アスモに入社した経緯について教えてください。
大学で電気通信を専攻しているころ、教授の方から「こんな会社があるんだよ」と紹介されたのがきっかけでした。 実は、当社とまったく同じ時期に別の一部上場企業からも内定をいただいたのですが、何度か見学させていただき大企業にはないコンパクトな体制、アットホームな雰囲気に惹かれて。自宅で使っていたコードレスホンが当社製だったことも、背中を押された要因になったのかもしれません(笑)。 入社後は、一貫して無線関連を担当し、NTT向けコードレスホンやPHS端末などの開発に携わってきました。
会社としての魅力は何でしょう?
良い人たちに囲まれていて、とにかく居心地がいいんですよ。他社で仕事をしている同年代の友だちとお互いの職場について話をしてみても、自分がいかに恵まれているか痛感させられます。先輩や後輩とざっくばらんとした関係が築きやすく、人間関係で悩んだことは一度もない(笑)。非常に仕事に集中できる環境といえるんじゃないでしょうか?多くのサラリーマンの方にとって、人間関係がもっとも大きな悩み事の一つだと思うのですが、自分にとっては無縁と言っても過言ではないですね。 それから、大企業のように歯車にならずに、一つの製品の入口から出口まで一貫して携わりながら仕事ができることも良い部分だと思います。
仕事のやりがいやおもしろさはどこにありますか?
技術系の職種と言うこともあるのですが、「次はもっと良いものをつくろう」と常に挑戦できる点にやりがいを感じています。 また、PHS端末などについては、自分が携わった商品が店頭で売られていたり、実際に使っている人に出会ったりしたときに、大きな喜びや誇りを感じることができます。さすがに「これは自分が作ったんですよ」とアピールすることはありませんが(笑)。 もちろん、ものづくりの世界は、こだわりをもって仕事をしなければならず、苦労させられることも少なくありません。納期に間に合わせるために、時には残業して対応しなければならないこともあります。また、競争が激しい業界ですし、最先端の技術を習得するために勉強することはたくさんあります。 でも、苦労した仕事であればあるほど、実際に店頭に製品が並んだりしたときの喜びは大きく、報われる部分もたくさんあるんですよ。
これまでのキャリアで思い出に残っている仕事は?
ある企業向けにPHS端末を開発したときに、初めてリーダー的な役割を任せていただいたこと。それまでの仕事に比べて技術的な難易度も高く、何度も開発をやり直し、大変苦労したのですが、そこで身に付けた力は今の自分を語る上で忘れることはできません。
どんな人材と一緒に仕事をしたいですか?
前向きな人、良い意味で周囲との協調性のある人に来ていただきたい。何か困ったことがあっても、自分で抱え込まずに、どんどん話してくれる人がいいですね。当社には、伝統的に先輩社員と後輩社員の間に師弟のような関係を築いて、仕事に必要な技術や知識を積極的に伝えていく雰囲気があるので、安心してコミュニケーションをとることができるでしょう。 年齢構成を見ると若い技術者が少ないので、新鮮なアイデアをもった若い技術者の方たちと仕事をしてみたいです。こちらとしても育てる楽しみがあると思いますので。
将来に向けて目標や課題はありますか?
これまでの自分にとって手薄な部分を勉強して、製品を丸ごと一つ設計できるくらいの力量を付けて、技術者として幅を広げたいですね。実際に一人の力ですべてを設計するようなケースはまずないのですが、それくらいの技術をもつことができれば、もう一回りも二回りもレベルアップすることができると思います。 また、これまでのキャリアの多くを占めるPHS端末関連にとどまらず、Bluetoothや無線LAN、GPS、さらにはまだ見ぬ新しい無線通信技術にも積極的に挑戦していきたいです。