代表取締役　川口 綾広氏 1981年静岡県出身。高校中退後、実家の飲食業の手伝いから、バーテン等いくつかの仕事を経験。東京で飲食店の店長等を経験したのち、PCを学ぶため1年帰郷。再上京して、都内の情報通信サービス業で働く。その後、数社での勤務を経て、2012年に株式会社CUEの代表取締役に就任。奥様は地元・静岡に居住するという「単身赴任生活」を続けながら、日々奮闘中。

これまでの経歴について、教えてください。

私の地元は静岡なんですが、実家で飲食業を経営していることもあって、バーテンとか店長とか、いろいろやりましたね。最後は東京で飲食店のマネージメントをしていました。 でもあるとき「いつまでも飲食業を続けていけるのだろうか」と感じることがあって、突然「辞めて他のことをしよう」と思い立ったんです(笑)。そこで注目したのがパソコン。これからはパソコンのひとつくらいできないとダメだろうと、実家に帰って自力で1年勉強。その後、再度上京して、ネット関係の情報サービス企業にバイトのような形で入りました。 その会社で「ネット関係もビジネスとして大きいぞ、儲かるぞ」と気づき、インターネットやITで食べていこうと思いました。じゃあ、何をしようかと。システム？デザイン？広告？いろいろ考えて、広告をマスターすれば良いんじゃないかと考え、その道に進んだのが今に繋がっていますね。

CUE代表就任のいきさつと、当初苦労されたことは？

情報通信サービスの会社の後、2社ほど転職をしました。営業的な仕事や、メディアの広告枠を買ってお客様に提供するような仕事などをする中で、個人的にお世話になっている方から、あるとき「出資している会社に入ってくれないか」と打診されたんです。それが現在のCUEですね。 当時CUEは、ビューティーやファッション関係の広告をメインにしていたのですが、正直上手くいっていなかったんです。そこで、広告事業の経験者でもある私が立て直しのために入ることになりました。 もともと投資が好きでしたし、投資助言業のクライアントにあてがあったので、方向転換すればやれるという自信はあったのですが、なにしろ毎月赤字を垂れ流している会社。しかもアイディアはあってもすぐお金になるわけではありませんからね。半年から1年くらいは大変でした。今ではおかげさまで、社員や関係者全員で海外に社員旅行にいけるくらいに実績を出せています。

川口さんにとって「仕事」とはなんでしょうか？

人生のうちに得たいものって、人それぞれですよね。仕事で手に入れられるものといえば、やっぱり「富と名声」だと思うんです。私はあるとき、富は利益だけを追求すれば一時的に得ることはできるだろうけれども、名声を得るには一日二日では絶対に無理で、これこそ努力が必要だと思ったのです。 富はもしかすると楽に、一瞬で得られるかもしれない。ところが、名声は苦い思いを繰り返し、努力をし続け……それでも得られるかは難しい。だからこそ、名声を得るための努力は続けなくてはならないと思っています。 そこで、仕事です。名声を得るためには「信頼」が何よりも大切。具体的には「顧客満足」を得ること。ここが肝心だと思っています。当社の広告では、大手ほどの集客数はないかもしれませんが、集客したユーザーが成約する率は非常に高いとクライアントから信頼をいただいています。そうした「信頼」を積み重ねることこそ、大事な仕事なのだと考えています。

余暇の過ごし方について教えてください。

会社は土日祝が休みなのですが、私の場合、土曜日は個人的に事務所に来て、何かひとつでもメディアを作る作業をしていますね。自分で手を動かしていないと落ち着かないんです。もちろん、最新動向を知るというような意味もあります。 日曜日については「休もう」と決めています。地元静岡に妻がいますので、帰ってゆっくりすることも多いですね。まとまった休みが取れたら、海外に行くことが多いです。最近では香港やタイに行きました。ちなみにこのインタビュー翌日にはハワイに行きます(笑) ほかには、社員を誘って釣りにいくこともありますよ。

社員のモチベーションを保つうえで気を遣われていることについて教えてください。また、読者へのメッセージもお願いします。

会社の業績によって、ここまでの水準までいけたら全員で「海外旅行に行こう」、「家賃補助を支給する」、「賞与を倍にする」等、チャレンジし続けられる環境は用意しています。 あとは、ちゃんと遊ぶことでしょうか。よく遊び、よく働く。 今年1月にはメンバーみんなでマカオに行って遊んできました。 そういう「息抜き」をすることも大事だと思いますね。 当社は少人数で、業界的にも特化した会社ですが、それだけにおもしろいこともたくさんありますので、ぜひチャレンジしてください。株式のマーケットにおいて個人投資家が外資に負けている実情をひっくり返す武器を一緒に作りたいと思っていますので、頑張りましょう！