ICT事業本部・MD本部・本部長／菅野 信義氏 IT業界にてシステム系の販売ソリューションを手掛けた後、転職活動を経て1996年に中途入社する。入社後は量販店の営業チームを経て、販売推進の部署へ。現在はMD本部の本部長として、各種業務の意思決定をはじめ、メーカー・経営陣・現場のライン長との連携および、部署の全体マネジメントを行っている。

法人ICT事業の近況と今後の見通しについて教えてください。

おかげさまで、ここ数年の業績は好調に推移しています。特に近年はクラウド関連のニーズが活況で、売上が急伸しています。さらには2020年1月のWindows7/8.1サポート終了に向けたマイグレーション（データ入れ替え、機器の取り換えなど）のニーズも増えています。ただこのマイグレーション需要は早々に落ち着いていくはずなので、それ以降の新しい取り組みを強化しなければなりません。 新しい商材の追加かもしれませんし、商材の販売促進戦略の見直しかもしれません。いずれにしても新しい取り組みに積極的に着手していく予定です。パートナー、MD本部のメンバー、経営陣と密にコミュニケーションを図り、意見を交換しながら、次の一手を形にしていきたいと考えています。

法人ICT事業部として、ここ数年で力を入れている分野は何ですか？

リカーリングの分野ですね。リカーリングとは「繰り返される」という意味で、単体の製品を売っておしまいではなく、販売後もお客様から継続的に収益を上げるビジネスモデルのことです。 わかりやすい事例で言うと、月額や年額で支払って一定期間サービスや商品を利用する「サブスクリプションモデル」があります。当初はソフト系が中心でしたが、今ではハード系にもサブスクリプションモデルが採用されるケースが増えています。 当社でもこの動きに柔軟に対応するため、2年ほど前にリカーリングに特化した販売推進チームも立ち上げました。今後も継続的にサブスクリプションモデルを推奨する提案を行い、安定して収益を得る体制をつくっていければと思っています。

事業を拡大するにあたり、どのような人材が活躍できると思いますか？

正直なところ、経験・スキルはそこまで関係ないと思います。それよりもやる気と言いますか、「仕事を楽しんでやろう！」という意欲や、多くの人と前向きに関わっていこうとする姿勢がある方が成長できると思いますね。 ICT関連商材については、入社後に知識を身に付ければ大丈夫です。私たちの業界は情報がどんどんアップデートされていくので、「いま何を知っているか？」よりも、新しい知識をどん欲に吸収する姿勢の方が大切かもしれません。 当社では新卒入社組もいますし、私のように中途入社組もいます。中途入社組の前職はIT関係もいますが、食品、アパレル、建築など、業界はばらばらです。チャレンジしたいことが明確で、多くの人とコミュニケーションを取ることに前向きであれば、どんな業界の社会経験でも活かせるのではないでしょうか。むしろ常に新しい取り組みが歓迎される会社なので、いろいろな業界で培った視点を活かすのも良いと思います。

これからSB C&Sに入社する人たちに期待することは何ですか？

当社にはさまざまな分野の商材・サービスがあり、事業内容も多岐に渡っています。ですから自分が担当した分野の経験・ノウハウを着実に積み重ね、どん欲に次のキャリアを目指してほしいと思いますね。 職域・部署間を積極的に異動し、なるべく1人が長い期間同じ仕事をしないようにするのが当社のキャリアに対する考え方です。ソフトバンクグループの人事制度としては、やりたい仕事に積極的にチャレンジできるジョブポスティング制度（社内公募）が用意されており、グループ内の新規事業や新会社立ち上げなどの際には、所属部門の上長承認なしに誰もが立候補することができます。実際この制度を使い、他の部署から私が管轄する部署に異動してきたメンバーもいます。 とにかく当社では受け身で待つのではなく、自ら考えて行動に移すカルチャーが浸透しています。中途で入社する人たちには、ぜひ遠慮せず自らの意見を発信し、やりたいことを実現してほしいですね。

部署を統括するポジションとして、大切にしていることは何ですか？

私はせっかくなら仕事を楽しみたいと思っていますので、部署全体の雰囲気づくりを大切にしています。本部長だからと上段に構えず、メンバー全員とコミュニケーションを絶やさないようにすることで、お互いに何でも相談しやすい関係になれるよう心がけています。仕事を一人で抱え込まず、一つのことをみんなでやっていこう！という雰囲気ができれば、さらに楽しんで仕事ができますし、コミュニケーションが密になることで、部署全体の仕事のクオリティアップにもつながるのではないでしょうか。 私はMDとしてメーカーとやりとりする際にも、メンバーと接するのと同じスタンスで会話するようにしています。「メーカーはパートナーである」という意識を持って相手と向き合い、持ちつ持たれつの関係をつくることで、お互いに言いたいことが言えるようになる。そうなればビジネスにおいても建設的な意見交換ができると考えています。