人材開発課リーダー 島沙代子

御社のビジョンを教えてください

ハルメクは、雑誌『ハルメク』の前身である『いきいき』の創刊とともに、20年ほど前に生まれました。書店では販売していないので、ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、定期購読誌の発行数としてはかなり大きなシェアを誇っています。 会社設立当時は、女子高生やOL向けの雑誌やサービスが主流で、シニア女性をターゲットにしたメディアやビジネスはほぼゼロ。 しかしシニア層は今後拡大し続け、経済を回していく存在だと見込んでブルーオーシャンに飛び込んで以来、私たちはリーディングカンパニーとして市場を切り開いてきた自負があります。 そんなハルメクも、コアターゲットの世代交代や社会情勢の移り変わりに向けて、改めてペルソナを見直す時期が到来し、第二創業期を迎えました。 そこで、これからどんな人にこの雑誌を読んでほしいか、社員全員で悩み議論を続けました。 そして2016年春に出した結論が、「知的でアクティブで、子育ても介護もひと段落し、人生の第3ステージにいる女性をハッピーにしたい」ということです。 ハルメクはこれからも、心が瑞々しく余裕ある女性が、よりよく生きることを応援するとともに、そんな女性を目指すバイブルでありたいと思っています。

御社の社風や特色ある制度などあれば教えてください

社員数は150名、パートタイマーを含むと250名程度で、男女比は4：6、平均年齢は約40歳。 少数精鋭ならではのフットワークとベテラン揃いならではの落ち着きとプロ意識を兼ね備えた会社です。 事業がら、食品のプロ、化粧品のプロ、アパレルのプロや、ライター編集職のプロ、マーケティングのプロなど、とにかく各分野のスペシャリストが多いのも特徴です。 中途入社のメンバーも多く、様々な文化が入り混じった、まさに「ごった煮」な社風です。 そんな当社の合言葉は、"ACT"。 「Action」「Challenge」「for the Team」の頭文字を取ったもので、個々の主体性とチームシナジーの共存を重視しています。 これは評価制度において、業績評価とは別にACT評価を設けるほど大切にしている行動指針です。 評価体制も実力主義で、良い成績を残した若手のボーナスが振るわなかったベテランより高いこともあります。また大企業にあるような一律のジョブローテーションはなく、上司と相談して思い思いのキャリアを叶えていきます。 働きかたは、「専門業務型裁量労働制」「フレックス制」「時間限定正社員制」などさまざまな制度を設けており、職種やライフスタイル、志向性に応じて選択が可能です。ちなみに当社では、フレックス制度のことを「時間プール制」と呼んでいます。月の繁忙期に発生する残業時間を貯めておいて、オフシーズンに早帰りすることで、メリハリをつけて働けます。出版社のわりには、朝型の人が多いかもしれません。 オフィスは本とカレーの町、神保町にあります。 ランチタイムにカレー屋さんやラーメン屋さんを開拓するのが楽しみだったりします。

御社で活躍するためにはどんな資質が必要とされますか

論理的に考え、アウトプットする力です。 様々な事業があり、いろんな経験をもつ中途入社者が多いので、自分のやりたい企画を実現するためには、その企画に対するバックグラウンドがない人たちを巻き込んで仕事を進めていかなければなりません。 そんなとき、誰にでもわかりやすく納得できるロジックを、明確に伝える力を持っている人が、自分のやりたいことを実現しているように思います。 また、当社で働く社員は若い人も多いですが、お客様は自分の母親や祖母くらいの年代の方です。 世代ギャップのある方々に対して、刺さる商品やサービスを生み出すには、やはり相手の立場に立って物事を捉え、発信することが必要ですので、ここでもやはり論理的思考力が必要になってきます。