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インタビュー画像代表取締役CEO 菅藤達也氏

初めにご略歴について、お教えください。

大学卒業後、ゲームメーカーに入社し、ニンテンドーDSやプレイステーション向けのタイトル開発に、ディレクターやプロジェクトマネージャーとして関わりました。さらに、入社2年目からは、バングラデシュやタイに1人で行ってオフショア開発チームを立ち上げるといったプロジェクトを経験しました。誰よりも率先してリスキーなプロジェクトに手を挙げる若手でした(笑)。 現在、当社でも海外にオペレーションチームを設けていますが、その頃から海外とコラボレーションする志向が強かったと思います。そんな経験も買われてか、入社5年目の26歳で事業部長に抜擢され、大所帯の組織を持ちました。年上のメンバーもいる中で、組織のまとめ方や収益づくりといったビジネスの面白さに触れることができました。 そこから、経営に興味を持ち、経営企画の仕事がしたくなったのです。新しい挑戦をできる場所を探し、業界2位のネットリサーチ会社での募集を見つけて転じました。その会社で業界3位の会社とのM&A業務に関わり、続けて今度は業界トップのマクロミルとのM&Aに関わります。この間、組織統合のプロセスや事業シナジーの発揮のさせ方、会社運営のしくみを一通り学びました。

起業した動機についてお教えください。

経営企画はあくまでも経営の参謀です。経営者をサポートするだけでは物足りなくなり、一度きりの人生、自分自身で経営してみたいと思い立ち、起業を決意したのです。 では何にチャレンジするかと考えた時、前職で感じていた、世の中にはまだまだ多い非効率なことを解決してみたいと思いました。非効率な業務を効率化することで、人が本来やるべき仕事にシフトできたりプライベートが充実するなど、世の中を豊かにすることができます。そんなサービスをつくりたいと考えました。 ヒントになったのは、前職の経営企画の時代に傍らで見ていた経理部。毎月、月末月初になると終電近くまで残業しているのが印象的でした。また、M&Aを担当すると、分析に必要な収益予測やデューデリジェンスのための数字が経理からなかなかもらえず、交渉や意思決定の手前のプロセスで時間と労力をロスすることも多々ありました。この課題はきっと世界中で共通だろう。効率化が求められていると実感したのです。そこから、「STREAMED」を着想しました。

事業へのこだわりについてお教えください。

まずは、簡単には真似されない唯一無二の差別化されたサービスを開発することです。価格競争はサービスのコモディティ化によって起きるということを経営企画時代に学んでいたので、そこにはとてもこだわりました。 「STREAMED」は、解決困難だった課題を、AIと世界規模でのオペレーションマネジメントのかけ算によって解決するという、唯一無二のソリューションです。 技術だけでも、アウトソーシングサービスだけでもない、その2つを高いレベルでハイブリッド化することで勝てるしくみをつくりました。しかも、技術面のコアであるAIの精度を高める教師データは、ビジネスを通じて日々大量に集まるという発展性の高いモデルです。 今後はサービスの拡大を図ると共に、海外展開も視野に入れてさらに力を入れていきたいと考えています。

組織づくりにおいては、どういったことにこだわっていますか?

少数精鋭のチームでいかに高いパフォーマンスを発揮するかといったことにこだわっています。そのため、人材採用にもこだわり抜いています。 エンジニアでいえば、技術力も大事ですが、それ以上に当社の事業への共感や人柄を重視しています。そのために、なぜ私が当社を起業したのかといった話も面接の中でするようにしています。 また、高い技術力を備えている人が応募してきたとしても、ネガティブな志向の方など人柄が当社に合わないと感じれば採用を見送ります。目先の短期的な目的で採用しても、チームワークや組織文化が崩れれば弊害のほうが大きいからです。 もし開発リソースが足りなくて会社が傾くようなことがあるとしたら、それをなんとかするのがトップである私の役割であると思っています。組織に対してはそのくらい強いこだわりを持っているのです。

最後に、御社の魅力はどういったところにありますか?

まずは、「STREAMED」です。今では著名な税理士さんや公認会計士さんが書籍やブログなどで「STREAMED」を取り上げ、紹介していただけるようになりました。そのように、ファンとなって口コミなどで広めてくださるお客様がとても多いのです。それだけユニークで必要とされていたソリューションであると自負しています。使う技術も最先端のAIを武器にしていますので、開発側のエンジニアにとってもワクワクしながら仕事ができる環境があると思います。 当社のメンバーは明るく素直でクレバーな人材ばかり。開発チームは毎日一緒にランチに行き、休憩時間にカードゲームに興じるなど、ほんとに仲がいいんです。さらに、ベトナム人のメンバーもいるので、日本の常識やコンテキストが伝わらない部分もいいと思っています。普段意識していないことを、自分で理解し直し相手にわかるように伝えるというコミュニケーションスキルの向上に役立っているからです。 自分で言うのも何ですが、私は社長らしく偉そうな態度が嫌いなので(笑)、いつも自然体です。メンバーとの距離は相当近いと思います。飾らない言葉で、トップとして何を考えているのかを様々な場でしっかり伝えていますし、メンバーが悩んでいるようなら声をかけて飲みに誘い出すなど、コミュニケーションにも努めています。そういったところから、一体感のある、いい風土ができているのではないかと自負しています。

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