできることは自社でやりますが、他社に依頼することもありますし、大企業となると色んな部署がそれぞれの制作会社と仕事をしており、当社も様々な会社と一緒になって働きます。自社だけでなく、他社の協力を必要とする仕事でも、あれこれと企画を考えるのは楽しくてやりがいがある仕事。企画から参加できるからこそ得られる充実感もあります。

仕事をする上で、大切にしていることは?

原理原則です。そこから離れると何事も上手くいかないと思っています。弊社の原理原則は、想像を働かせること。企画を成功させるためのクリエイトな意味での創造だけでなく、今のスケジュールで進んでいると次に何が起きるか、そしてそれがクライアントにとってどんな影響を与えるのか、サイト運用やプロモーションを成功させるには常に想像を働かせてどんな事態にも対処する必要があります。 いいアイデアを出すためには、積極的に発言すること、これも原理原則です。人の話を聞くことは大切ですが、ただ受けるだけでなく、こちらからも発信していかないと企画は練り上がりません。だから、上司でもクライアントでも間違っている時は、積極的に発言して指摘しなければなりません。そうしないと、クライアントにとってベストな結果が出ないからです。それは当社の力不足を意味します。仕事に向き合って結果を出すためには、何が必要かを考えていれば間違いは自ずと見えてきます。間違いを見て見ぬふりをするのは、仕事をしていないのと同じです。

趣味は何ですか?

今の趣味は、ソロキャンプです。よく独りで丹沢へキャンプに行っています。ソロキャンプの魅力は、誰とも喋らなくてもいい点です。打ち合わせしたりプレゼンしたり、仕事では常に誰かと会話していますし、家に帰れば、家族と話します。会話する時は相手が何を聞きたいのか、自分はどう話せば伝わるのだろうか、常にあれこれと考えますが、毎日だとさすがに疲れる時もあります。とはいえ、誰とも話さなくていいシチュエーションなんてほとんどありません。そんな時こそ、ソロキャンプです。ソロキャンプに行った時だけは誰とも話さなくて済むから、リフレッシュになります。

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