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インタビュー画像代表取締役社長 下花 剛一氏

起業される前の経歴について教えてください

ファミコン世代だったので、子供のころはゲーム好きでしたね。僕はもともと創作意欲の強い人間で、自分でもゲームを作りたいと考えていて、高校生の時にはドラクエ級のロールプレイングゲームを作っていました。今の若い人には馴染みがないかもしれませんが、マウスドライバやサウンドカードのドライバもすべて自作していましたね。プログラミング言語はアセンブラを使っていましたが、まだインターネットも普及していない時代で、書籍も少なく、調べようと思っても分からないことだらけでした。特にデバイスの制御系はあまりにも情報が手に入らないので、マイクロソフト社のデバイスドライバを逆アセンブルしてI/Oの作法を確認したりなどして、すべてが手探りで楽しかったですね。 大学卒業後、ソフトウェア開発会社に入ったのですが、アセンブラ言語でバリバリに組めるような社員はいませんでした。新人研修の時に僕が作った管理ツールはデザインも操作性も含めて完成度が高く、開発部門からも期待されていました。ですが、新人歓迎会の場で営業部門の方々と大いに盛り上がってしまい、なんと配属されたのは営業部門でした。「お前は絶対に営業向きだ!」とのことだそうで。お酒で失敗するのはこの時からですね。 今から考えると、この営業部門への配属は自分にとって重要なプロセスでした。 その後、別の会社でプログラマとして仕事をしたのですが、思った以上に自分で仕事を取って回せることに気付き独立をしました。まだ社会人になって2年ぐらいだったんですけどね。子供のころから社長になりたいという思いはありましたが、想像していたより少し早かったかもしれません。 会社を作ってからはとにかく大変でした。特に景気が悪い時期に起業したので苦労の連続でしたね。リーマンショック、県知事による財政危機宣言、政権交代、もれなくあおりを受けました。もう、その当時のことは思い出したくありません。

「ジョルテ」開発時のエピソードがあれば教えてください

もう15年以上前になりますけど、とある企業向けに Palm というPDAデバイスを利用した営業支援のシステムを作っていました。スマホの形をした電話のできない携帯デバイスです。その時に作ったのが、カレンダーをベースにした営業日報や旅費を管理するシステムです。通信カードを指してデータセンターと同期をするような仕組みも作りました。まだ、クラウドという言葉が一般的ではなかった頃なので、当時としては画期的なシステムだったと思います。 便利で使い勝手が良いとお客さんからの評価は高かったですし、しっかりと業務を効率化できていたと思います。それがカレンダーの仕組みを使った最初の成功体験でした。 その後、システムの横展開を考えましたが、Palm デバイスから日本メーカーが撤退してしまったため、うちの会社も一旦カレンダーからもPDAからも離れてしまいました。 それから時は流れて、世にスマホが出てきました。この時、何か作ってやろうと思い考えていたところ、Palm で作ったカレンダーの仕組みを思い出しました。僕自身、手帳が好きだったので、カレンダーを使ったシステム手帳のアプリを作りたいと考えました。 まず、デモアプリを作っていろんな人に見せましたが、まあ評判は良くなかったですね。こんなものは受けないとか、他にも同じようなものがあるんじゃないかとか。でも、僕自身は全く疑ってなかったんですよ。 その時、今のジョルテのように多くの人たちに使ってもらえる明確なイメージがありました。明確にイメージできることは、苦労するかもしれないけれど努力によって必ず実現できます。逆に、しっかりイメージできないことは、奇跡が起きない限りどんなに頑張っても実現できないものだと考えています。 その時、迷いがなかったのも重要だったと思いますね。他人の意見を聞いていたら、信じるものが揺らいでいたかもしれません。信じて突き抜けないと、新しい時代は作れないですからね。

下花さんの仕事観を教えてください

そうですね、だれかに喜んでもらうことが好きなんだと思います。いいものを作って「ありがとう」と言われ続けたことが、今の自分やジョルテにつながっていると思っています。 昔から、お客さんの言うことには「はい」で答えるんですけど、実際には言うことを聞かないことが多かったですね。言われたことと違うことをやって「そうだ、これが欲しかったんだよ」と言ってもらうことが嬉しくて。自分のほうが正しいということを言いたい訳ではなくて、お客さんが本当に欲しいものや必要なものが何なのかを想像して創り出すことが大事だと考えています。想像力です。お客さんはシステムのプロではないので、正解を知っているわけではありませんから。でも、とても難しいんですけどね、言われた通りにやらないというのは。失敗したらお金はいりません、なんてお客さんに言ったことも何度かありましたね。 それから、私が大切にしているのは「感性」です。「理屈」は人真似することができるんですけど、「感性」は真似できるものではありません。「感性」というのは本当の自分でしか表現することも感じることもできないですからね。 アートって「感性」を表現したものだと思うんですけど、もっと言うと、作り手と受け手の「感性」が創り出す世界だと考えています。 僕にとって、ジョルテは商品ではなく作品なんです。僕は仕事を技術だけでなく「感性」をもって作り上げます。ジョルテもそのひとつです。ジョルテにも、開発者と利用者の「感性」が創り出す世界があるのかもしれません。利用者の数だけ、それぞれのジョルテの世界が存在するのではと思います。

休日の過ごし方や、最近の趣味を教えてください

20代から30代中頃までは、ほんとうに休む間もなく24時間365日働いているような感じでしたね。いろいろ思い出したくありません。当時は本社が岡山にあり社員が10名ぐらいだったのですが、私一人で東京に出てきて仕事を取り岡山に回していました。東京の生活は事務所兼住居でベッドも置けず風呂もない状態です。毎日銭湯に通い、寝袋で寝ていました。仕事以外は何もできなかったですし、しようとも思ってなかったですね。過酷すぎて、ストレスを感じる余裕すらなかったと思います。 今では休日に休みがとれるので、長らく忘れていた「自分のための時間を過ごす」ということをやるようになりました。もともと音楽や歌が好きなので、数年前から趣味でアカペラグループを作って月一回活動をしています。アウトドアも好きですね。登山とかもしますが、特にキャンプが好きです。しかも「一人キャンプ」派です。

下花さんの「座右の銘」とは?

昔はいろいろあったんですけどね、今はないかな。若いころは「臥薪嘗胆」という言葉を胸に刻んでいました。苦労や苦心を重ねることは嫌いじゃないんでしょうね、常に厳しい状況に身を置いていましたし。今はどちらかというと、自然体でいることのほうが結果にも成長にもつながると考えています。 僕は、自分たち未来は自分たちの力で作りたいと考えています。google や apple といった海外企業が作る未来ではなくてね。日本人、日本企業にできないことではないと思っています。ただ、そうしたいと思っていない、イメージしていないだけじゃないかと。僕やジョルテ社だけで出来ることではないと思っていますし、多くの企業や人たちと一緒に成し遂げたいと考えています。企業理念に「共創」という言葉を入れていますが、それはみんなで一緒に作ろうということです。自分たちの未来を。明確にイメージすれば、必ず実現できます。 その姿を見て、令和世代の若者たちが「自分たちも頑張れば未来を作れるんだ」と思ってもらえたら嬉しいですね。

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