現在の採用の背景をお話しください。
弊社が主軸としている開発分野は、エンベデッド分野(組込み系)とエンタープライズ分野(業務系)です。エンベデッド分野では、現在、自動運転の急速な発展もあり、車載関連の開発に注力しています。一方、エンタープライズ分野で注力しているのが、ITアーキテクチャです。現在、IoTというパスワードが頻繁に使われることに象徴されるように、組込み系と業務系、それぞれの要素技術の融合が求められています。そのベースになるのがITアーキテクチャです。弊社は、もともと基盤系の開発に強みを持つ会社ですが、その知見がますます求められています。 車載関連、IoT、いずれの市場も今後、ますます成長していく分野です。採用を強化して、若手から中間層までエンジニアの層を厚くし、万全な体制を整えていきたいと考えています。
御社の仕事のやりがい、魅力をお話しください。
今後は、ある分野に特化した開発会社へと大きく舵を切っていきたいと考えています。一つの分野を深く掘り下げていけることをやりがいと感じていただければと考えています。 「掘り下げる」というと、今あるものを深く理解するというイメージが強くなりますが、弊社が指向しているのは、もう少し発展させて、その先にある潮流をしっかりと理解して、その潮流に合致した製品や技術を提供できるようになることです。 自動車を例にとると、少し前はバックモニターで単に自動車の後ろを映す機能が先端技術でしたが、最近は自動で車庫入れが出来るところまで一気に進化しました。バックモニターでラインを認識するのが今の技術だとしたら、認識した上でハンドルを制御するのが次の技術ということになります。さらに進むと、グーグルなどが開発する人工知能による自動運転などが出てきます。 このように今あるものを単に組み合わせるだけではなく、ちょっと先にあるニーズや技術をイメージして深堀していくことができる。弊社は巨大な組織ではありませんが、皆の顔が見える会社規模でフラットな風通しの良い組織体制を維持しています。このような環境で主体性をもって取り組んでいただけるところが弊社の魅力であると考えています。
新規事業にも取り組んでいるそうですね
まだ試行している段階ですが、より一層付加価値のある仕事ができる環境を作り出す取り組みを行っています。少し具体的に言うと、日々の業務の中でビジネスの視点を磨く取り組みです。特にエンベデッド分野の仕事は、お客様からのリクエストに応えて開発を行っていますが、その中でも少し上流側を意識して、いかに付加価値の高い製品、またはサービスを生み出せるかを常に考えながら提案を行っています。そのような取り組みを行い市場の作り方を覚えていけば、お客様との関係性も変わっていきます。その中で得られる情報も変わるでしょうし、様々なチャンスも増えるだろうと考えています。そこにいくためのステップとして、試行錯誤を重ねているところです。
中期経営計画をボトムアップで策定されたと伺いました。これまでの経緯をお話しください。
今後の新しい事業展開を推進する中心メンバーの育成が課題として元々ありました。そこで、将来の幹部育成も兼ねて、開発現場でマネージャとして活躍するメンバーを中心に中期経営計画の策定に取り組みました。普段は、彼らは目の前の開発業務で力を発揮してくれていますが、普段とは違う経営的な視点でものごとを捉えてもらうためには、中期経営計画の立案策定は最も良い経験となりました。もちろん社長や私たち幹部も一緒に取り組みましたが、やはり容易なことではありませんでした。まず2年ぐらいかけてメンバーに経営の指標などをレクチャーして課題を与えました。つぎにその課題がクリアできるようになったところで、全員を集めて合宿などを行いながら、4つの重要施策にまとめていきました。 とはいっても細かい厳密な指標ではなく、大きな方向性をイメージして示した内容となっています。2013年に一旦完成し、1年ごとに成果を振り返りながら、次にどうするか軌道修正を繰り返して進化させています。
今後の採用計画をお話しください。
しばらくは毎年倍々で増やしていきたいというのが本音です。それだけ我々が注力する市場のポテンシャルは高いわけです。エンベデッド分野では、東京にも本格展開を始めており、大阪採用だけではなく、東京採用も考えています。 そこで求めているのは、「本当にこれをやりたい」という強い想いを持ったエンジニアです。最近のシステム開発は、求められることが高度化、複雑化しているので、長年IT業界にいた人でも、言われたものを作っていただけでは、これからは厳しいと思います。特に転職されようとしている方は、転職のきっかけはネガティブなものかもしれませんが、新しい会社に入る以上はポジティブな理由をしっかり持っていただきたい。他社との競争に勝っていくためにも、興味を持って貪欲に取り組める人材を採用していきたいと考えています。「世界を変えたい」それぐらい勢いのある人に入っていただけることが理想です。