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インタビュー画像CEO・CTO 鳥居大祐 情報学博士。2006年、京都大学大学院情報学研究科にて博士号取得後、(株)NTTドコモに入社。データサイエンティストの先駆けとして機械学習による大規模データの解析に従事。その応用としてiモード検索サービス、音声エージェントサービス「しゃべってコンシェル」などの商用化に携わる。2015年2月より(株)みらい翻訳にて、機械翻訳を中心とした自然言語処理の技術開発に従事。

なぜ機械翻訳が必要なのか

近年、時代の流れによって、グローバルな仕事や社員をもつ企業が増えてきています。特に大企業などでは以前より英語の必要性が増しており、今後もグローバル化の流れは拡大し続けるでしょう。 しかし「英語で仕事をする」ということは、メールや書類を1つ作るだけでも(日本語の時よりも)どうしても手間やコストが多くかかってしまいます。グローバルな環境であるほど企業を圧迫するこの大きな問題に対して、その問題を解消するために導入されているのが機械翻訳サービスです。 ちなみに最近「DX」という用語が話題になっていますが、この「DX(デジタルによって人々の生活が良くなる変革)」において、ITシステムに簡単に組み込むことができる「機械翻訳」は欠かすことのできない重要な存在です。実際に、企業全体に機械翻訳サービスを導入したことで、翻訳作業の時間短縮により数億円以上の生産性向上効果を得られたケースも報告されています。 ビジネスにおける機械翻訳は、まさに今、ニーズの高まりとともに大変注目されており、機械翻訳市場も成長中です(機械翻訳を含む自然言語処理の世界市場は、今後も年平均成長率約20%の勢いで成長すると見込まれています)。

世界を変えることができる「機械翻訳」

現在、機械翻訳サービスを全ての企業が使っているわけではありませんし、「一部の専門的な人向けのものなのでは?」と思う方もいるかもしれません。 しかし、機械翻訳が扱っているのは「言語」です。 「言語」とは、“世界中の人々にとって、身近で大切なもの”です。 私が伝えたいのは、「機械翻訳ってすごい」ということです。 言語を使う世界中の人にインパクトを与えることができるような、本当に世界を変えることができる可能性をもつ技術だと思っています。みらい翻訳はそんな未来をビジョンに掲げて、本気で取り組んでいるところです。

機械翻訳の現状

実は、これまで機械翻訳の技術は「翻訳精度に大きな課題がある」と言われてきました。 私自身も大学院で(15年位前に)機械翻訳を試してみた際、精度が低く、使うのを諦めた経験がありました。しかし近年、機械翻訳技術は、歴史的な大きな進歩を遂げました。 人工知能ブームの中で、その技術を機械翻訳に応用した「ニューラル機械翻訳」が発明され、機械翻訳の精度が格段に向上したのです。(学生の頃から人工知能の研究をしていた私にとって、このことはとても興奮するものでした!) 翻訳精度が上がったことで、より人々の生活や仕事で活用できるようになった機械翻訳は、今では、ビジネスの英文メールを書く際や英文契約書を読む時など、様々なシーンで使われるようになりました。

機械翻訳の課題

現在、機械翻訳サービスを主に利用しているのは、比較的英語が得意な方々です。その理由の一つは、機械翻訳は100%正しいわけではなく、翻訳結果が正しいかどうかを判断できない人にとっては、今の機械翻訳はまだ使いやすいとは言えない状態だからです。 外国語が得意な方々に選ばれているということは、「機械翻訳がすでに高度な翻訳レベルを実現している」と一見ポジティブにも受け取れますが、外国語が得意ではない方々などにとってまだ使いやすいものではないことは大きな課題であると感じています。 機械翻訳が誰にとっても使いやすくなり、(業種や外国語の習得度などに関わらず)あらゆる方々をサポートできるようになることは、とても重要なことです。

私たちが目指す「機械翻訳の未来」

先ほど挙げた課題に対しては、すでに技術的なアプローチとして、翻訳結果が正しいかを確認するための「逆翻訳」などのサポート機能が用意されています。けれど私は、機械翻訳の未来の実現には、そのような技術面だけでなく文化面の変化も必要があると考えています。 以下は、みらい翻訳のビジョンです。 『言語の壁を超え、新しい生活と仕事の様式をもたらす共通語の機能を機械翻訳として2028年までに作る(世界全ての人々に英語を母語とする人々と同じ体験を与える)』 簡単にいうと、 「機械翻訳によって、世界中の人が、あらゆる情報や人にスムーズにアクセスできる世界を作りたい」 ということです。 現在、機械翻訳の技術は、すでに様々な外国語を高い精度で翻訳することができます。 ですが、たとえば今、誰もが、外国の人とスムーズに会話することはできるでしょうか? 答えは「No」です。 技術自体はあっても、残念ながら、まだ世界中の人々をサポートできる段階には至っていません。 もし「機械翻訳」を世界中の誰もが手軽に使えるようになれば、その人の母語によらず、「機械翻訳」という共通語によって、誰もが世界中の人や情報とつながれる世界が実現できます。 私たちは「あらゆる人が機械翻訳を使える機能」を作ることで、新しい世界を作りたい!と考えています。これによって実現する新しい世界は、たとえば ・(機械翻訳によって)あらゆる国の人々が、同じようにチャットができたり ・(機械翻訳によって)あらゆる国の社員が、1つの資料を閲覧編集できたり ・(機械翻訳によって)あらゆる国の情報を、ネットで同じように読めたり・・・ 今のように「これは外国語だから翻訳しなくちゃ」と考えることもなく、日本語にも外国語にも同じように自然にアクセスすることが可能になります。 このような「言語の壁自体がなくなる」未来が実現できたら、言語の違いによって離れている「人や情報」の壁がなくなり、あらゆる人々の人生が大きく変わり、世界中で圧倒的な生産性向上が起きるでしょう。 これはつまり「機械翻訳を共通語とするコミュニケーション文化」という、新しい文化ができた状態です。技術面の進化だけでなく、文化面でもこのような変革を起こすことができれば、誰もが自然にグローバルな活動や交流ができる、新しい世界になるでしょう。 私たちは現在、このような未来に向かって、翻訳精度に更に磨きをかけながら、同時に、新しい文化の創造とコミュニケーションを支える技術開発についても進めているところです。 私たちは、「技術で世の中を変えたい」と思っている技術者が多く在籍しており、それに共感賛同してくれた社員達の集まりです。 扱っているものは機械翻訳ですが、特に機械翻訳の知識や経験は問いません。 誰にとっても身近な「言語」を扱っているため、応用可能領域も広く、様々な経歴や経験をもった社員一人ひとりのアイデアが重要なヒントになります。 技術に興味がある方、世界中の人と話してみたい、今の社会を変えたい、世の中にインパクトを与えたい!など、ビジョンに共感してワクワクしながら一緒に働ける方と出会えたら嬉しいです。

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