CyCraft 創業者、 CyCraft Japan代表取締役社長 Benson Wu氏

今後の戦略や展望についてお聞かせください。

日本では2020年に東京オリンピックが開催され、2025年には大阪万博が控えています。そんな日本には、今中国系ハッカーによるサイバー攻撃が活発化しています。中国のハッカーたちは、五輪開催に照準を合わせ組織化した大規模な攻撃を今後ますますしかけてくるでしょう。 中国系ハッカーはまず台湾へ向けて実験的に攻撃をすることが多く、台湾は長らく中国からの持続的標的型攻撃（APT）の標的にされてきました。当社は台湾におけるサイバーセキュリティのトップエンジニアが集って設立した企業で、台湾では多くの企業が当社のソリューションを導入しており、技術力が高く評価されています。 実践的に培ってきた経験と技術力、シリーズB資金調達による8000万米ドルの資本を持って、初めての海外進出である日本での成功を目指します。そして、2020年には米国へと進出したいと考えています。

本社から見る日本法人の役割をお聞かせください。

前の質問でもお答えしたように、日本へのサイバー攻撃が増える中で地政学に台湾には多くの攻撃が行われています。当社はその台湾でソリューションを提供し実績を上げているので、攻撃の型が似ている日本でもスピーディな展開が可能だと考えています。 われわれは、一年前から日本でマーケティング活動を行ってきました。日本企業は世界的に見て、他のどの国よりもプロダクトやサービスに対して高い品質を求めます。日本企業が満足するソリューションを提供することは、世界基準のレベルに達したことを意味します。日本企業の高い要求に応えるためには優秀で高いスキルを持つ日本人スタッフの力が必要であり、新たな人材へは大きな期待を寄せています。

社員の仕事へのモチベーションの源は何にあるとお考えですか？

当社は、DEF CONやBlackHatといった情報セキュリティに関する世界最大級の国際カンファレンスで講演経験がある技術者、台湾警察のサイバーセキュリティをけん引してきた人物など、世界トップレベルのスペシャリスト3名によって設立された企業です。実はわれわれは、CyCraft設立前にも共同で開発した技術があったのですが、軍事系のイスラエル企業へ売却しました。 サイバーセキュリティに関わった経験がある方なら、これらの経歴でわれわれの技術レベルの高さを理解してもらえるはずです。この分野において台湾トップレベルである当社へ参画すること自体が素晴らしいと感じている社員は多いです。 このような背景のある当社において、やりがいやキャリアアップの道筋を自ら見つけ出し、セルフモチベートしていると考えています

プライベートタイムの過ごし方、日本の好きなところはありますか？また、仕事観や人生観についても教えてください。

9歳と5歳の二人の子どもがいて、一緒に遊ぶことが目下の楽しみです。水泳とスケートを習っていて、その進級を見守っています。次はテコンドをやらせてみたいですね。平日は忙しいですが、週末は子供と一緒に過ごすようにしています。創設者3人の家族そろって、台湾のリゾートチに泊りがけで出かけたりもするんですよ。 日本には少なくても一カ月に一度は来ています。日本の安全で安心できるところと、日本人の礼儀正しく優しいところが素晴らしいと感じていいます。日本の漫画が大好きで、『ワンピース』『スラムダンク』『ブラックジャック』などの単行本が台湾オフィスの本棚に並んでいます。子どもたちも日本のアニメが大好きで、騒がしい時にタブレットで『アンパンマン』を見せるとすぐに静かになります。 人生で譲れない点は、「必ず勝つ」こと。そのために、常にアイディアや施策を考えています。闘争心が強いしし座であるせいか、負けず嫌いなんです(笑)

応募者の方へのメッセージをお願いいたします。

私は自分にあるルールを課しています。 それは、次の4つです。 1. 自分の能力を発揮すること 2. 最小の時間で最大の成果をあげること 3. 時間を無駄にしないこと 4. 出来る限り家族と一緒に過ごすこと 私だけでなく、他の役員や社員も同様の価値観を持っています。 この価値観に共感を覚える方は、ぜひ当社にジョインしてください。 一緒に組織を成長させていきましょう！