代表取締役社長・菅原 隆太郎氏 1991年1月大阪市生まれ。2013年4月大学卒業後、インターネット広告を手掛ける会社に就職。2014年12月株式会社W-ENDLESS設立。BtoBのWEBコンサルティング事業、インターネット広告事業、風評対策事業からスタートし、WEBマーケティングのスキルを武器にWEBメディア事業、D2C事業へ業容拡大。『駅近ドットコム』の他、自社サービスを多数展開。「挑戦」と「成長」をテーマに日々奮闘。世界一愛されるメガベンチャー企業を目指す。

W-ENDLESS設立の経緯をお話し下さい。

インターネット領域で起業したのは、同じ努力をするのであれば、伸びている市場だと考えたからです。受験勉強もそうですが、5教科で偏差値60～70の国公立を目指すより、3教科で同じレベルの私立を目指す方が効率的ですよね。当時、伸びている市場は何だろうと考えた時に思い付いたのが、WEBマーケティング、ITという領域でした。 それから、今の世の中、WEBを使っていない会社はありません。WEBのリテラシーを付ければ、どんな事業でも展開していけますし、変化していくことで成長していけると思ったこともインターネット領域で起業した要因です。 友達二人を誘って起業したのですが、全員未経験でした。私自身も経営未経験で、且つ、起業できるだけのスキルがあった訳ではありません。取引先等に助けていただいてここまで来ることができました。

ベースにあるのは大学受験の成功体験ですか。

そうですね。それまで勉強したことがなかったのですが、1年間勉強をして現役で目標の大学に入れたので自信となってます。その成功体験があるから根拠がなく自信を持って前に進めるということは、様々な場面でもありますね。また、その時の恩師の親友が弁護士で、今、W-ENDLESSの社外監査役をしてくれています。創業メンバーの1人も勉強仲間です。そういう繋がりも生きています。 勉強するようになったのは高校3年生の時です。人生一発逆転というチラシを見て、塾の先生と出会い、通い始めました。その先生が私の恩師です。君なら合格できるからという甘い言葉を信じてひたすら毎日15時間の勉強生活が始まりました。私が目標を持ち努力している姿を見た途方に暮れている友達たちも一緒に勉強するようになりました。 それまでは勉強は苦痛でしかありませんでしたが、競争相手がいると楽しいと思いました。一緒に切磋琢磨して、毎日試験の点数を照合するということをしているうちに仲間が増えて、何十人かのチームになりました。「これは面白いなあ」と思いました。その時から漠然と、将来は仲間と切磋琢磨して成長していける組織を作りたいなという想いを抱くようになりました。

創業時から事業は好調のようですね。

創業以来、順調です。新しい事業や体制整備に投資をしているため収支の波はありますが、設立時以来6期連続で増収を果たしています。人も事業も毎年、120%から150%ぐらいは伸びています。 要因はいくつかありますが、まず挙げられるのは、新しい事業を積極的に立ち上げてきたことです。既存事業に満足して利益の最大化をするのではなく、新卒採用を軸に人を増やして新しい事業にも投資をしてきました。同時に新卒入社の若年層を教育する人材も採用して、従業員教育にもお金をかけています。 また、考える前に行動してきたことも重要です。色々な人と会ったり情報を収集したりすることは大事にしています。もちろんネットで収集できる情報もありますが、足を動かして事業を拡大している会社や、伸びているサービスを自分の目で見て、感じて、具現化していくのが私の仕事です。私自身、実務は何もできませんが、そういった状況の読み方や舵取りは得意領域です。 周りの人達をよく見ていると、情報収集やプランニングに時間をかけて実行までいかないことが少なくありません。私はどちらかというと行動して考えるタイプです。考えてから行動するとどうしてもスピードが遅くなってしまいます。

これまでの6年間でどのようなアイデンティティを確立されたと考えておられますか。

WEBマーケティングを主軸に、あらゆる事業を作れるっていうところが強みです。弊社はD2C事業で味噌汁を売ったり、クライアントのためにインターネット広告で商品を販売したりと様々な事業を行っていますが、どの事業も集客ができれば伸びて行きます。集客できない事業は伸びません。 私は集客さえできれば何でもできると思っています。行動すれば何らかの結果が出るのと一緒で、集客さえできれば、その結果から様々なことが分かります。買ってもらえない、買ってもらったけどリピートには至らない、ここが不満だといったフィードバック等が得られます。そういった結果が出れば、それがマイナスだとしても企業努力でプラスに変えていくことができる。集客ができなければ、そういった企業努力すらできません。それはどんなビジネスも一緒です。 だから私は全社に集客ノウハウを学ぼうと呼び掛けています。どんな職種でも集客のノウハウさえあれば、BtoBかBtoCかは関係なく、どのような事業でも作ることが可能です。

今後はどういう世界観を目指して行くのでしょうか。

我々は、“Web業界で一番かっこいい会社を作ろう”というビジョンを掲げています。それは何かというと、従業員の生産性を高め、市場価値を高めることです。マーケティングスキルや開発スキル等、WEBに通じるスキルは沢山ありますが、全ての職種で、優秀な人材を社会に輩出できる会社に成長させたいと考えています。 私は、その結果としてミッションに掲げている、歴史に残る企業になれると考えているのです。そのためには事業という軸と人という軸の二つがあります。両方を同時に進めることで、成長し続ける仕組みを作っていくことが短期的な目標です。 もっと遠い未来でいえば、インフラになりたいです。売上高が何千億円の企業になれば、日本のアクティブ人口を１億人として、その全員が年間1,000円ずつ弊社のサービスにお金を使っているような存在になることができます。そういうインフラ企業へと成長させたいと考えています。 そういった長期ビジョンに向け、弊社はまだまだスタートラインにも立っていません。まずはIPOという目の前の目標があります。その目標に向けたスタートラインに立ち、コロナ禍の中でも一緒に前進していける人材を募集しています。