株式会社LDH DIGITAL

3DCGを活用して映画、テレビアニメ、CM、ミュージックビデオ、Web動画、VRなど、さまざまなコンテンツを制作している株式会社LDH DIGITAL。CGアニメ制作で培ったノウハウを活かして、通常のアニメに限らず幅広い分野に横展開し、様々なエンターテインメントやコンテンツを生み出しているのが特徴だ。

日本のエンタメビジネスを大きく進化させるため、2022年10月にエンターテインメント企業のLDH JAPANとタッグを組み、同社が設立された。
「多数のアーティストを抱えるエンターテインメント企業がアニメスタジオを持つというのもおそらく世界初なのではないでしょうか」（テクニカルディレクター　田尻 真輝氏）

直近で関わった作品としては新海誠監督作品の映画『すずめの戸締まり』、TVCMでは、スズキのハスラーシリーズがある。CG制作のみ関わるケースもあれば、プロデューサーとして企画からすべてを担当するケースもあり、アニメを中心としたさまざまなコンテンツ制作に1から関われることが同社の強みである。

LDH DIGITALがモノづくりをする際に大切にしているのが「作り方から作る」である。既存の考え方に囚われず、柔軟な発想を大事にしようという考え方だ。

「アニメの作り方は確立されていると思っている方も多いのですが、そうとは言い切れません。もちろん従来の作り方が良い場合もありますが、先端テクノロジーを活用することで全く新しいコンテンツを生み出せる可能性があります。日々研究や開発を重ね、作り方から考えていくことを大切にしているので、柔軟な発想ができる方に来てほしいですね」（田尻氏）

テクノロジーは日々進歩しており、さまざまな技術が日々開発されている。それらを活用してどのように面白いことができるのかを常に考える、という風土。方法論からデジタルを活用してイノベーションを起こしていくというわけだ。

例えば、自社でモーションキャプチャースタジオを保有しており、事前に申請をすれば社員は自由に使うことができる。ダンスの収録やアニメーション制作に必要な動きの3Dデータを気軽に取得することが可能で、取得した3Dデータをモデルやアニメーション制作にすぐ活かせる環境はクリエイターにとって魅力的だ。

柔軟な発想を大切にする風土をさらに加速させているのが、【エンターテインメント企業×3DCGスタジオ】という世界初の業務体制にある。LDHグループのIP・コンテンツとアニメ制作のノウハウ、そしてデジタルテクノロジーをミックスして、まだ誰も見たことのない全く新しいエンターテインメントを創造していけるのだ。

今後の展開について田尻氏は「アーティストやアパレルなどをグループで扱っているので、デジタルとの組み合わせで、アニメやゲームとは違う価値の提供ができると考えています。今後何に挑戦するかワクワクしているところです」と語ってくれた。

2022年10月に「株式会社LDH DIGITAL」として生まれ変わったため、会社としても新しい体制になったばかり。これからさまざまな挑戦を仕掛けていく段階のため変化は激しいが、だからこそ組織と共に成長していく実感を味わえるのではないだろうか。このタイミングで入社をすれば、会社のコアメンバーとして他では得難しい貴重な経験を積むことができるだろう。

社員は、ゲームやイベント系、CG系、映像系など幅広いバックグラウンドを持ったメンバーが集まっているが、共通しているのは“モノづくり”が好きという点だ。

「とりあえずやってみる、そこから考えるというカルチャーが根付いています。もちろん本人がやりたくないことは強制しませんが、“やったことがないので不安”という理由であれば、とりあえずやってみることを推奨していますね。挑戦してみて初めて気づくこともありますし、それが本人・会社の成長に繋がると考えているからです」（田尻氏）

このように新しいことに積極的に挑戦することを推奨している同社では、社員のアイデアや意見をまずは肯定することを大切にしている。「作り方から作る」という柔軟な発想を重視し、最初から否定することはせず、諦めずに付き合うことでクリエイターひとりひとりの成長を促しているのだ。企画から制作まですべての制作フェーズに関われるという点も魅力の一つだ。

また、社員一人ひとりのパフォーマンスを最大化できるように、会社か自宅かで、ベストプレイスを選択できる。必要に応じて各自の判断で出社するといったハイブリッドな働き方を実現している。用途に応じてハイスペックなPCも貸与されるので、在宅でも制作業務に没頭することができる。

そんな同社が求める人物像について、田尻氏は「新しい取り組みが好きな人」「ジャンルを問わずモノづくりが好きな人」「媒体を問わずコンテンツを世の中に発信して表現したい人」の3点を挙げた。

「華やかな業界というイメージがありますが、実際の作品作りは根気が必要な仕事です。“良い作品を作る”ということにこだわって、粘り強く続けられる方が向いていると思います。今後もアニメを軸とした幅広いエンタメやコンテンツを制作していくので、アニメ好きはもちろん、アニメの経験や技術を応用して他のコンテンツでも幅広く活躍したい方、ぜひお待ちしています！」（田尻氏）

LDHグループと連携をして新しい一歩を踏み出し始めた同社。『エンターテインメント企業×3DCGスタジオ』という世界初の環境で、全く新しいエンターテインメントを創造できる貴重なチャンスをぜひ見逃さないでほしい。