取締役　ニアショア総合サービス事業 本部長　宮津 信之介氏

まず、略歴からお教えください。

北海道大学経済学部を卒業後、上京しSBIグループに入社しました。3年間、モーゲージローンの審査や事業企画に従事します。その中で住宅ローンシステムのリプレイスに関わり、リーダーとして完成させる経験をしました。これでシステム開発の面白さに目覚め、独学である程度プログラミングを習得したのです。転職を考えたところで東日本大震災が発生し、これを機に帰郷を決め、当社に転じました。 入社後、エンジニアとして2～3年、開発を手掛けました。しかし、自分の趣味で楽しく読める本が、技術書ではなく経営学や伝記などに偏っていたため、エンジニアには向かないのでは？と考えるようになりました。マネジメントの道に進もうかと考えた折に、「ゲーム事業をやらないか？」と坪井に声をかけてもらったのです。入社時からデータ分析には興味があったので合意し、2014年に提携先である東京のマイネットに出向しました。幸い適性があったのか、ゲーム事業にスムーズに順応することができ、札幌から社員を呼び、新規採用もして事業を拡大させていきました。 事業は順調に拡大し2015年12月にゲームサービス事業部として独立、責任者に就任しました。2016年6月には取締役に就任し、ビジネスソリューション事業も統括するようになり、現在に至ります。 大学で経済学・経営学や管理会計を学び、SBIでは経理や財務、簿記なども自分で勉強していたので、企業経営にはすんなり馴染めていると自負しています。

マネジメントの上で心がけていることとは？

ゲームサービス事業においては、複数のタイトルを束ねるプロデューサーの下で、タイトルごとに責任者であるディレクターを任命し、収益拡大のミッションを担ってもらっています。それぞれのタイトルをどのように運営するかはディレクターが決めるわけですが、その際に「楽しい雰囲気で、そのゲームのことを好きになってやってほしい」と要望しています。自らがユーザーと同じ立場、同じ目線になれなければ、ユーザーの気持ちはわからないからです。また、創造性は開放された状態でなければ発揮することは難しいので、大きくハメを外すようなものでなければ、楽しい雰囲気を尊重して業務中の雑談など見守っています。

社員にはどういったキャリアを歩んでいってほしいと考えていますか？

個人的な考えになりますが、私は転職という選択をポジティブにとらえています。5年～10年程度のスパンでの転職は、会社に依存しない実力がつき、本人の成長につながると考えています。もちろん、私の立場としては自社の社員には当社に在籍し続けて活躍してもらいたいと考えていますが、転職されたとしても、それを機に転職先といい関係がつくれればメリットもあると思います。 そのうえで、社員が当社のゲーム事業の仕事を通じて学んだことは、どこでも役立つものだと考えています。ゲーム運営の仕事はデータを分析して数値に基づいて合理的な判断を行い、施策のPDCAを回すことが基本です。これからの時代、あらゆるものにデータが付随してくるので、この基本はどの業種業態でも当たり前になると思っています。また、当社は急成長中であり、未経験者にもチャンスを与え、できる人は責任あるポジションにどんどん登用していきます。キャリアに“箔”をつけることも可能だと思っています。

趣味やオフタイムの過ごし方についてお教えください。

海外旅行が好きで、これまで10カ国以上に行きました。なかでも、学生時代にチュニジアにアラビア語の語学留学に行ったことが強く印象に残っています。その前年にインドに行った時、日本とは文化的に大きく違う国のほうが面白いと感じ、最も違うのはアラブの世界と考えて留学先に選びました。それ以外では、休日などはもっぱらゲームを楽しんでいますね。

最後に、今後のビジョンや目指す組織像と、求める人材にメッセージをお願いします。

まずは北海道でNo.1のゲーム会社になります。そうなることで、社員や家族にもっと胸を張ってもらえると思いますので。その後は、ゲーム運営の世界でさらに上のステージを目指していきたいと思っています。 当社は北海道の会社ですが、ゲーム運用の知見やノウハウは東京のゲーム会社にも劣らないレベルであると自負しています。当社にはUターン・Iターンして入社した社員が大勢いますが、みんな仕事を通じて北海道の発展を応援したいという思いで入社しています。 そんな思いを共有しながらゲーム運用の経験を活かして働きたいという方には、ぜひアクセスしていただきたいと願っています。