代表取締役 櫻本 真理氏 1982年広島県生まれ。大学卒業後、証券会社に入社し、株式アナリストとして勤務。2010年に退社後、複数のスタートアップやプロジェクトに携わり、2014年5月に同社を設立し、代表取締役に就任。（現任）2020年1月、人を生かしチームを育てるリーダーを育てるマンツーマンプログラムを提供する株式会社コーチェットを設立し、代表取締役に就任した。（現任）

御社のサービス『cotree（コトリー）』について教えてください。

『cotree』は、オンラインで24時間いつでもどこでも安心してカウンセリングが受けられるサービスです。2014年10月に、利用される方と専門家を繋ぐサービスとしてリリースしました。話すカウンセリングと書くカウンセリングの2種類があって、どちらか自分に合った表現方法で相談ができます。利用するに当たっては、まずマッチング診断を行うことによって、190名以上のカウンセラーの中から自分に合ったカウンセラーをマッチングし、相談できるようにしているのが特徴です。 また当社では、『cotree』に加え、コーチとのオンラインでの対話によって具体的な目標設定・行動計画へと繋げる、個人向けコーチングサービス『cotreeアセスメントコーチング』も展開しています。

櫻本さんにとって仕事とは？職業観を教えてください。

人生の中で仕事に費やす時間は長いので、やっていて楽しめることをやりたいですね。仕事の中で成し遂げたことが、人生で成し遂げたことでもあるので、正しいと信じることを楽しみながら向き合いたいと考えています。それによって多くの人が喜んでくれたり、社会の何かが変わっていったり、身の回りの人が喜んでくれたりすることを仕事にしたいですね。そうじゃないとしたら、環境か自分のマインドセットのどちらかを変えていくべきだと思います。 会社を経営していると、変化しているなと感じる瞬間が沢山あります。当社はまだまだベンチャー企業で規模も小さいので、チームに新しいメンバーが一人入っただけで雰囲気がガラリと変わります。また、業績が伸びて、次のフェーズに行ったなと思える瞬間があって、そんな時はみんなと一緒にこの会社をやっていて良かったなと思います。

日頃から意識していること、大切にしていることはどんなことですか。

見えていることの全ては断片であることを常に意識しています。今、真実に見えているものも、違う面から見たら全く違って見えているかもしれない。正しいと思っていることも、ある面から見たら正しくないかもしれません。自分達が見えているものの限界があるからこそ、見えるものの範囲を広げ、深めていきたいですね もう一つ大切にしているのは、怒りのエネルギーとか、誰かに攻撃のエネルギーが向きそうになる時には、それを創造的なものに変えていきたいということです。生きていく中では、上手くいかないことや嫌なこともいっぱいあります。だから仕返しをしようではなく、もっといいものを作ろうとか、誰かを幸せにしようとか、そういう方向にエネルギーを使う。破壊ではなく創造に使うことを意識しています。

御社は「優しさ」を大切にされていますね。

優しさには双方向性があります。優しくされた方も嬉しいし、した方も嬉しいですよね。そして、優しくされた人は、他の誰かにも優しくできる連鎖のエネルギーでもあります。双方向性と連鎖性があるので、誰かに優しくすることを選ぶと、それがどんどんお互いにそれから先に広がっていきます。お金や時間のような制限のあるゼロサムのリソースと違って、無限に広がっていく豊かなエネルギーです。そのため、誰かに対して優しさを向けることを意識しています。 社員をはじめ、当社の事業に関わってくれる人は本当にみんな優しい人達だと感じています。みんなには、自分にも優しくして、自分のことを一番幸せにしてほしいですね。そしてcotreeは、社員や関わってくれる方達が、この会社と出会って本当に良かったと思ってもらえる会社になっていきたいと考えています。

御社で働く魅力はどんなことですか。

間違いなくこれからの社会に必要とされるサービスに携われることです。また、私達のサービスは人の人生に直接影響を与えることができます。ユーザーが上手く使ってくださると、人生が良い方向に変わった等の体験に繋がります。そんなユーザーの皆さんの喜びの声を身近に聞くことができるので、やりがいを感じながら仕事に取り組むことができます。 今cotreeは、創業して少人数でやっていたフェーズから、もう少し大きなチームになって、サービスをより多くの人に届けていくフェーズに変わりつつあります。これまでは個人個人の能力でサービスをつくり上げてきましたが、これからは相互連携とかチームワークがより重要になってきます。それに伴って、一人ひとりが達成すべき目標を明確にして、それに向かってみんなが協働するような形にしていきたいですね。