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インタビュー画像代表取締役 最高経営責任者(Chief Executive Officer) 江端 一将氏 鉄鋼会社、金融系の情報配信会社を経て、Odd-e Japan立ち上げに参画。アメリカ人のパートナーと共に日本で最初のスクラムコミュニティを作るなど、スクラムの普及に努めてきた。スクラムに関する国際的な団体、ScrumAlliance®が認定するスクラムトレーナーの資格を有し、現在、認定トレーナーの団体であるTACのアジア地域のリーダーも務め、普及と後進の育成も担う。

そもそもスクラムって何ですか?スクラムを知ったきっかけも含めて教えてください。

「スクラム」はチームが自律的に動き、問題や課題、置かれている状況をより早く検知するためのフレームワーク(ルール集)の名前です。 私は鉄鋼会社で働いている時に、自分が責任者を務めていたシステム開発のプロジェクトでスクラムを導入してみようと思ったのが、スクラムとの出会いです。その頃は、世界的にまだスクラムはほとんど知られていませんでした。 このとき私が任されたのは、社員だけでも3000人、協力会社や、さらにその協力会社まで含めると5000人から1万人ほどの規模になるような大きなプロジェクト。 システムだけでなく、ハードウェアにも関わるものでした。 あまりに大きなプロジェクトでしたので、小手先の手法や現状のやり方では成果はでないと感じていました。 「さあ、どうしようか…」と。 色々模索した結果、先人の知恵を借りようとアメリカに行き、そこで得たご縁でスクラムを本格的に勉強し始めました。 実際に自分のプロジェクトでも導入し、結果 5年間の予定だったプロジェクトが 2年半で完了し、世に出せる状態となりました。

すごいですね、そんなに大きなプロジェクトを任されるって、相当大変だったのでは。

そうですね、社内で初めて「スクラム」を導入しようとした時なんて、全くうまく行かなかったです。 説明やミーティングをしていても、トイレに行ったきり帰ってこない人や、内職している人ばかり。 スクラムは現状を明らかにするために「見える化」をとことん行っていくのですが、自分で考えて動くことが増えますし、職人気質であればあるほど、 「なぜこんなに手間や時間をかけて、自分の仕事を見える化しなければならないのか」と、自分が疑われているような感覚に陥るのだと思います。 そういった背景からみんな馴染みきれず、しばらくすると反対する人達がみるみるうちに増えてしまって…。ただその方達の気持ちも分かるんですよね。導入しようとした本人である私でさえ、最初は半信半疑でしたから(笑)。 ただ反応を見せてくれるということは、興味があってこそだと思っていたので、当時の自分はただただそういった状況をできるだけ俯瞰しながら、現場の方々の「(不満の)聞き役」に徹していました。 一方で、「習って正しいと思ったことを実践できない自分」がものすごく歯がゆく、自分自身の未熟さをじりじりと噛み締めていました。 そんな中、お客様に大きな迷惑をかける重大なミスが発生してしまいました。 当時の私はメンバーを責めたくなる気持ちを抑えて、プロジェクトの責任者としてお客様に謝罪しに行きました。 なぜ責めたくなるのかというと、失敗したことよりも、「スクラム」という方法論を反対することに執着するあまり、お客様にご迷惑をおかけしてしまったからです。 一方メンバーの方も、謝罪しに行く私をみて、「何かを変えなければ」という気持ちになったのだと思います。 私も伝え方が悪かったと反省し、改めてメンバーに「1週間ごとに結果をみたい。方法は問わない」ということを伝えました。 この出来事をきっかけに、「失敗を事前に検知する方法論」について、より真剣に考えるようになりました。 信じられないと思いますが、反対していた方々は、最終的に熱狂的にスクラムを推進する立場になりました。 本当に強いチームになりました。そこから社内での普及は非常に早かったです。 興味を持ったり、共感し始める人も増え、軽く100チームぐらいはすぐにこの方法を採用していった記憶があります。 しばらく経つと、新たな苦難がありました。 スクラム利用者が社内で1000人を超える時、150チームぐらいでしょうか、 「何をやってもうまくいかない時期」がありました。 例えば大きな障害を起こしてしまって、メンバーに大残業を強いることになってしまった時。 どこかで持っていた過信や気の緩みが、そんな結果を引き起こしたのだと思いました。 メンバーに大変な思いをさせてしまったことや、自分の役割を全うできていないことが、どれだけ重大な過ちに繋がってしまったか…骨身にしみましたね。 そういうことを繰り返しながら、現場のメンバーの方々と地道に努力を重ねた結果、なんとか2年半でサービスをリリースすることになった、という感じです。

やはり相当なチャレンジと苦悩をご経験されているんですね。新たなことに挑戦する原動力って、どこにあるのですか?

そうですね・・未来は自分で創るものだという信念を持っています。 その信念から、関係者の笑顔や笑い声が増える未来を想像し、現状を近づけようという想いが原動力になっています。 現状に満足していては、関係者の笑顔や笑い声は増えません。しかし、新しい事に挑戦してもすぐに結果を得る事はできませんし、関係者の笑顔や笑い声が増えるとは限りません。 なので、関係者と一緒に現状を未来に近づける過程も一緒に楽しむようにしています!そうすれば、笑顔や笑い声が増えますよね(笑)

そして今、Odd-e Japanの立ち上げを経て、自社プロダクトの開発に挑戦中なのですね!

はい。Odd-eの業務ベースは、製品開発を行っている企業様の組織改善や開発支援をさせていただくことなのですが、実際に自分たちでもみなさまのお手本となるようなチーム作り、製品作りをしたいと思い、6年前に株式会社 Pastoral dogを立ち上げました。 Odd-eグループの中でも日本に続き、タイなどいくつかのリージョンで同様の取り組みがはじまっています。 グローバルのOdd-eグループでは年に2回、一週間ほどの日程で集まり、交流の場を設けています。シンガポール、中国、韓国、フィリピン、タイ、アメリカ、オーストラリア、オランダと各国の持ち回りで、来年は日本で開催します。 一週間みんなで議論するのですが、各国のOdd-eとも切磋琢磨しながら、みなさまのお手本となる世界一のチームを作りたいですね。 チーム運営とともに、もちろん成果物であるプロダクトも伸ばしていきます。 日本だけをマーケットとは捉えていません。アメリカをはじめ、海外の方たちの理解も得られるものを造り、勝負していきます。 今、手がけている『人事カルテ』のほか、近い将来は、農業に関するサービスを打ち出し、国内外で勝負をかけていきます。日本と他国でニーズが異なるなら形を変えるなど、素早く課題を発見して、柔軟に解決することを実践しながら、世界中の方々にどう貢献できるかを、メンバーと一緒に考えていきたいと思っています。

最後に、社長の仕事観とこれから入る人へのメッセージをお願いします。

私はどちらかというと、仕事は「挑戦する場所」であると考えています。 挑戦って、お客様先だと推進することが難しかったりするんですよね。 「(何かを失いたくないから)失敗しないで。だから依頼した。」と言われることが多いんです、意外と(!) 私は、もし何かに失敗したとしても、「何かを失う」という概念はないんです。なので、大いに「挑戦したい」んです。挑戦する事こそに、意義があるというか。 そのなかで仲間とともに目標に向かって進み、一緒に喜ぶ時間をできるだけ多く持ちたい。それが私の仕事観です。 チームはまだまだ発展途上です。でも集まったメンバーはみんな、このような取り組みをおもしろいと思ってくれていて、共感して来てくれました。 正直なところ、私一人でも仕事をしようと思えば、できます。でも、一人ではできない「大きな挑戦」が、メンバーとなら出来る。 今のメンバーは全員、役職として「CXO(何かの責任者)」がついています。それは、その役職を全うしようとする気概や、実際行動に移せるレベルを持ち合わせているからこそ、なせる仕組みだと思っています。 どこにもっていっても恥ずかしくない、リスペクトできるメンバーです。 こんな会社ですので、役割は違えど、上も下もありません。なので自発的に動き、会社という場を利用して挑戦し、自己成長したいと思う方が、当社の空気に合うのではないかな、と思います。 ぜひ一緒に、Odd-eという船の舵を切っていきましょう!

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