赤城 俊二 常務執行役員　兼　技術人材部部長 1965年生まれ。夢真一筋30年、営業畑で活躍した役員。技術者魂を大切にし、夢真ホールディングスを「建設業界で働く人材の価値を高める会社」にすべく、技術人材部の部長として経験者の中途採用の指揮を執る。建設技術者の40代での転職を歓迎し、在籍技術者に50代・60代で活躍できる場を作り、末永く高待遇で働ける環境整備にチャレンジしている。社員ナンバー94番。

夢真ホールディングスでどんな仕事をしてきましたか？

夢真ホールディングスに入ったのは、今から30年前。会社は創業8年目で、当時はまだ今のメイン事業である建設技術者の派遣業をはじめる前。社名も「佐藤建築設計事務所」でした。私も技術者として入社し、図面を描いていました。私の社員ナンバーが94番で、現在は社員ナンバーが26000を越えています。辞めた人も含む数字ですが、この会社で2万人以上の人と一緒に働いてきたことになりますね。 技術者派遣が社のメイン事業となり、技術者であった私も営業の仕事に回りました。会社がこれまで以上の速度で急成長をはじめ、10年前まで3年と同じ仕事をしたことがありませんでした。それぐらい会社の事業がどんどん成長し、それに合わせて私もあちこちの部署で働きました。営業でいろんなクライアントや現場を飛び回り、子会社の社長も兼務していた時期も。現在は、中途採用を主に担当しています。

経験者採用を大幅に増やす背景は？

在籍技術者1万人を目指して中期計画を立案し、2020年の目標達成に向けて動いています。当社の採用は中途が大半です。現在、ベテラン技術者が約300名在籍していますが、今後2000人にまで増員したいですね。そのためには、年間500人の経験者を採用していく予定です。昔はベテラン技術者の数がもう少し多かったのですが、ここ数年は若手の未経験採用を柱に技術者の数を増やしてきたため、年齢構成のバランスが偏ってしまいました。経験者を積極的に採用して、バランスを少し調整したいです。 業界のリーディングカンパニーとして、当社は施工管理技術者の待遇を改善し続ける使命を担っていると思います。特に、ベテラン技術者に高待遇で働いてもらうことで、若い人材にも夢を与えられます。他社での待遇に不満な人や、建設業界を定年退職した人などに、培った経験を生かす場を提供し、今までよりも稼いでほしいですね。

夢真ホールディングスはどんな会社ですか？

夢真ホールディングスは、営業が強い会社です。技術者のことを考えて案件を取ってくるから、技術者が案件を選ぶことも可能。仮に、派遣先の人間関係でトラブルがあっても、夢真でなら別の現場に変更できるため、活躍の場が失われません。人間同士ですから合う・合わないがあるのは当然。クライアントの言うことが絶対ではないので、会社が間に入って円満に解決すれば済む話です。社内で一度レッテルを張られると、その会社にいれなくなる派遣会社も少なくないかもしれませんが、夢真は再びチャンスを与える会社です。 50代になっても、60代になっても昇給します。いつまでもスキルアップをしてもらいたいですし、できる環境が、夢真にはあります。契約社員なら定年も関係なく、本人が頑張れるだけ働いてもらえます。この業界には、70代でバリバリ働いている人もいます。定年後の人生まで見据えた働き方を手に入れてください。

夢真ホールディングスをどんな会社にしたいですか？

夢真を建設業界で働く人材の価値を高める会社にしたいと思い、私は営業に転身しました。当社の営業はみんな技術者のことを理解し、彼らをリスペクトしています。技術者の価値を高める、それが夢真の役割だからです。 派遣会社である当社は、一般に技術者の価値を落とす会社に見えるかもしれません。しかし、時代の流れもあって、技術者の価値を高められる会社になるために通らなければならない道でした。最初から技術者の価値を高めるために動いていたら、達成できない目標だと思います。ナンバー1になったからこそできると確信しています。 派遣業がまだない時代は、建設業でも「請負」「出向」「委託」などの契約形態でした。派遣スタイルが主流となり、当社も自ら派遣業を名乗っていますが、技術者魂を失ってはいけないと思っています。時間を切り売りするのではなく、技術を持って成果を上げて報酬をもらう、そんな心意気を失ってほしくないですね。

普段の生活で大切にしていることは？

睡眠は大事です。昔は公私ともに忙しく夜更かしすることもありましたが、ここ数年はちゃんと寝るようにしています。一日7時間は必ず寝ていますかね。「年を取ると寝られない」という声も耳にしますが、それは自分で暗示をかけてしまっているだけ。「寝よう」という意思を持って、規則正しい時間に寝るように心掛ければ、年齢を重ねても寝られるもの。睡眠時間が足りないと早死にしてしまいます。 仕事ができる人は、睡眠もちゃんと取れる人だと思います。育った時代もありますが、昔は寝る間を惜しんで働くのが「デキる人材」だと思っていましたが、睡眠が不足すると高いパフォーマンスを発揮できません。だから、仕事に集中して結果を出せるのは、自分の生活リズムもコントロールして睡眠時間を確保し、パフォーマンスを高められる人なのではないでしょうか。