竹内 勇人 代表取締役 俳優志望で演劇活動を続ける傍らで、30種以上の短期バイトを経験。アルバイトで入社した東証一部上場企業のグループ会社でSEO関連の営業に就き「営業こそ天職」と悟る。Googleの検索エンジンアップデートにより、SEOのやり方が変わったのを機に「正しいWebサイトあり方」を追求して提案する、事業を展開するために独立。WordPressに独自の技術を搭載した自社オリジナルCMS「JetCMS」を開発し、差別化を意識した戦略で事業を着実に拡大させている。

会社設立までの経歴を教えてください。

役者をする傍ら、アルバイトでSEO関連の営業をしていました。意図的にいろんな短期バイトを経験してきたのですが、営業の仕事が向いていたようで、営業成績もよく、次第に仕事にのめり込むようになりました。 Webの知識を増やすのも楽しくて、日々WebやITの情報を学び、中小規模の会社を相手したSEO営業は、経営コンサルティングのような側面もあり、様々な業界の知識も付いてさらに仕事が楽しくなっていきました。 SEO営業をするうちに、自分なりに試してみたいことが増えていき、独立を考えるようになりました。そこで、前職で一緒に働いた仲間で、かつ舞台の音響を手伝ってくれていた当社のディレクター長谷川に、何の前触れもなく舞台帰りの電車の中で「会社をはじめようと思うんだけど、一緒に働かないか？」と声をかけ、当社の歴史が始まりました。

設立後はどうやって会社を大きくしましたか？

創業のための補助金を申請したところ、見事に通りました。補助金を受けるには期限があり、急いで会社を設立。マンションの一室で長谷川と二人でWebサイト制作の仕事を始めました。 順調に制作依頼が入り、すぐに人手が足りなくなりました。そこで、長谷川の友人であるコーダーの大屋に声をかけ、最初は週1で手伝ってもらい、少しずつ当社に引き込んでいきました。私が一人で営業しながら、4人の制作部隊でCMSを活用したWeb制作をするというスタイルで、徐々に軌道に乗っていきました。 ほどなくして、昔からの知り合いで前職も同じだった私の知人が営業としてジョインし、営業が二名体制に。さらに、自分たちが良いと思うサービスを提供し続けてきた結果、お客様から満足度頂け、販促試作として動画インタビューもはじめました。それによって、当社がお客様を満足させるWebサイトを安価で提供しているのを知った、前職の仲間が入社するようになりました。 みんな私と同じように「お客様の満足」を目的にしたWebサイト制作をしたいと願っていた人たちです。「お客様に良いサービスを提供したい」という本質的な考え方に共感した仲間が、自然に集ってきたということなのだと思っています。

Web制作を手掛けるうえで大切にしていることは？

Googleの検索エンジンがアップデートされた結果、従来のSEOが通用しなくなりました。ビジネスをする人たちにとっては、いい環境になったと感じています。 広告の世界はとかく予算額の影響が非常に大きいのですが、SEOも昔は同じでした。良い情報を持ったWebサイトが、資金力で強引に検索順位を上げたWebサイトに負けてしまい、せっかくの有益な情報が埋もれてしまいます。しかし、Googleのアップデートのおかげで、一般ユーザーに有益な情報を提供しているWebサイトが、予算や会社の規模に関係なく、アクセスを獲得できる時代になりました。 当社ではWeb業界の悪習を変えたいというよりも、時代の流れに合わせてコンテンツを強化したWebサイトを持つためのサポートをしています。SEOを意識した構造をもったWebサイトを提供し、お客様がコンテンツを充実させて良いWebサイトを育てる。それが新しい時代のWeb集客の形です。それを知らない人も少なくないので、新しいWeb制作のあり方に関する啓蒙活動も、JetBの仕事だと思っています。

JetBをどんな会社にしたいですか？

自発的なやりがいを大切にする会社にしたいですね。少し先の見通しではありますが、社内ベンチャー制度を作って、やりたいことがある人が手を挙げて事業を作っていくという構想も持っています。会社としてはいいアイデアには積極的に投資して、その人に任せていきたい、オーナーシップを持ってビジネスに没頭する人材を育成していきたいと考えています。 直近でいえば管理職を増やしていかなければなりません。ビジネスモデルが確立して成長フェーズに入った今、受注の数を伸ばすには、営業部隊も制作部隊も増員しなければなりません。そのためには、チームを率いるマネージャー、リーダークラスの人間が必要。 「お客様のために」というJetBのアイデンティティを崩さずに事業規模を拡大するには、会社の理念を理解し、それを体現しながらチームを引っ張る人材の育成が欠かせません。そうして育成した人材に、社内ベンチャーでより高いレベルの活躍をしてもらえるようにするのが目標ですね。

竹内さんにとっての「仕事」とは？

人生は死ぬまでの暇つぶし。どれだけワクワクしながら暇をつぶせるかが、豊かな人生を送れるか否かを決定すると思っています。その点でいえば、没頭できることを見つけると、日々が楽しくなり充実した人生を送ることができるのではないでしょうか。私の場合は、仕事が没頭できる対象です。だから、仕事に没頭できる環境を作りたいし、メンバーにも仕事に没頭してもらいたいですね。 加えて、メンバーには毎日楽しみながら働いてほしいですね。ほんの少しでもいいので昨日の自分よりも成長できるように、目の前のことを攻略していく喜びに目覚めると、仕事が楽しくなるはずです。 月に一度は個人面談でメンバーが何を考え、どこを目指すのか話し合うようにしています。その中で、会社からの提案と本人の希望をすり合わせて、一緒に目標設定して成長につながるようにしています。自分の仕事は単調だと思った瞬間に成長は止まってしまうと思っています。