技術本部　テクニカルディレクター　田賀 芳大氏 1994年にソフトウェア開発会社へ新卒入社し、プログラマを経てシステムエンジニアとして勤務。 2000年外資系アプリツール開発企業へ転職。サポートエンジニアとして販売サポートやユーザーからの問い合わせ対応業務を担当。その後有償トレーニングのトレーナーに抜擢され、製品演習やプレゼンター等広範囲な業務経験を積む。 キャリアのロードマップを描き直し、伸びる領域としてネットワークセキュリティに着目。 2010年3月同社へ入社。

今後の戦略や注力していく領域など中長期計画についてお聞かせください。

機器物販を主軸に40年歩んできた当社ですが、2003年に取り扱いを開始したFortiGateシリーズはこれまでにないヒット製品となりました。 FortiGateによって大きな市場を得て、成功したという実感を持ったのです。しかしその座に安穏とするのではなく、われわれは更なる付加価値を追求しました。それは導入後のメンテナンスであったり、使い方を伝える学習会の開催や導入に関する提案であったりです。この付加価値のおかげで、2016年にはさらに売り上げが増えました。 この成功体験がセキュリティ分野で「モノ」を売るだけでなく「コト（サービス）」を売ろうという、ターニングポイントになりました。 今後は販売代理店業という既存事業を継続しつつも、サービスインテグレーターへ転換していきます。 そのためには、今までの当社にはなかった発想やデザインセンスを持った新たな人材の力が必要不可欠です。 企画をやってみたい、前職のキャリアをサービス作りに活かしたいという方との出会いを期待しています。

グローバルベンダから見る位置づけや役割、お客様から寄せられている期待をお聞かせください。

多くの海外メーカーは、日本市場を知りません。一例ですと欧米は直販スキームですが、日本は卸問屋という流れが確立しています。海外のメーカーが日本に展開するにあたっては、市場分析力やノウハウを持っている代理店の存在が重要なのです。 そのような点で、1980年代というIT黎明期から米国でネットワークを築いている当社に信頼を寄せる企業は多い。 一方、国内のユーザーにとっては、海外製品の取り扱いはリスクを伴います。例えばメーカーが突然倒産した場合にどう対応するか、為替や輸入に関する交渉や手続きなど、エンドユーザーが直接やりとりを行うのはとても難しい。その点でも当社は豊富なノウハウがあります。 さらに、海外製品が技術的に日本の環境にマッチするのかなどの検証も当社で請け負っています。 このように、メーカーや大手販売店の間を長年に渡り築いてきたノウハウや知見、信頼など、他社にはない優位性があるという評価を頂いています。

社員に求める資質、働き方はどのようなものでしょうか？

2014年頃までは残業が多かったのが事実です。とはいえ、仕事にやりがいを感じている社員が多く、社内には悲壮感のようなものもなかったのですが。 しかし時代の流れもあり、今はワークライフバランスを社是として実施しています。定時退社日を設けたり、仕事の有効性の検証を行ったり、定期的に上司・部下間でミーティングを行い状況把握に努めたり。社をあげての施策によって、今では多くても月に20時間ほどという残業時間に収まっています。 技術部門の社員へ私が言い続けているのは、「技術を抱え込むのではなく、オープンにしてどう企業価値につなげていくか考えよう」ということ。 外部のセミナーに参加したら必ずレポートを提出してもらいますし、レビューという形で社内向けに勉強会を開催してもらうこともあります。 技術共有の場であると同時に、プレゼンの場数を踏む場であり、忌憚ない意見が飛び交う場にもなっている。 技術力だけでなくコミュニケーションも意識して欲しいですね。

社員の仕事へのモチベーションの源は何にあるとお考えですか？

達成感でしょうか。中でもエンジニアは特に達成感が重要だと思っているので、ルーチンではない仕事の価値や必要性を意識して話すように心がけています。 ディレクターとして日常的に社員へのレビューを手厚く行ったり長所を伸ばすようにしていますが、会社としても評価プログラムをきちんと組んでいるので、その点もモチベーションになっていると思います。 評価が昇給やボーナスにしっかり反映されるようになっていますし、職位グレードが上がるにつれてもらえる利益が増えます。 ボーナス以外に業績給ということで、特別報酬が支給されることもあります。 またガッチリと縛り付けず自由な雰囲気で働きやすいと思うので、その点も仕事のやる気につながっているのではないでしょうか。 仕事の引継ぎさえきちんとやってもらえれば、長期休暇も問題なく取ってもらえます。昨年は一週間有給を取って、ロシアまでワールドカップ観戦に行った社員もいましたよ。

御社の魅力と共に応募者の方へのメッセージをお願いいたします。

ベンダー色がなく、様々な製品に触れる面白さがあります。ベンダーだったらあり得ない相反する製品の組み合わせも可能ですし、技術の範囲も広く先端技術に触れる機会が多い。 小規模な会社ですが、お客様は大手が多く安定性もあります。社内の雰囲気はとてもフレンドリーで、威張る上司はいません。 仕事一辺倒になる必要はありませんが、チャレンジ精神を持って取り組んでもらえる環境です。 ネットワークセキュリティに関しての経験がなく入社した後で伸びた社員も多いです。また専門知識がなくとも前職の異なるキャリアを生かして活躍する機会も作れる社風があります。経験がないから無理だとか経歴がマッチしないのではと、先入観を持たずに問い合わせてください。 新たなフェーズに入っていく当社では新たな人材に寄せる期待はとても大きいです。ぜひご応募ください！