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インタビュー画像村瀬亮氏 代表取締役 キーエンスで営業をする中で、製造業の現場で使う小規模の管理システムのニーズを感じ取り起業。クライアントと「チーム」を組んでシステムを育てる開発手法を確立し、コミュニケーションにこだわるシステム開発会社に成長させる。社員間のコミュニケーションを活性化するため「キャンプ」に着目し、スノーピーク社の門を叩いて「CAMPING OFFICE」という新事業をはじめる。現在、スノーピーク社で取締役CTOも務める。

起業するまでの経歴を教えてください。

1986年、新卒で入社したのは証券会社。世はバブルの絶頂期でしたが、お金がお金を生む、実業から離れていく世の中を危うく感じて、一生続ける仕事ではないと退職。モノづくりを頑張っている会社で働きたいと思い、1989年にキーエンスへ転職しました。キーエンスでは営業を担当し、センサーやコントローラー、バーコードリーダーなどを売っていました。 工場に出向いて改善提案をするのですが、だんだんプログラムが必要になっていったんです。電気信号を送受信するだけでなく、データをやり取りして管理できるようにすれば、より業務改善につながります。しかし、当時はオフィスにはパソコンが入っていましたが、製造業の現場にはまだパソコンなど導入されておらず、アナログな作業で管理をしていました。 お客様が求めているのは小規模なシステム。それを低価で開発してくれる開発会社などありませんでした。そこで、学生時代の友人、現在の当社取締役が個人で勉強してAccessで作ってくれたプログラムを、お客様のところに持って行ったらすごく喜ばれたんです。

起業を決意した瞬間は?

キーエンスでバーコードリーダーを買ってもらうために、Accessで作ったプログラムを無償で提供しました。大規模なシステムでなくても、お客様が困っていることを丁寧に聞いてそれを解決するシステムを作れば、こんなに喜ばれると思ったのがシステム開発会社を立ち上げた私の原体験。中にはちゃんと代金を払いたいと言ってくださる人もいて、ほかにもこんなものを作ってくれと依頼されるようになり、製造現場での管理システムのニーズを確信しました。 現場への提案に関する価値に気づき、お客様との「共創」による価値をもっと形に、そして、もっと様々なクライアントにこの価値を提供したいと想い、一念発起して起業することにしました。 その後、キーエンスの営業所に販売するための施策としてプログラムを提供していたのですが、独立した瞬間に、多くのキーエンスの営業マンが相談に来てくれました。当社とつながっておけば、ソフトウェアを開発してくれるし、ハードウェアも売ってくれるわけですからね。そのおかげで、スタートから順風満帆でした。

コミュニケーションにこだわるシステム会社になった経緯は?

最初はいわば素人が作ったプログラムを販売したわけですが、不思議なことに感謝の声ばかりでクレームは一切なかったんです。非の打ちどころのないプログラムではなかったのに。 それはなぜか?お客様と一緒に作り上げたからなんですね。私たちとお客様は「チーム」だったんです。不具合があったら報告してくれるけど、怒りはしません。報告を受けて改善すれば済む話ですから。 システムの出来映えでお客様が喜ぶわけではありません。開発のプロセスやクライアントへの寄り添い方、あるいは人間関係、チームが結束しているから、お客様も満足感を得られるのだと思い至りました、それからです、システム開発会社でありながらコミュニケーションにこだわる会社になり、コンサルティング会社になっていたのは。 お客様とのコミュニケーションにこだわる以上、自社のメンバー間のコミュニケーションも円滑である必要がある。そこで、社内のコミュニケーションをスムーズにする取り組みをはじめ、そのうちの一つが「キャンプ」を活用したコミュニケーション構築でした。

スノーピークと一緒に事業を始めたのはなぜ?

スノーピークを初めて知った時に「まったく同じことを言っている会社」と思いました。人と人、人と自然をつなぐことで、人間が文明の進化と共に失った人間性を取り戻す、そのきっかけになり、サポートしたいという思いをスノーピークに感じました。システム開発会社でありながら、ITを持ち上げすぎない当社も、人間が人間らしくなければ、ITなんて役に立たないと考えています。AIが現実のものとなったいまこそ、ITに振り回されないために、人間が人間らしくあるべきです。 スノーピークの山井社長とは、講演を聞きに行ったことがきっかけでご縁ができました。ユーザーとしてキャンプ場で再びお会いできた時、ビジネスにキャンプ、アウトドアを取り入れる素晴らしさと有用性、そして、私の熱意を伝えたところ、とても共感を持っていただけたんです。そして、「合弁会社を作ろう、会社の代表は任せた。」と言われた時は心が震えました。今でもあの時のことは鮮明に覚えています。 山井社長と一緒に、アウトドアの「価値」とテクノロジーの「可能性」を融合してビジネスの世界に広げたい。日本の企業が抱える人材問題を根本的かつ本質的に解決したい。そんな想いが沸き上がってきて、二度目の一念発起をすることになりました。

「仕事」ってどんな存在ですか?

いつも思うのですが、これからの時代「仕事」という定義を考え直した方がいいと思います。日々生きる中で、どこからが仕事でどこからが仕事ではないのか、明確な線引きはできないはず。それを無理やり「仕事」と「プライベート」に分けるからムリが生じるんです。今は家族と一緒にいても仕事ができる環境もあります。子供が勉強している横で一緒に仕事もできます。確かにその時間は仕事かもしれませんが、家族との貴重な時間かもしれません。大切なのは、楽しい時間を作って何かを生み出し、それが人の役に立てば「対価」をもらえると考えることです。遊びなのか仕事なのかの定義はどっちでもいい。楽しくクリエイティブな時間にできるかできないかの方が重要だと思います。それができる人は結果的に、指示されたり拘束される時間が少なくなり、自分の時間を自由に使うことができるようになります。 「オン」と「オフ」という考え方ではなく、何かを吸収している時の「イン」と、成果をアウトプットしている「アウト」と考えたほうがしっくりきます 何事も「ルールありき」ではなく「どうあるべきか」を考えた全く新しい働き方により、社員の皆さんが、より豊かな人生を送ってもらえるような会社を創っていきたいと思います。

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