株式会社デザイン 取締役副社長 株式会社セルクル　取締役 大石 竜也氏

ご略歴について、お教えください。

大学卒業後、Webマーケティングのベンチャーに入社し、営業職に就きました。同じ部署に配属されたのが、当社のもう一人の副社長である渡辺で、上司の部長が当社代表の平林でした。 当時、会社はJASDAQに上場し、急成長の真っ最中でした。入社当時は350名程度でしたが、数年で1000名ぐらいまで大きくなりました。実力主義の会社で、私は結果を出すことができ、拠点の責任者に就きました。渡辺も同様に活躍していて、彼とは入社以来ずっと親しい間柄です。そんな渡辺と一緒に独立して会社をつくる相談をするようになりました。会社が上場してからクライアントよりも株主に向くようになったので、もっとクライアントに向いてサービスを提供したいと感じ始めたからです。すると、平林も同じようなことを考えていることがわかり、ならば3人で始めようと、2007年に当社を設立した次第です。

デザイングループを、どんな組織にしていきたいと考えていますか？

目指すグループ像は、“中小企業のお客様の課題を解決するトータルソリューションカンパニー”です。ソリューションとして最も効果的なのがWebであると考えているので、Webソリューションを中心に様々な事業をつくり、分社化させていく方針を取っています。“100社・100名の社長”がスローガンです。そして、「デザイングループなら、よりいいものが得られるから安心」と言っていただけるように、サービスの質を高めていきたいですね。 組織としては、家族的な風土をつくっていきたいと思います。目先のメリットで繋がるのではなく、ホスピタリティやチーム愛で繋がったほうが、最終的に大きなものをつくり出すことができると考えるからです。親子関係は無償の愛で繋がれていて、お互いのことを第一に考えて相手のために行動できると思います。それと同様に、クライアントに対しても相手の立場に立って考えられるようになるはずです。その結果、付加価値の高いサービスに繋げることができると思います。

社員に対して、どういった存在になってほしいかという思いをお聞かせください。

より豊かに、より幸せになってほしいと思いますが、そのためにもビジネスというステージにおいて自立できるマインドや能力を身につけてほしいと思います。商品やサービスは、会社が全部用意するというのではなく、自分が必要だと考えるものを主体的にプロデュースしてほしい。そして、“100社・100人”のうちの1人になってほしいですね。資本金は会社が提供しますから、それを使って思い切り自分のビジネスにチャレンジしてほしい。株式会社デザインは、そのために存在しているわけですから。 求職者に対しては、会社が必要とする仕事に取り組んでもらいたいわけですが、経営の考えがどうこうよりも、思い切り自分の考えを実行できる環境を提供できると思います。

大石さんにとって“仕事”とは？

クライアントに対して、単なる満足を提供することに終わらず、真の価値を提供することが大事だと思います。当社の場合、クライアントが欲しいと思いうWebサイトをつくることが目的ではなく、そのサイトで業績を上げることが真の目的、真の価値であるということです。そうなって初めて、結果が自分に返ってくると思います。 そのためには、自分が存在している領域だけに止まっているのではなく、幅広い領域を探求すべきです。そうすることで、それまでバラバラに存在していた点が繋がって線となり、そ、ノウハウとして体系化され、より実効が上げられるようになるからです。

趣味や、オフタイムの過ごし方とは？

小学2年生の息子がいますが、家族でキャンプに行くことが好きですね。山梨や長野のキャンプ場によく出かけます。自分自身も小学生の頃によく親に連れて行ってもらい、楽しい思いをしたので、なるべく連れて行ってあげたいなと思っています。 また、代表の平林が冬はスノボ、夏はウェイクボードが好きでよく社員を連れて行くのですが、私も参加する機会がよくあります。そういったオフの場での経営層と社員とのコミュニケーションも結構ある会社だと思います。