取締役副社長 山田 力氏 専門学校卒業後、ECコンサル会社などで経験を積む。独立しフリーランスでECコンサルタントとして活動中、知人の紹介でマンションリサーチ株式会社を知り、『マンションナビ』立ち上げに携わる。一度転職したが、1年半後にマンションリサーチ株式会社に復帰。1年後に役員に昇格し、その後取締役副社長に就任。2017年11月には同社からスピンアウトして設立されたヒトワークス株式会社の代表となる。

マンションリサーチ株式会社に入社された経緯を教えてください。

専門学校卒業後、いくつかの会社で経験を積んだ後、フリーランスでEコマースのコンサルタントをやっていた時期があったんです。その時たまたま知り合いから紹介されたのが当社でした。当時はまだマンションの一室で仕事をやっていて、Webメディア『マンションナビ』立ち上げのためひたすらマンション情報を手動入力していた頃でした。私はアルバイトとしてサイト構築を手伝っていましたが、結婚を機に正社員として働ける会社に転職したんです。 その後も社長とは時々連絡を取っていたのですが、1年半後に久々に食事に行こうということになり、そこで戻ってこないかという話をいただきました。その時当社は設立3年目でしたが、まだまだ社員3名の小さな会社でした。でもアルバイトをしていた頃からどんな時でも逃げないで挑戦する社長の姿を見ていたので「この人とだったら苦楽を共にできる」と思い、2013年に入社しました。27歳の時のことです。

入社後はどのような仕事を担当してこられたのですか。

入社後はWeb全般を担当し、まずは売上を倍にするという目標にチャレンジしました。実際のサイト構築はエンジニアやデザイナーに任せ、私はWebメディアのボトルネックとなっている部分を見つけ、改善していくといった企画面を担当しました。サイト改善のためにアクセス解析をしたり、広告の費用対効果を見直したりといった、Webにまつわる様々なことをひたすらやり続けた感じですね。 そして入社1年後に社長から役員をやってみないかと打診されたんです。当時まだ28歳で経験も浅く、突飛な話だと思いましたが、それなりに頑張っていたつもりだったので、認めてもらえたという喜びはありました。その反面、これまで以上に責任も重くなるだろうと気が引き締まったのを覚えています。その後1年ぐらいは社長のもと経営について様々なことを勉強し、当社の6期（2015年）と7期は経営にも携わりました。

2017年にグループ会社の社長に抜擢された経緯を教えてください。

グループ会社のヒトワークス株式会社を立ち上げたのは2017年11月ですが、この会社の事業のベースとなっているのはその3年前に当社で私が中心となって始めた『iitan（イイタン）』というWebメディアです。不動産売買を経験された方の話を聞くと、売るのも買うのも不動産会社の担当者次第と皆さんおっしゃるんですね。それなら信頼できる不動産会社の担当者を探せるサイトがあったら面白いのではないかと考えたのです。 当初はなかなか認知してもらえませんでしたが、2年目に不動産会社の担当者を第三者が取材して紹介するブランディング支援事業を始めた頃から徐々に売上も上がるようになってきました。そのタイミングで代表から「やりたいなら自分でやってみては」という話をもらい、会社と私個人も出資して新会社を立ち上げて代表になったのです。

御社の魅力はどんなところですか。

チャレンジできる環境があることですね。自ら考え、責任感を持って取り組む方であれば、大きな裁量を持って仕事ができます。当社では挑戦して失敗する人はカッコいいと会社のみんなが思っており、失敗してもまた次やればいいじゃないかという社風なんですね。実際、私も数え切れないくらい失敗しました。 だから「現状を維持すればいい」という考えではなく、「今よりも良くしたい」とか「よりいいものを作りたい」という方にとっては面白い会社だと思います。といっても、ただアイデアがあるだけでは意味がありません。重要なのはそれを実現するための一歩を踏み出せるか。当社は一歩目が踏み出しやすい環境ですし、踏み出した人をちゃんと評価する会社です。

今後の目標・ビジョンを教えてください。

生きている限り世の中にインパクトを残したいですね。当社は今12名でやっていますが、その規模で月間30万人以上のユーザーが見に来るサイトを運営していて、全国で1500社以上の不動産会社さんと取引があります。この人数でこれだけスケールの大きなことはなかなかなできません。だから社員が20人になったら、さらにダイナミックなことができると思っています。といっても社員を急激に増やすのではなく、ある程度の人数でみんなが思っている以上のスケールのことをやりたいですね。 また、ヒトワークス株式会社は立ち上げて1年経ちました。確かにAIやロボットは素晴らしいと思いますが、どれだけテクノロジーが発展しても人の領域はなくならないと思います。私自身、飲食店に行くか、行かないかは人で選んでいますからね。『iitan』をはじめ、人にフォーカスしたサービスを軸に、これまで不動産業界にはなかった事業を展開していきたいですね。