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インタビュー画像代表取締役社長・医師 石松 宏章 氏 東京医科大学医学部時代に学生医療支援NGO-GRAPHIS-を立ち上げ、300名の大学生のリーダーとして活動を牽引。総額2,000万円をカンボジアに寄付し、無医村に小学校と診療所を建設した。その活動の内容を記した著書『マジでガチなボランティア』(講談社文庫)は映画化され、ハリウッド映画祭「LA EigaFest2011」で最優秀長編部門賞を受賞するなど、大きな注目を集める。 卒業後は、東京女子医科大学病院で研修医会長を務め、2012年に沖縄の民間病院に内科医として赴任。2013年11月にDr.JOY株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。

医療×ITという分野に興味を持ったきっかけを教えてください。

学生時代に、カンボジアでの活動などを通して途上国のさまざまな医療問題に触れてきました。途上国では医療保険制度が整っていないため、病院で診療を受ける際には医療費を全額自己負担しなければなりません。なかには破産してしまう人すらいます。病気にかかった場合はまず薬局に行き、それでも治らなければ初めて病院に足を運ぶというのが当たり前の世界なので、途上国では田舎町のどんなに貧しいところにも必ず薬局があります。薬局がクリニックの役割を果たしていて、薬剤師が患者の症状を聞き薬を処方するのです。 そこで私は、ITの力でこの業務をサポートできるのではないかという想いに至り、タブレットの活用を考えました。タブレット上で患者の症状を一つひとつ選んでいくことによって、最終的に最適な薬がレコメンドされるという仕組みのサービスです。 インドでのフィジビリティスタディも経て、このタブレット診療の事業化を考えましたが、途上国でのビジネス特有の賄賂の問題などにも直面し、到底一人でできるような事業ではないということが分かりました。結局、自分がもっと成長なければ成し遂げられないと判断して断念したのですが、この過程のなかでITを活用したサービスづくりや「医療×IT」という分野により強い興味を持つようになりました。実はこの数年後に同じようなサービスが登場していますが、マーケットもニーズも確実にある領域なので、いつかあらためてこのサービスにも挑戦したいと思っています。

ご自身が現役の医師であるからこそ実現できていることは何かありますか?

自分自身が医療の道を歩んできた経験をサービスに落とし込めるのは、ひとつの強みだと考えています。例えば、私は大学時代にいろいろな診療科を渡り歩くなかで、スタッフの方の名前と顔が一致せず声かけをしづらいと感じていたことがあります。ところが、ある診療科に行った際に、看護師の顔写真と名前が全てナースステーションに貼られているのを見ました。さまざまな人が出入りする病院において、顔と名前が一致することは非常に大事です。院内のスタッフをはじめ院外も含めた顔の見えるコミュニケーションが重要だということをあらためて感じ、我々のSNSのサービスにおいてもユーザーの顔写真を登録してもらう形にしています。 今でも現役の医師として働いているため、もちろん病院の先生たちの直接の声を聞く機会は多いのですが、ユーザーから言われたからといってそのまま機能を追加することがベストとは限りません。 こういったサービスでは往々にして機能が盛りだくさんになってしまうことが多いのですが、自分なりのロジックで医療現場に本当に必要な機能だけに絞り込めるのも、医師を続けながら3年にわたってプロダクトの開発に深く携わってきた自分だからこそできることだと考えています。

「Dr.JOY」というサービスが目指すところについて語ってください。

実は医療の現場ではスタッフの離職率が非常に高く、その最も大きな原因となっているのがコミュニケーションの問題です。特に大病院ではさまざまな職種の人が働いているため、各部署の情報に隔たりが生じやすく、コミュニケーションがうまくいかなくなり、だんだんと不満の声も大きくなります。その結果、チームワークが機能せず、スタッフが辞めてしまうのです。そこでまた高いコストをかけて新たなスタッフを採用しトレーニングをしても結局退職してしまい、教育する側のモチベーションも下がり、ついには長く勤めてきたスタッフまでが辞めてしまうというような悪循環が起きます。情報共有を支える仕組みがないことが、この問題の根幹だと考えています。 我々は、「Dr.JOY」というサービスを通して、医師だけではなく看護師や介護士・薬剤師など医療に関わるスタッフのコミュニケーションを軸に病院の諸問題を解決していきたいと考えています。これは医療業界全体にとっても価値のある活動だと信じています。 当社の「JOY」という名称には、「スタッフが生き生きと働く病院に生まれ変わってほしい」という思いを込めています。大病院だけでなく小さな診療所まで、人間関係が良好でアットホームな病院を日本中に広げていきたいと本気で考えています。

社員にはどんな存在になってほしいですか?社員に対する思いを語ってください。

20代以上は人生のほとんどの時間を仕事が占めるとよく言われますが、私自身は仕事を仕事と思っていないところがあります。昔からITを活用した効率化について考えているだけで楽しかったですし、自分のやりたいことやワクワクすることを実践してきたという感覚です。もちろんメンバーにもストレスのたまるような生き方はしてほしくないですし、やりたいことをやってほしいと思っています。 学生時代に組織をつくって活動していた頃から、やはり「理念を共有すること」は非常に大事だと実感してきました。組織の全員が同じ方向を見て、みんなでひとつのゴールを目指してサービスをつくっていくという感覚は大切にしたいと考えています。 医療は社会を支える重要なインフラです。自分たちのサービスが医療従事者のパフォーマンスを最大化させることによって、最終的には患者さんに提供される医療がより良いものになると信じています。間接的ではありますが、そこに貢献できる社会的な意義というものも感じながら、楽しく仕事をしていきたいですね。 一筋縄ではいかないこともたくさんあり、実現に時間もかかると思いますが、お互いに信頼し合って熱意をもってトライ&エラーを繰り返しながら、みんなで成長していければと思っています。

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