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インタビュー画像代表取締役 村山毅

起業するまでは、こんな仕事をしていました。

2002年、会計系コンサルティング会社に新卒入社してから、コンサル、営業、BPOのマネジメントと、さまざまな職種を経験させてもらいました。 入社して数年は会計システムの導入業務がメインで、お客様と要件を詰めながら業務を一つ一つ設計していました。 色々なビジネスに触れることが出来、コンサルの仕事は面白かったです。 それに、実際に自分でコードを書くことも楽しかったですね。パッケージのシステムだとどうしてもカスタマイズする必要が出てくるんですが、そういう時はシステムの仕様を決めて、試しに自分で書いてみることも多いんです。プログラミングを経験したのは社会人になってからですが、向いていたのかもしれません。最初の1〜2年は自分でもかなり手を動かしていた記憶がありますね。 コンサルを数年経験した後、営業をやらせてもらいました。 営業成績はそれなりに良かったのですが、嫌な作業がありました。それは、「毎週の営業会議で受注の着地見込みのレポートする」という業務。これがとにかく面倒で。 そこで、何年か振りにコードを書いてみようと決意して、ボタンひとつでレポートを全て自動作成できるVBAを一人で作ったりしていて。自動化マインドが芽生えたのはその頃ですね。 その後、当時マーケットが非常に伸びていたBPO(ビジネスプロセス・アウトソーシング)事業のマネジメントに携わることになりました。 当時、あるプロジェクトで、毎月約10万件の仕訳を打つ案件がありました。 従来であれば断らざるを得ない案件でしたが、インプットデータさえしっかりしていればイケると考えて、試行錯誤しながら全てを3分くらいで自動処理できるマクロを組んでみたんです。非常にやりがいのある仕事でした。 振り返ってみると、当時からやっぱり自動化・仕組み化が好きだったんですよね。 根本的に面倒くさがりな性格なんですよ。無駄なことを極力やりたくないし、フロー仕事ではなくアセット仕事(仕組み化、自動化すること。人がいなくても業務が回っていくような資産を作る仕事)をしていたい。BPO事業はまさにそういう仕事で、無駄なことを減らしたい、自動化・仕組み化・プログラミングが楽しい、やればやるほど利益が出る。良いことづくめなんですよね。

ついに起業。事業の変化とsweeep誕生まで。

独立のタイミングはずっと伺っていたんです。ただ中々決断できずにいて。 そうこうする内にそろそろ30代になるタイミングが迫り、「20代の内に独立しよう」と考えて29歳の時に退職しました。 自分は切羽詰まらなければ動けないタイプだと思ったので、最後は思い切って決断しました。 それから個人事業主として一年間ほど準備をし、起業。起業してからは教育分野かエネルギー、どちらかの事業をやりたくて検討した結果、教育分野を選びました。 実は両親が教師なんですが、その影響もありますし、自分にもちょうど子供が生まれるというタイミングで、どうせなら社会的意義の大きい分野でチャレンジしてみようと思ったんです。 具体的な事業内容としては、個人経営のスクール(カルチャースクール・お稽古教室・学習塾等)向けに、生徒管理や講座予約が出来るWebサービスの開発・運営をしていました。国内スクール事業者は14万いると言われていて、市場規模もそれなりに大きいことは見込めていましたし、抱える課題も明確でした。それに当時、ASP型でイケてるシステムがこの領域では存在していなかったんです。 とは言えやはり初めから思うようには売れてはくれず、事業としては継続しつつ、個人としてBPR(業務改善)やBPOのコンサルを続けるという状況が数年間は続いていました。 ちょうどその頃、自分でも驚いたんですが、自分自身のコンサルタントとしての経験値がどんどん上がっていることに気付いて。比例するように売上もどんどん伸びていくんですよね。教育分野で起業したけど、いよいよどうするかと真剣に考えていました。 そんな矢先の2016年頃、RPA(Robotic Process Automation)が本格的に国内でも流行り出したんです。これから業務改善はRPA主体になっていき、市場全体の盛り上がりは間違いないという状況で、日に日にプロジェクトの価値、コンサルとしての価値が上がっていくのを感じていました。何より面白かったのが、RPAが注目されることにより、これまであまり注目されてこなかったマクロやVBAが再評価され始めたんです。「ようやくこの素晴らしさをみんな分かってくれたか!」と内心、感動していましたね。 そうして私自身も徐々にRPAに軸足を移していく中で、「sweeep」の構想が生まれるんです。 実は、経理において「請求書の処理」に課題があることは会計コンサル時代からわかっていたんです。月初の忙しい時期に集中して作業する必要のある、決算早期化・業務効率化を妨げる典型的な業務です。数名のベテラン経理スタッフが、数日の間にひたすら請求書を見て、手で仕訳登録しています。ERPなどの基幹システムが進化している今でさえ、システム化が進まず取り残されているんです。 RPAがバズワードとなり盛り上がる一方、こうした課題が未だに打開できていない状況を見て、「本当にどうにか出来ないものかな」と考えていたんです。そこでOCR(光学的文字認識)とAI技術の組み合わせに着目して、可能性を探り始めたんですよね。 当初は自分一人でコードを書きながら試行錯誤していました。ある程度の手応えを感じられた2017年の秋頃から、機械学習専門のエンジニアと一緒に技術検証を始め、そこで事業化する決断をしましたね。可能性は充分あるぞ、仕訳まで出来るぞと。同時に、これまで運営を続けていた教育分野の自社サービスを事業譲渡する決断もしました。 その後は会計コンサルを続けつつ開発を一年間ほど続け、徐々に組織を大きくしていきました。そして2018年12月に請求書自動化AI「sweeep」を正式リリース、サービス提供を開始しました。

sweeepを取り巻く環境と、サービス成長について。

2018年リリース当時は同業者はおらず、受取請求書の自動化といえばsweeepだけでした。その後、2020年にコロナ感染が広がりバックオフィスのリモートワークの遅れが問題になると、一気に参入が相次ぎました。 2020年にDeepworkさんのinvox、SansanさんのBillOne、2021年にはLayerXさんも同様の製品を出されています。BillOneの登場は、大企業がそれまで主力であった紙媒体の事業から電子化の事業へと軸足を移すという、時代の変化を象徴する出来事と感じました。 請求書に限らず、多くの場面で「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉も使われるようになりました。政府が積極的に企業に向けてアナログからデジタルへ移行するように促していることも関係しています。請求書の電子化サービスの盛り上がりも、こうした政府の取り組みに後押しされてのことです。 また、電子帳簿保存法という、請求書処理と切っても切れないこの法律とも関係があります。この1年で大幅な法改正が行われ、紙での保管を問わないばかりか電子への移行が推奨されるようになりました。このことで請求書の受け取りが紙である必要もなくなり、サービスが生まれやすい土壌が出来上がったわけです。 市場の移り変わりとともに、お客様であるユーザ側にも変化がありました。 まずは、システム導入に対する「意識の変化」です。それまで経理部はどちらかというと、変えることを厭う側面があったと思います。毎月締切があり、ミスなく正確に間に合わせようとすると、どうしてもやり方を変えることに躊躇してしまいますよね。 しかし、今の経理部の方にその傾向はありません。業務フローを変える前提、もしくはシステムに業務フローを合わせる前提でサービスを選ぶようになりました。ここは大きな違いですね。 もとより、システムを選ぶ段階から変わりました。これまでは、パンフレットを取り寄せ、対面で営業担当者からの説明を何回か受け、検討をする、という段階を踏んでいたのが全てオンラインで完結するようになりました。 弊社含めSaaS製品を提供している企業にとっては、ずいぶんと前よりもお客様へのアクセスがしやすくなったのではないでしょうか。 それと関連して、次に変化を感じているのは弊社のシステムを検討していただくお客様の「業種の変化」です。 IT企業や広告業などの日常的にフロントでITを利用している業種よりも、最近では対人でサービスを行う業種のお客様のご利用が多くなってきています。具体的には不動産、建設、理美容室、ホテルといった業界の方々です。 また規模も様々で、大企業だけでなく中小規模のお客様へも裾野が広がってきています。売り上げはリリース以降、順調に伸びていますね。

我々が考える、請求書自動化AI「sweeep」の強みとは。

1つ目は98.5%という読取精度の高さです。 紙で受け取った請求書をスキャンしてみたら読み取れない文字が多かった、では逆に非効率となってしまいます。 sweeepは他社よりも先駆けて開発を進めたことに加え、経理・財務領域でのコンサルティングを行ってきたノウハウがあります。そのため、請求書に特化したOCRエンジンとAI機能を搭載することができ、どんな請求書でも読み取れる精度が実現しました。 2つ目の強みは、オンライン回収機能を兼ね備えていることです。 経理部が一番困っていたこと、それは「請求書がいつ届くかわからない」「指定日より遅れて届く」「最悪のケースだと待っていても届かないことがある」ということです。つまり、相手があることなので経理部側でコントロールが出来ないんです。 決算の業務を始めるにも、全ての請求書が揃わないと進められません。この「待ちの姿勢」は大きなボトルネックです。それを、sweeepの機能で解決できるようにしています。 3つ目は、上場企業に対応した強固なセキュリティと内部統制機能を持っていることです。 情報漏えいやハッキングなどの外部に対しての守りを強固にし、上場企業でも安心してご利用頂ける体制を整えています。 また、承認などの機能、情報に対して細かい権限設定が可能な内部統制機能を保持しています。この2点の基準をクリアし、且つご満足頂けているということは、sweeepのお客様のうち34%の企業が上場企業及びそのグループ企業であることからもお分かり頂けるかと思います。 他社製のサービスではそれらがまだ提供されていないこともあり、sweeepが選ばれるポイントかもしれません。

最後に、sweeep株式会社がやろうとしていること。

会計コンサルをしていた20代の頃から、受取請求書にまつわる課題を肌で感じていました。 決算の早期化をする上での一番の阻害要因は、会社の中ではなく外にあります。それは取引先からの「請求書がなかなか来ない」ということ。いくら会社の中の業務を自動化しても、請求書が来なければ始まりません。この要因で効率化が進まない事例を本当に多くの企業で見てきました。 だからこそ、根本的に解決する製品をつくりたいと思い、出来あがったのが「sweeep」です。会社の中も外も自動化でき、どの企業でも紙の請求書がなくなるように設計されています。 sweeepを使う事で紙の処理によるあらゆる負担がなくなる、これだけでも経理部の方々にとっては大きな課題解決になるはずですが、我々はその先も描いています。 それらを3段階に分けて、実現を目指しています。 第1ステップが「紙をなくす」 第2ステップが「電子的なやりとり」 第3ステップが「決済ストレスゼロ」 目指す社会像として、この3つの段階を社員にも示しています。 OCR機能さえ不要になり、電子的なやり取りで取引が完結する第2ステップ。 もう一歩進んで物の移動とともにお金が移動する、請求書も請求行為自体もない世界が第3ステップです。 請求行為自体がなくなるなんて、あなたは信じられませんか? もちろんここまで到達するには、製品だけの問題ではなく商習慣の改革も必要なので、容易なことだとは思っていません。 ですが、紙をなくし、全てが電子的なやりとりになれば、実現は可能だと我々は考えています。 しかし現状はまだ第1ステップの初期段階です。紙の請求書の処理で悩まれているお客様は未だ多くいらっしゃいます。 第1ステップをクリアするためには、まずは日本中の多くの企業に選ばれ、メンバーが一丸となってお客様のサポートをすること。それにより経理部の方々が、創造的でワクワクする時間を生み出すこと。経理部が元気になることは、企業にとっても当然ながら強みになります。 そんな社会を目指して、sweeep株式会社は力を尽くしていきます。

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