事業概要について教えてください
石油化学やガスなどを扱うプラントにおいて、プロセスオートメーション事業を行っています。製品で言えば、圧力・温度・流量・レベル・分析などの各種計装機器および制御システムの提供です。全世界のエマソンにおける事業全体の1/4以上が、このプロセスオートメーション事業にあたります。
他社と比較した優位性は何ですか?
まず挙げられるのは、技術力です。技術開発投資額は、業界では世界トップクラスを誇ります。これによりエマソンは計装機器のデジタル化にいち早く取り組み、1990年代後半には既に多くの実績を挙げていました。例えば、プラント内の複数の測定箇所に本来の検出能力に加えて、より高度の診断機能等を搭載した計装機器を設置することにより、各箇所で機器自体やプロセスの診断が可能となり、同時にその診断結果を中央の制御室で瞬時に把握できます。広いプラント内にある計装機器を人力でチェックして回る必要が無くなりました。また、最近はワイヤレス製品の開発によって、更に利便性の高い環境を提供できるようになりました。既存ケーブリングの変更や増設など、煩雑な設計・工事作業を考慮しなくて済むため、対応力が一気に拡大したのです。日本では2007年に製品をリリースしており、展示会に出展するなど積極的なプロモーション活動も進めています。 加えて、検出器から制御・管理装置、制御弁に至るまで製品をフルラインアップで提供できることがメリットです。他社は提供できる製品範囲に限界があり、他社から製品を調達することで手間とコストが増してしまうことがあります。一方、エマソンは充実した製品ラインアップによって自社でソリューションが完結します。 更に挙げると、ここ2~3年におけるサポート体制の強化はお客さまに評価していただいている点です。日本のお客さまは技術力だけではなく、その後のサポートサービスを強く求めます。そこで、2006年5月には千葉県の京葉コンビナート地区に「千葉ソリューションセンター」を設けました。このセンターの存在意義は、お客さまと距離的に近い場所で常にサポートできる体制を整えることと、当社のソリューションをご紹介することにあります。当社の存在価値を間近に感じてもらうことが狙いです。2008年11月には岡山県の水島地区にも同様のセンターを設け、更に頼られる存在を目指します。 これは、エマソンならではの挑戦する姿勢の表れです。そして、日本のマーケットをエマソンがそれだけ重要視しているということです。世界で活躍する日本企業の高い技術力と世界に与える影響力は無視できません。世界ブランドを誇るエマソンだからこそ日本企業に向けたソリューション提案が必要であると考えました。
日本市場における今後の目標をお聞かせください。
景気が不透明な時代には設備投資の重要性から目をそらしがちであった日本企業も、その必要性に気づき始めました。2003年頃から日本企業の設備投資に対して積極性が高まり、プラントの設備更新需要が増加しています。また、コストを抑えるという目的のもと、海外においてプラント建設を進める日本企業が海外でエマソンの高い技術力に触れることで、日本でも当社へ業務を依頼するケースが増えてきました。 先ほども申し上げたように、日本市場の特性に合わせた施策も打っています。着実に日本市場における影響力・存在価値は高まっています。日本企業として日本市場に根ざし、お客さまの生産性向上、プラント資産の有効活用に貢献することによって、現在の日本市場におけるシェアを今後5年で10%程度に引き上げ、将来的には業界の上位に位置することを目指しています。
どのような方に入社して欲しいですか?
高い技術力と幅広い製品ラインアップによる最先端のソリューションを提供し、お客さまのプラントにおける生産性向上を図ることが当社のミッションです。今後の可能性のあるフィールドと、競合に勝る技術力、豊富な製品ラインアップという武器は用意してあります。チャレンジ意欲のある方にはぜひ参画していただきたいです。 中途社員が大半を占めることもあり、なじみやすい職場だと思います。業界知識を活かして競合他社から当社に参画された方も多いです。ここ数年の当社の活動を見て、当社の技術力の高さに魅力を感じ、将来性を見出していただいているようです。