株式会社ワークスタイルラボ

「プロフェッショナルの力で、最速の事業成長を」というコンセプトを掲げ、経験豊富なフリーコンサルタントと様々な経営課題を抱えるクライアント企業を繋ぎ、課題解決へと導くマッチングサービス『Professionals On Demand』(以下POD)を運営している株式会社ワークスタイルラボ。2009年9月の設立以来、10年以上にわたってサービスを運営し、これまで5,000件を超えるマッチング実績を重ねてきた。現在、第二創業期を迎え、急成長を続けている注目のプロフェッショナル人材サービス企業だ。

『POD』は経営課題を解決するフリーのコンサルタントと、スポットでプロフェッショナル人材を必要としている企業を結ぶサービス。代表取締役の三浦大治郎氏は次のように語る。

「RPAの導入等で企業の単純作業はどんどん効率化されています。その一方で、判断や分析といった高度なスキルを必要とする業務は重要度が増しているのに、人材が枯渇してきている状況です。従来、そういった業務はコンサルティング会社が担ってきましたが、コンサルティング会社自身も人材育成が追い付かず、まだスキルセットが整っていない新卒の若手がプロジェクトに入ってしまうケースが増えています。高度なスキルセットを有する各領域のプロフェッショナル人材を登録という形でプールし、事業会社やコンサルティング会社のプロジェクトにタイムリーにご紹介するのが当社のサービスです」

現在、『POD』に登録しているフリーコンサルタントは、大手コンサルファーム出身者をはじめ4,000名以上。経営戦略立案、海外進出のための市場調査、営業改革、コスト削減、ITインフラ構築の要件定義等の課題に応じて、最適なプロフェッショナル人材を紹介し、最短3日でプロジェクト参画を実現する。

「適切な人材を早く紹介できるのが当社の強みです。クライアントからニーズをお伺いしてから2～3日以内に人材をお客様に紹介し、面談して選定いただいています。また、当社ではスタッフがお客様とコンサルタントの間に入り、進行チェック等様々な調整を行っています。そのため、トラブル防止や早期収束ができ、スムーズにプロジェクトが進行できるのもメリットです。携わるのはお客様が選んだコンサルタントで、提案・契約までは優秀なパートナークラスが行い、プロジェクトが始まると若手が対応するといったことは一切ありません」（三浦氏）。

『POD』は多くのクライアントから高い評価を獲得しており、売上数兆円の大企業から、売上数億円の企業まで様々な規模の会社に活用されている。依頼は増加を続けており、それに伴って業績も好調に推移。ここ数年、営業利益は年率30%ペースで拡大を続けている。

現在、ワークスタイルラボは約40名体制（2022年10月末時点）。フリーランスのコンサルタントとの登録面談や案件のマッチング、クライアントへのコンサルタント紹介、新規クライアント開拓等を担う「営業本部」が約10名体制で、その他、プロパーのコンサルタントで構成される「コンサルティング本部」、自社プラットフォーム開発を担う「プロダクト開発部」、経理・人事等バックオフィス業務を担う「管理本部」等の部門がある。

クライアントからの依頼が急増しており、『POD』に登録を希望するフリーコンサルタントも増加を続けていることから、現在、営業本部の体制強化に力を入れて取り組んでいる。同社で営業として活躍する魅力は、ビジネスパーソンとして圧倒的に成長できることだ。三浦氏は次のように語る。

「当社の営業で身に付けることができるのは二つの力です。一つはお客様から相談を受けて、どういうプロジェクトでどういうスキルを備えた人が必要かを理解する力です。経営戦略策定や人事制度構築といったビジネス系のものもあれば、AI等テクノロジー系のものまで、プロジェクトは多岐に及び、商談ではビジネス用語、IT用語が飛び交います。最初は大変かもしれませんが、一つひとつを学び、経験を積んでいくことにより、お客様の話を聞いて理解する力が磨けます。もう一つは、人の力を見極める力です。コンサルタントとの登録面談やプロジェクトのサポートを通じて、その人材が果たしてプロジェクトでプロフェッショナルとして活躍できるか、職務履歴書だけでは分からない人の力を見極める力を身に付けることができます。これら二つの力はビジネスパーソンとして大きな財産になるはずです」

同社が求めるのは、相手の話にしっかりと耳を傾けることができて、仕事に誠実に向き合うことができる人材だ。

「営業職として入社いただいた方は、まずはコンサルタントサポーターとして、コンサルタントの活躍を支援する役割を担っていただきます。そのため、プロジェクトで働くコンサルタントに寄り添って、しっかりと話を聞いてサポートできる方に来ていただきたいですね。そして、その次のポジションとして、アカウントセールをお任せします。クライアントのからご要望に真摯に対応し、クイックレスポンスを心掛ける等、誠実に仕事に取り組むことができる方なら、信頼を頂いて成果を出すことができると思います」（三浦氏）。

現在、ワークスタイルラボでは30代から50代まで幅広い年齢層の社員が活躍中。男女比はほぼ半々で、本部長や部長、チームリーダーを担う女性社員も複数在籍している。これまではリーダー職やマネージャー職の採用に力を入れてきたため、平均年齢は40歳前後とやや高めだが、さらなる成長を目指すための基盤が整ってきたことから、今後は20代後半から30代前半の若手も積極的に採用していきたい考えだ。

オフィスは東京都千代田区神田錦町にあるが、同社ではコロナ前の早い時期から仕事環境を全てクラウド化することで、オフィスに縛られないフルリモートワークを実現している。これにより、電車通勤のストレスや通勤時間のムダを排除。社員は北海道から九州まで10の都道府県に居住し、それぞれの場所で業務に携わっている。

「リモートワークでは、机を並べて働いている場合に比べ、ベーシックコミュニケーションが不足するため、社員同士の関係が構築しづらい課題があります。それを補うため、カジュアルな会話を促す場として毎週1回、少人数で役員参加のランチ会を実施中です。また、社員同士がいくつかのグループに分かれて費用会社負担で月2〜3回食事会を行っています。その他、社員と随時ワンオンワンを行って、業務上で困っていることを気軽に相談できるようにしています」（三浦氏）。

また、コアタイムを設けないフルフレックス制度を導入し、社員一人ひとりが自分のライフスタイルに合った働き方ができるようにしている。希望者には短時間社員制度を適用。1日の標準労働時間を調整することもでき、育児や介護といったライフステージの変化に対し、仕事と両立しやすい環境を整えている。これらの取り組みが評価され、同社はGreat Place to Work Institute Japanが実施する2022年版「働きがいのある会社」ランキングにおいて、「働きがい認定企業」に選出された。

今後のビジョンとしては、主力のマッチングサービス『POD』をさらに拡大していくと共に、2022年6月にグループの一員となったランサーズ株式会社との協業も推進していきたい考えだ。

「ランサーズはIT人材、特にWeb系の人材を多く抱えています。それらの人材を当社のコンサルタントとクロスさせることにより、新たな事業が生まれるのではないかと考えています。今後さらなる事業拡大を目指している私達と一緒に、これまで培ってきた経験を活かし、力を発揮していただく方をお待ちしています」（三浦氏）。