代表取締役社長　城戸 幸一郎氏 福岡出身。小学生の頃からサッカーチームに所属し、ミッドフィルダーを務める。九州大学を卒業後、大手通信会社に就職。人事の経験を積んだ後、IT会社に転職し、17年間勤務。全国の地方支社や海外事業の統括、フード&ドリンク事業の執行役員を務める。2018年2月にエンゲート株式会社を設立し、同社の代表取締役社長に就任。現在に至る。

サッカーは、いつ頃からされていたのでしょうか。

サッカーは小学生の頃に始めました。ポジションはミッドフィルダーです。あまり上手くはないのですが、小学生時代に全国大会に出場した経験もあります。大学に入ってからは、自分でサッカーのチームを作り、オーナー兼キャプテンとして活動していました。 サッカーの魅力は沢山あるのですが、一つ選ぶとすれば“チームスポーツ”であることですね。世界レベルの選手が1～2人いるだけでは、絶対にチームは勝てません。ボールを持っている選手以外のメンバーが、相手の裏をかきながらどう動くか。その動きを想定したセットプレーを、事前にどれだけ練習しておけるか。それによって勝敗が決まるのがサッカーだと考えています。つまり、全員で戦略・戦術を練り、戦うことで初めて結果が出せるのです。 起業前に勤めていた会社で管理職をしていた頃、起業後に自分が社長として会社を動かしている現在、共にサッカーで学んだことが活かされています。

好きな言葉、座右の銘を教えてください。

“先憂後楽”（せんゆうこうらく）ですね。文字どおり、まずは苦労をして、その後に楽しむという意味です。この言葉に出会ったのは高校生の頃で、すごく自分にしっくりきたことを覚えています。“こういう生き方をしたい”と当時から考えるようになっていました。 学生時代に自分のサッカーチームを作ったように、私は起業家精神が旺盛でした。いつか自分の会社を作ろうと考えていたのです。でも成功した起業家の経歴を調べると、学生の自分には圧倒的にスキルが不足していると痛感。当時から、インターネットの時代が来るとは予測していたので、まずは大手通信会社に就職。その後、IT会社に転職して、社会人経験を積んだのです。 20～30代に、寝る間も惜しむほど働いて自分のスキルを磨けたことが、現在の会社経営に活かされていると実感しています。ただ、現在も楽をしているわけではなく、未だに率先して自分を磨き続ける毎日です。

城戸さんにとって“仕事”とはどういうものでしょうか。

一度しかない人生、自分がやりたいことを突きつめる。そしてチャレンジする。それこそが、私にとっての“仕事”です。 起業することも、チャレンジでした。それまで勤めていた会社では高い役職についていましたし、収入もそれなりにもらっていたことは事実です。そのまま勤めあげるという選択肢もあったでしょう。でも、もしそのまま勤め続けていたら、人生の最期に“起業しておけばよかった…”と後悔することも分かっていました。自分がやりたいことをやって、生き生きとしていられる瞬間を積み重ねたい。そう考えてエンゲート株式会社を立ち上げたのです。 元々持っていた起業家精神と、スポーツが好きという自分の嗜好。この両方が、当社を立ち上げることによって上手い具合に合致しました。

どんな人材と一緒に働きたいとお考えですか？

才能もやる気もあるけれど、資金がなくて諦めかけている。そんなアスリートを支援しようという当社の価値観や、『エンゲート』というサービスの世界観に共感してくれる人。そして可能性を感じてくれる人と、一緒に頑張っていきたいと思います。 当社は設立2年目のベンチャーです。そのベンチャーが、マネタイズという面で様々な課題を抱えるスポーツ界に打って出る。楽な道のりではないでしょう。だからこそ、同じ価値観・世界観を持って働ける人が不可欠になってくるのです。 一方で、ベンチャーだからこそ誰もが意見を発信しやすいというメリットもあります。私や先輩の意見に迎合するのではなく、自分の芯を持ち、“こういうサービスを作りたい！”という意見を発信してくれる人は大歓迎です。 なお、スポーツ好きでなければ採用しない、ということはありません。ただスポーツ好きである方が、その人自身が仕事をしやすいのではないかと思います。

最後に、城戸さんの趣味を教えていただけますか。

会社を運営するのに精一杯なので、休日にサッカーをする余力は残っていないのが正直なところです。ただ、サッカーに限らずスポーツ全般が大好きなので、試合は観戦するようにしています。 そのほかの趣味といえば、カラオケですね。実は高校・大学時代にバンド活動もしていました。担当はボーカル。ドラムも少し叩けますが、基本的にはボーカルがメインでした。楽器メーカーが主催するボーカルコンテストの九州大会に出場したこともあります。もし全国大会に行っていたら、今とは違った仕事をしていたかもしれません。 そんなわけで、歌うことが大好きなので、時間があればカラオケに行っています。入れるのは主にミスチルの曲です。最近では、日本で行われるラグビーの世界大会で、応援ソングになった曲も練習しています。今度、会社の仲間と一緒に歌いに行く約束をしていますよ。