代表取締役 兼 CEO　影山 潤氏

略歴をお教えください。

中学時代に地理の授業で熱帯雨林の環境破壊を知り、強いショックを受けて林業に関心を持ちました。そこで、宇都宮大学の農学部森林科学科に入学します。父親が北欧製のキッチンや建材を輸入する商社を経営しており、当時から自分もいずれは木に関わるビジネスで起業したいとの思いがありました。卒業後は修業のために建材の専門商社に就職し、3年ほど営業に従事します。その後、後継のためではなく、経営者の仕事を間近で見られる環境を求めて父親の会社に転じました。税理士との打ち合わせに同席したり、経営者の会合に出席してある程度の勉強はできましたが、実際は自ら経験し切りひらいていかないとそうそう経営の勉強はできないと実感しました。 会社が取引先の都合で在庫を抱えたとき、その処分を任されたことを通じてロフト用のはしごに市場ニーズがあることを知ります（企業詳細タブ参照）。その後、父親からの後押しもあり2014年3月、ECサイトの販売に特化した株式会社ベストワンを設立し、独立しました。

起業して、実現できたこととは？

ロフト用はしごという、小規模のニッチ市場ではありますが、起業して一つの流れをつくることはできたと自負しています。この流れは今後、もっと太くしていきたいと思っています。 会社組織をつくり従業員を雇用しました。今後、当社に共感する人をどれだけ集めていけるかが問われていると思っています。つくり上げていきたいのは、“ブラック”の正反対である残業なしのオープンでフラットな風土。そこに向けて、初めの一歩は踏み出せたと思っています。

社員に対して、どんな存在になってほしいか、どんな人生を過ごしてほしいかといった思いを聞かせてください。

これから入社する方を含め、当社は2社目以降という社員ばかりですが、以前の会社に比べて単純に当社で働けてよかったと思ってもらいたいですし、そういう会社にしていきたいと思っています。そのために、社内環境の改善や福利厚生面は充実させていきます。 一方、社員の成長を考えて、早くから事業部をつくり責任者に就いてもらっています。そして、できるだけ社員に前面に立って業務に取り組んでもらいます。私が前面に出てワンマン的に仕切れば早いかもしれませんが、それだと失速しない代わりに成長もできず、何も変わらないと思うからです。社員が主役になって成長し、しかるべくポジションに就いてしかるべく報酬が得られるようにしていきたい。最終的に私はそんな社員をフォローする役割に徹したいと思っています。

影山さんにとって、仕事とは？

全ての根幹にあるもの、と思います。私の場合、子どもがいて、育てるためには稼がなければなりません。家族を持つ社員もいます。ですから、仕事を最優先に考えています。プライベートの時間も多く取っていますが、体は休んでも頭では自然と仕事のことを考えていることが多いですね。ビジネスを考えるのは好きなので全く苦ではありませんが。ただ、家庭に仕事を持ち込まないようにすることが悩みではありますね。妻も自社で働いているので、理解はしてくれていると思いますが。 私は、興味関心のあることはまずやってみて、気に入ったものはとことん突き詰めるタイプです。中学高校とバドミントンをやっていましたが、ソフトボールやアウトドアにも手を広げました。また、高校のマラソン大会で1000人中3位に入賞して、走ることが好きになり、学生時代に箱根駅伝に出たいと関東学連選抜を目指しました。2年次の終わりにケガをして陸上は諦めましたが、ニュージーランドに5週間語学留学して多くの刺激を得て就活に移りました。そのようにいつも何かに打ち込んでいて、そんな姿勢が仕事の原点になっていると思います。

趣味やオフタイムの過ごし方とは？

以前はゴルフが趣味でしたが、子どもが産まれてからは家族と過ごす時間が多くなりました。 空いた時間で投資の勉強やネットショッピングをして、ストレス発散しています。 最近はマラソン大会のために空いたときにランニングしています。