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インタビュー画像代表取締役 横山 裕之氏 2005年の入社以降、一貫して営業畑を突き進み、エンジニアと共に事業・サービスの礎を育てる。2008年から取締役を務め、2014年に現会長(創業社長)の里 優氏より指名を受け、代表取締役に就任。現在は引き続き営業の一人として現場の業務を行う傍ら、里氏が築き上げてきた経営基盤を継承し、次世代の企業を築き上げる取り組みを行っている。

どのような経緯を踏み、代表取締役に就任したのですか?

実は私、技術とはまったく関係ない営業畑を歩んできています。医薬品卸業ほかの営業を10年ほど経験した後、ソフトウェアベンダーへ入社しました。そこで開発・販売していたのが、現在は地層科学研究所の主力製品となっている地盤の数値解析ソフトウェアでした。札幌支店にてゼネコンや建設コンサルタントへ解析ソフトウェア(パッケージ製品)を販売する営業に携わっていました。しかしながら、札幌支店が閉鎖することになり、同社を退職しました。 当時、PC操作が苦手だった私は、PC操作を学ぶ学校に通うことにしました。授業が隔日だったため、空いた日にアルバイトを探していました。そんな中、前職で私の上司にあたる方の紹介で出会ったのが里社長(当時)で、「週2日、うちの札幌事務所の電話番をしてくれないか?」と声をかけていただきました。好都合なことに、私が前職で販売していた数値解析ソフトウェアの権利を地層科学研究所が取得していたので、気後れすることなくアルバイトとしてお世話になりました。その後、「うちで一緒にやってみないか?」と里に誘われ、2005年に当社に入社しました。 入社後は技術営業として、里をはじめ、社内のエンジニアと共に製品づくりやお客様の開拓に取り組み、皆で企業づくりを行ってきました。2008年からは取締役を兼務し、2014年に会長から「経営のバトンを渡したい」と相談され、代表取締役を務めさせていただいています。

代表取締役として、大切にしていることは何ですか?

将来的にどんな方向性を目指すにしても、社員を中心とした思考でありたいと考えています。社員が気持ちよく能力を発揮し、最高のサービスを届けることが、お客様の満足につながるのだと思います。一人ひとりの持つ能力を最大限に引き出せる環境を作ることが大切なのではないでしょうか。私が一方的にルールや制度を決めるのではなく、社員の「あれがしたい」「こんな仕組みが必要」という声に耳を傾け、一つひとつ取り組みを形にしていきたいですね。 私はエンジニアではありませんから、一人ではサービスを提供することができません。一人の営業として、今まで何回もエンジニアの知恵と技術に助けられてきました。一緒に成長してきたエンジニアと共に、これからも一致団結して最高の製品・サービスづくりに取り組んでいきたいです。

代表取締役に就任後、社員の皆さんとはどのように関わっていますか?

企業の代表になったわけですから、経営者としての責任は背負って社員と向き合っています。だからといって、普段のコミュニケーションが変わるわけではありません。日々交わしている会話はこれまでと同じです。苦楽を共にしたもの同士という関係性でしょうか。経営と現場の距離は近く、普段の会話の中で、思ったことは何でも気軽に言い合える間柄です。 当社では、お互いを役職ではなく名前で呼び合う風土があります。私も会長と話す際には、里さんと呼びます。社員のみんなも、私のことを社長とは呼びません。これは会長が創業期から個が尊重しあうチームを築いてきたカルチャーが脈々と続いているのだと思います。 仕事を離れての交流も盛んです。よくみんなで誘い合って食事にでかけます。社内イベントなども割と活発に行っている方だと思います。最近も数名の社員と42.195キロのリレーに参加してきました。今度は得意先と野球の試合をやる予定も立てています。

今後どのような企業づくりを心がけていきたいですか?

私たちは、楽しくおもしろく仕事をすることを基本理念の一つにしています。今後も引き続き、社員一人ひとりの個性や強みを最大限に発揮し、自由に仕事ができる組織づくりを心がけていきたいです。 私はこの企業で大切な仲間と巡り合い、サービスの大部分を自分たちでつくってきました。その過程において、特に主力メンバーたちとは長らく苦楽を共にしてきています。 前例がないことにチャレンジする過程では、当然ながら意見がぶつかり合うこともありす。お客様から高度な要望を受け、トライ&エラーを繰り返しながら困難の壁を乗り越えてきたことも多々あります。こうした過程を経て得た経験は、私を含め、みんなにとっても貴重な財産だと言えます。 培った技術・ノウハウを私たちだけの代で絶やすわけにはいきません。自分たちが大好きな企業の長期的な発展を目指し、今まで積み重ねてきた財産を次の世代につないでいくことも、今後の企業づくりの重要なテーマではないでしょうか。

これから新しく入社する方へのメッセージをお願いします。

当社は決して大きな組織ではありませんが、すばらしい技術と知識を持った仲間がたくさんいます。社外の一流の専門家と一緒に仕事をするチャンスもあります。面白い仕事がしたいと思っているエンジニアであれば、きっと刺激的な環境ですし、どんどん新しいことにチャレンジできる企業だと思います。堅苦しくて旧態依然とした上下関係は抜きにして、「私たちと一緒にやっていきましょう」と伝えたいですね。 また、新しく入社する方には、サポーターではなく、パートナーとして頑張ってほしいという思いがあります。現在リリースしている製品・サービスも、決して完成しているわけではありません。もし必要であれば、『Geo-Graphia』をゼロベースで作り直してもいいと思っています。 新しいソフトウェアのプロトタイプを開発したいと思えば、どんどん私に相談してください。可能性を秘めたものであれば、可能な限りバックアップします。

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