代表取締役社長　鈴木 昭彦氏

創業の経緯と、どんな会社をつくろうと考えたかについて、お教えください。

1996年に大学を卒業し、父親の経営する建設会社を継ぐために入社しました。ところが、当時は建設業界が不況で苦しんでおり、自分がこのまま続けるべきか思い悩んだのです。そんな時に世の中を見回してみると、「Windows95」が登場してパソコンが一気にブームになっていました。そしてインターネットも登場し、その可能性に「ネットしかない」と感じたのです。父親に断りを入れ、ITベンチャーを創業しました。 独立を決心し、2000年にホームページ制作会社として当社を創業します。その時は「新しいことができる会社」にしようと考えました。世の中にないものをつくり、世の中に広めてNo.1になろうと決めたのです。今でも、Webコミュニケーションで最も多くのユーザーを擁するNo.1の会社になることを目指しています。 当社は現在「J-ウィジェット」というオリジナルサービスを展開しています。これはZendeskというプラットフォームの上で稼動するサービスですが、いわばAppstoreというプラットフォームで広まったLINEのような位置づけにあります。Zendeskという素晴らしい世界観の上で稼動する「J-ウィジェット」を、WebコミュニケーションのスタンダードとしてNo.1のサービスにしたいと考えています。

フォー・フュージョンとして目指す組織像をお教えください。

CEO、CTO、COOによる営業系、技術系、管理系の軸をしっかり立てて、その下にユニットを増やしていくイメージで成長させていきます。 組織運営のイメージとしては、常に自由であること。しかし、自由ほど難しいものもないと思っています。その裏には“責任”がついて回るからです。責任感に裏打ちされた自由さをもって、各自が主体的に動いてもらえるような組織運営をしていきます。

鈴木さんの“仕事哲学”とは？

独自につくった座右の銘があります。“考古造新”、古きを考え新しきを造るという意味です。古いものにはいいものがたくさんありますが、そういったものを常に念頭に置きながらも、新しいことを考えることを仕事の基本スタンスに置いています。 例えば、商標登録を取った「オンライン接客」という言葉。グローバル化が進展し、どんどんボーダレス化していくと、日本は何で世界と戦えるのか、日本の強みは何かがおのずと突き詰められるでしょう。私は、“おもてなし”のような精神でしか勝てないのではないかと思っています。だからこそ、その精神をオンラインで発揮させることで最強の接客ツールにできると考え、商標登録したのです。まさに“考古造新”の典型例だと自負しています。

社員にどういった存在になってほしいか、思いをお聞かせください。

どこに行っても“食いっぱぐれない”人になってほしいですね。つまり、どこでも通用する考え方やスキルを擁する人材ということですし、それを当社は提供できるということです。 これも「オンライン接客」ですが、商標登録が取れたということは、それまでそんな言葉や概念が流通してなかったからです。新しいことの始まりは、すべて“非常識”です。それが世に出て少しずつ知られ、人々の支持が広がると“常識”になります。つまり、大事なのは“非常識”をいかに見つけるか。その姿勢やスキルは当社で身につけられますし、どの会社も渇望しているものではないかと思っています。

趣味や、オフタイムの過ごし方とは？

サーフィンが好きで、もう25年続けています。毎週、海に行ってますよ。それと、山を走るトレイルランニングも好きです。基本的に体を動かすことが好きですね。だからこそ、スマートワークが重要だと思っています。モバイル端末とクラウドツールを使って、ビーチで商談することもありますよ（笑）