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インタビュー画像代表取締役社長 宮内 愼悟 1960年東京都中央区生。武蔵野美術大学造形学部建築学科卒。新卒で株式会社丹青社に入社後、制作部門で商業施設の内装、ディスプレイ等で活躍し、営業部門なども経験。業務統括部長、デザイン統括部長として腕を振るい、2017年2月1日に株式会社JDN代表取締役社長に就任。

どのような経緯で社長に就任されたのでしょうか?

学生時代は建築設計を勉強していました。(親会社の)丹青社に入社したのはたまたまですね(笑)。就職活動の際には、アトリエ系の住宅設計事務所に行って住宅の設計をやろうと考えていましたが、たまたま先輩が丹青社にいて受験をしたところ受かってしまって、そのまま入りました。私が入社した時点で社員が300名前後いて、年商は270億円ほどでした。 丹青社では、けっこういろんな仕事をしてきました。私は元々は制作部門にいて、ずっと現場にいました。モノをつくるのが好きなんですね。その制作を離れてから、バックヤード的な仕事もしましたし、営業部門にいたこともあります。 デザイン統括部長をしていた時に前任社長に「やってくれ」といわれて、JDNに移って代表取締役社長になりました。理由をいろいろ聞いたのですが、実はあまりよくわかっていないかもしれません(笑)。はじめは、かなり畑違いのところに来てしまった感覚がありました(苦笑)。

メディアを通じて伝えたいことは何ですか?

「デザイン」に対する概念は、私が社会に出たときと今では全く違ってきていると思います。デザインは狭い範囲でいうと、ここにある名刺の「色が」とか「文字のレイアウトが」という話になっていきますが、それ以前にクライアントが持っていたり、あるいはまだ認識していない課題を解決することが「デザイン」に求められてきています。 デザインは、最終的に何かしらの、社会であったりクライアントやコンシューマの課題を解決する力を持っています。例えば、2021年のグッドデザイン賞のグランプリ『分身ロボットカフェDAWN Ver.β』は障がい者の方でも操作できる分身ロボット「orihime」を活用して就労・来店できるカフェと遠隔就労人材紹介サービスでした。 「デザインで解決できることって結構あるな」という認識を多くの人々に知ってもらいたいですし、そういうことができるデザイナーにもっと活躍してもらいたいと思っています。

これから目指していることを教えてください。

当社のメンバーが、自主的にやりたいことを考え、実行していけるような、時間やお金など必要な資源を自然に回していける会社にしていきたいと思っています。「デザインとビジネスを情報で結び、人と社会に笑顔と元気を拡げていく」という当社の理念の通り、さまざまなものを結んで何か良いことを社会に起こしていきたいですね。 仕事をしていれば、つらいこともあると思いますが、最終的には目標を達成するものだと思っています。そして、一緒にやっている仲間たちと達成のよろこびを分かち合いたいと思っています。 当社はいわゆるベンチャー企業のようにガツガツしている感じの社風ではありません。福利厚生がきちんとしているのも特徴で、安心して仕事に取り組める環境です。入ってくる方にお願いしたいのは、当社に来て「何かをしてもらう」ではなくて「自分が何かをする」という気持ちを持ってきてほしいということです。そういう方にぜひ来ていただきたいと考えています。

普段心がけていることは何ですか?

新型コロナで在宅勤務が増えたので、出社したときは出来るだけ周りの人と雑談するようにしています。現場の話も聞けて、結構ためになります。 いろいろな本もよく読みます。とくに決まった物があるわけではなく、乱読派です。ビジネス書、小説、美術系、勉強のためにIT系も読みます。メディアを運営するにあたって、ITについては、今まで知らなかったことを学ぶことができましたが、まだまだですね。 心に留め置いている言葉は「ピンチはチャンス」です。制作部門での仕事では、当然のように、年がら年中、ピンチのようなことが起きるわけですよ(笑)。ただ、それが実はチャンスに変わっていった事例もかなりあります。ピンチになって気持ちが負けてしまわないかどうかというのが、次の展開に大きく関わってきます。

趣味やオフにしていることを教えてください。

昔は多趣味で、自転車に乗ったり、カメラをいじったり、色々なことに手を出しました。今は、在宅の日は朝散歩しています。結構歩くのは早いのですが、季節の移り変わりなども肌で感じることができて、ルーティンになっています。他には、高校時代の友達と釣りに行ったり、あとはゴルフの練習……ゴルフに行くことくらいですかね。あんまりやらないから、ぜんぜん上手くならないんですが(苦笑)  もともと美術館や博物館、動物園などが好きでよく行っていました。時間が取れる限り、新しい商業施設ができたり、珍しい特別展がくれば見に行きます。仕事の流れで、打ち合わせのついでに一人でぷらっと行くこともあります。コロナもやっと落ち着いてきたようなので、以前のように家内と一緒に行きたいと思います。 すごくプライベートな話をしてしまうと、3歳になる孫が遊びに来るのが楽しみです。先日も一緒に動物園に行ってきました。

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