株式会社EPARKテクノロジーズ

株式会社EPARKテクノロジーズは、順番待ち&予約受付システム『EPARK』の開発を担っている会社だ。飲食店やクリニックの予約に『EPARK』を使っている人も多いだろう。株式会社EPARKが「予約で、世の中をかえていく。」を使命に掲げ、飲食、医科、歯科、薬局、リラクゼーション、商業施設等、多種多様な来店型サービスに向けて提供している『EPARK』。EPARKテクノロジーズは、元は、EPARK社のテクノロジー部門が独立し、別のもう1社との合弁会社として誕生した会社だ。設立は2018年。その後、資本構成が変わり、両社は互いに独立したパートナーになった。

現在、EPARK社にはEPARKテクノロジーズのようなパートナー企業が複数ある。その中でEPARKテクノロジーズは、設立の経緯から、飲食、医院、歯科といった注力分野と、全サービスの基盤となるプラットフォーム部分、およびポータルサイトとそのアプリの開発を担う特別な存在だ。プラットフォーム部分は、顧客情報や店舗情報のほか、クレジット情報、クーポン、ポイント等のデータが集約している、いわば心臓部。ほかにもIoTを活用した券売機等も手掛け、いずれも企画から開発、運用・保守までワンストップで提供していることが特徴だ。

EPARKテクノロジーズの設立前、EPARK社時代から開発に携わってきたのが、現在、第一事業本部で統括部長を務める岩谷誠氏だ。『EPARK』のサービスが始まったばかりの頃に、誘われてEPARK社に入り、EPARKテクノロジーズ設立と共に移籍してきた。「EPARK社時代から数えて約9年になります。EPARKの前は、別の会社でポイントサイトの開発等を手掛けていました。当時、サービスもシステムもまだ粗削りだったEPARKに入社したのは、このサービスが大きく伸びる可能性を感じたからです。入社当初は、クライアントは大手回転ずしチェーンくらい。その後、『EPARK』の成長と共に開発体制も充実し、予算も関わる人数も増えました」と、岩谷氏は今日までの歩みを語る。入社時の見込みの通り、『EPARK』は大きく成長し、現在もなお、取り扱う業種をどんどん増やし、サービスを拡大しているところだ。

EPARKテクノロジーズは、開発会社という立場ではあるが、「事業サイドとの距離はとても近く、『やってください』『やります』という関係とは違います」と岩谷氏は言う。事業サイドから「こういうことをやりたいのですが」といった相談が来るところから始まり、要望や課題を具体化しながら一緒に要件を決めていく立場にある。EPARK社側の窓口は事業部の担当者。企画担当やマネージャー等で、双方、ワンチームとして一緒に作っていくという気持ちを持って取り組んでいる。

EPARKテクノロジーズの社内は、プラットフォームと医科、歯科サービスを担当する第一事業本部と、飲食、ポータルサイト等を担当する第二事業本部に分かれている。岩谷氏は第一事業本部の部長。EPARK社時代から一貫して、将来の負荷拡大や機能拡張を見越し、安定性を高めると共にサービス劣化が起きないように、プラットフォーム機能を進化させてきた。レガシーな基盤からAWSへの移行等も行った。

「例えばクーポンも、次々とサービスのラインアップが増える中で、それぞれがバラバラと発行していたら大変なことになります。事業成長の妨げになるので、共通のクーポンプラットフォーム等、クーポンもポイントも決済も一元的に管理するものを我々が作りました」と岩谷氏。EPARKテクノロジーズは、『EPARK』の根幹となる部分を担い、サービスの成長を支えてきた。

社内は活発に意見を言い合い、一人ひとりが積極的に関わってサービスを作っていく空気がある。飲食、ポータルサイト等を手掛ける第二事業本部で活躍中の山田〇〇氏も、この空気が好きで、伸び伸びと仕事に打ち込んでいる。担当業務は、アプリのサーバーサイドの開発。例えば飲食の予約は、祝日、年末年始、GW、お盆等、家族が揃う日を中心にアクセスが極端に集中する。アクセス増を予測し、事前にサーバーを増強する等の対策が必要だ。技術面、運用面等についてチーム内で自由に意見を出して決め、実行する。「直近では、例えば父の日に集中が予想されたので対策しました。障害なく乗り切れると、地味ですが、達成感があります。チーム内でも、みんなで『やったね』とねぎらい合いました」と日頃の仕事風景を伝える。

この時、山田氏のチームで出した成果は、社内で表彰もされた。EPARKテクノロジーズには、毎月の表彰制度がある。自薦他薦を問わず、効果が上がった施策やユーザーに資する取り組み等をノミネートし、経営陣で判断して表彰。取り組みの難易度に応じたインセンティブも支給される。「お金も嬉しいですが、それよりも、やったことを認められることが嬉しいです」と山田氏。

このようなモチベーションを上げる工夫は、随所にある。その一つが、フルリモート・フルフレックスだ。「監視等もせず、完全に自主性に任せているので、社員にとって変なプレッシャーもありません。部内でコミュニケーションは取れているので、フルリモート・フルフレックスで全く問題ありません」と岩谷氏。といっても社員を放置しているわけではない。月に一度、部長と1on1を行い、目の前の仕事や今後のキャリア等、様々な話をしている。

また、フルリモートOKだが、チーム単位で出社当番はある。当番で出社した日にはみんなで一緒にランチを取る等、いい距離感で仕事に臨んでいる。有志の勉強会も盛んだ。「コロナ禍前はバーベキューや忘年会等もしていましたが、今はできません。そのような中で、出社日のランチもそうですし、フルリモートに対応した交流の仕方、働きやすさを今後、みんなで考えていきたいです」と岩谷氏。通勤費の上限を上げることも検討中だ。遠隔地からリモートで勤務し、たまの出社日には新幹線で通う。そんな新しいライフスタイルを想定してのアイデアだ。

キャリアは、メンバークラスからサブマネージャーに進み、その先は本人の志向に応じて、マネジメントコースとテクニカルコースに分かれる。働き方も担当する仕事も、各人の強みを最大限に生かすことで、会社全体を底上げするのがEPARKテクノロジーズ流だ。なお、即戦力のキャリア採用の場合は、実績に応じて最初からポジションを用意し、仕事を任せる。

EPARK社からの開発の相談は常にあるが、現在の体制では対応し切れていないことから、組織を拡充し、期待に応えたい考えだ。多くのユーザーが使う大規模サービスの開発に携わり、マネジメントでも技術でも、自分の力を存分に伸ばせる。しかも働きやすい。EPARKテクノロジーズは、様々な魅力に溢れる会社だ。